クレジット
タイトル: SCP-5332 - 長老の残骸
原題: SCP-5332 - Remnants of the Elder
著作権者: Dr Moned
作成年: 2021
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-5332
翻訳責任者: MAKOdot-
翻訳年: 2025
初訳時参照リビジョン: 16
アイテム番号: SCP-5332
レベル-
収容クラス: SAFE
撹乱クラス: DARK
アイテム番号: SCP-5332
レベル-
収容クラス: SAFE
撹乱クラス: DARK
特別収容プロトコル
SCP-5332は、現在周辺の海洋生物に及ぼしている影響のため、現地で収容されます。SCP-5332を収容する船舶には、SCP-5332の状態を監視するために水中カメラが設置されます。沈没船付近でダイバーが目撃された場合、STF ロー-7("挨拶隊")は当該人物に記憶処理を施し、岸へと連れ戻してください。
説明
SCP-5332は、大型のクジラ亜種の骨、特に角を指します。これらの骨は、粉末にした際に軽度の記憶処理作用及び薬効を発揮します。そのため、異常積荷委員会やHMFftSCotP.超常現象の確保収容に関する王立財団(His/Her Majesty's Foundation for the Secure Containment of the Paranormal)などの団体では、希少かつ原始的な記憶処理剤として使用されていると推測されていました。
SCP-5332は、グリーンランド周辺に生息するシロナガスクジラの回遊パターンに関する調査の過程で発見されました。クジラの群れを追跡していた際、ダイバーはシロナガスクジラが休息地点として利用していた17世紀製の古い船を発見しました。さらなる調査の結果、他のクジラが周辺に群れをなす、体長約30mと推定される異常に巨大なシロナガスクジラの骨が発見されました。その後数時間にわたり、ダイバーは多数の海洋生物がその骨を訪れ、敬意を示すかのように振る舞う様子を観察しました。
船内探査の後、ダイバーは「異常積荷委員会」と呼称される組織に関する古い文書を回収しました。帰宅後、ダイバーがこれらの文書の内容を自身のブログに投稿したことにより、財団のウェブクローラーによって検知されました。この事件の後、全ての関係者には記憶処理が施されました。
ダイバーによって発見された手紙を以下に添付します。
名誉ある東インド会社
積荷目録詳細 # C-172852
日付: 1627年6月17日
船舶: 勇敢なる船キングフィッシャー号
保管: 積荷は羊皮で裏打ちされた大きな標準梱包箱に収納し、ロープで船底に固定すること。船倉への無断の立ち入りは記録され、上陸後に罰せられること。
説明: 大きな角を持つ青鯨の骨 12本。角のある青鯨は鯨の君主のように思われるため、その骨は科学に関心のある紳士にとって大いに価値があり、どのような一般的な病患も容易に和らげることができる。これらの骨は、損傷の無いうちは競売で高値が付くと見込まれるため、最大限の注意を払って保存しなければならない。
余白に走り書きされたメモ
しくじるな、さもないとトローワー氏が君の腸をガーター代わりにしてしまうぞ、坊や。
補遺1
STF.特殊作戦部隊(Special Task Force) ロー-7による調査の結果、キングフィッシャー号の沈没原因は、船体側面の大きな裂傷及び舷側板の多数の変形にあることが判明しました。これは、大きな物体が船体に衝突したことを示唆しています。帰港中、長く鋭利な物体が船体を突き刺したことにより、急速に沈没したと考えられています。現在、更なる調査が進行中です。









