SCP-5333
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アイテム番号: 5333
レベル2
収容クラス:
euclid
副次クラス:
none
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
notice

特別収容プロトコル: SCP-5333はナイル川の支流、具体的にはエジプトのミニヤー県に位置する財団所有の養魚場で飼育されます。研究基地が設立され、生物学的な異常存在を扱った経験があるレベル2財団研究員が最低3名配属されます。必要に応じて、追加の警備員の一時的駐留を要請することができます。

収容ゾーンの3m以内に入る職員は、全ての装身具や私物(財布、電子機器、個人用筆記用具、宝石など)を一時的な保管のために引き渡す必要があります。職員が収容ゾーンを離れるまでは、使い捨ての代用品が可能な限り提供されます。

職員がSCP-5333の収容ゾーンに持ち込んだ物品が変形した場合は、異常性の有無を検査し、研究基地の指定された安全ロッカーに保管します。

説明: SCP-5333は雄のモルミルス・カヌメ(Mormyrus kannume)です。青銅で出来た円盤状の頭飾りが、同じく青銅製の角2本に挟まれ、頭蓋に固着しています。SCP-5333の精密検査は、この魚が異常性の無い同種よりも指数関数的に遅い速度で老化しており、現時点では致命的でない腸閉塞に罹患していることを示します。

SCP-5333の主な異常性は、半径5m以内にある小さな物品の散発的な形状変化を引き起こします。SCP-5333はこれらの物品を、伝統的に古代エジプト文明(紀元前25年頃またはそれ以降と特定)の祝祭と関連付けられる人工物に変化させます。変化した物品の一部は、明白に男性の陰茎を象った形状になります。この効果の例は次の通りです。

  • 帽子などの頭を覆う衣服は、動物及び/または人間の毛髪で作られた精巧な巻き毛カツラか、SCP-5333が装着している物と似た青銅の頭飾りに置換されます。カツラには金製の小さな飾り輪が被せられ、その正面に小さな金色の陰茎が取り付けられています。
  • 顔用化粧品の容器は、陰茎を象った“香料コーン”1に置換されます。
  • 装身具は、金、半貴石、宝石を組み込んだ手造りの宝飾品に置換されます。これらには“陰茎”、“男”、“夫”を意味するヒエログリフが彫り込まれています。
  • 洗面具などの衛生用品は、生花に置換されます。
  • 個別包装された食品は果実、豚肉、牛肉、または羊肉に置換されます。
  • キャンディ、咳止めドロップ、砂糖袋は、大雑把に陰茎の形状になるように重ねられた蜂蜜掛けケーキのような菓子に置換されます。
  • 瓶入りの飲料は、ワインまたはビールが入った土瓶に置換されます。
  • 携帯電話や個人用音楽プレイヤーは、シストラム2、竪琴、リュート、踊り子用の頭飾りに置換されます。
Hieroglyphics.jpg

SCP-5333によって改変された物品に存在するヒエログリフの一例。

SCP-5333によって改変された大型容器には、常に表面の何処かに繰り返しヒエログリフが記されます(回収ログ5333を参照)。これらの象形文字は、豊穣、農業、死後の世界、死者、復活、植物を司る古代エジプトの神格、オシリスを讃える様々な讃美歌や詩として翻訳されます。注目すべきは、SCP-5333がこの形式で改変した物品の約5%において、ヒエログリフは代わりにオシリスの死にまつわる神話3 — 弟のセトに殺害されたオシリスの遺体が切り刻まれ、陰茎を除く全ての断片がオシリスの妻イシスによって回収されたというもの — を記述する点です。他5%の物品には陰茎を表すヒエログリフが記されます。

発見: SCP-5333は、ナイル川のミニヤー県流域に複数の香料コーンが流れ着いたという報告に続いて発見されました。地元住民は調査に対し、数世代にわたる家族の伝統として、観光客相手に豪奢な“テーマ付きパーティー”を開催することが広く知られていた人物、アブデルラーマン・エルガザリー(以下PoI-5333)の名前を挙げました。SCP-5333に改変された物品は、問題のパーティーで用いられたとされる祝典用物品の説明と一致します。報告によると、これらの物品は時折、“史上最大の祝祭の主役、オシリスを偲ぶ”ための引出物として客に贈呈されていました。PoI-5333は1983/9/27、地元警察に失踪届が出されています。PoI-5333を発見する試みが進行中です。

補遺: ████/██/██、典型的な健康診断の一環として行われたX線検査の結果、切断された人間の陰茎がSCP-5333の胃に入っていると判明しました。フラド研究主任はこの陰茎を取り出すための緊急外科手術を指示しました。標準的な切除器具はSCP-5333の皮膚を穿刺できなかったため、医療用鉗子をSCP-5333の口から挿入し、食道から陰茎を引き抜く試みが行われました。

財団の外科医が鉗子で陰茎を掴むことに成功した数秒後、PoI-5333失踪事件の容疑者の描写と一致する実体4が研究基地に出現し、“[彼の]父上の誇りと喜び”の返還を要求しました(エジプト語からの大雑把な翻訳)。同席していた保安職員が当該実体(後ほどPoI-5333-2と指定)を拘留しようと試み、PoI-5333-2の右目から放射されたと思われる眩い光線に包み込まれました。急激な熱放射の増大によってサイトの緊急封鎖プロトコルが実行され、PoI-5333-2は速やかに非実体化しました。追加の医療職員が状況評価のために招集されました — 光線を受けた保安職員は深刻な火傷を負いましたが、命に別状はありませんでした。

上記の事件から1週間後、PoI-5333-2は総計およそ1,000羽の各種猛禽類から成る鳥群を同伴してサイト外部に再出現しました。PoI-5333-2は前回と同じ要求を繰り返し、その場にいた保安職員を即座に鎮圧し、鳥群に命令してサイトの入口を破壊させました。

鳥群とPoI-5333-2はその後、SCP-5333の収容を破り、サイト内の様々な壁を損壊した後、養魚場でSCP-5333と同じ水域に飼育されていた非異常性のモルミルス・カヌメを奪って逃走しました。翌日、拉致された魚は1羽のハヤブサによってフラド研究主任の頭上に投下され、フラド研究主任の脳震盪を引き起こしました。

数日後、正体不明のヒト型実体4名がサイトの駐車場に侵入し、車両に対して様々な器物破損行為に及びました。第1の実体5は研究員の車に鍵で引っ掻き傷を付け、第2・第3の実体6は隣接する壁にスプレー塗料で巨大なヒエログリフを描きました。第4の実体7はこの壁を登り、その他の実体群が作業を終えるまで屋根の上に留まっていたと思われます。翌朝、駐車場を見下ろす屋根の上に設置された電波塔が、鳥のフンと死んだハエに覆われているのが発見されました。

落描き全体の翻訳はまだ進行中です。部分的な観察メモは以下の通りです。

おにくチンコかえせ”という文字が落描きの一番上に記されており、その横には“なんでおまえらそんなムキになってんの”とある。

落描きの中心には、研究主任との性行為に従事するPoI-5333-2の雑な似姿が描かれている。

“ドゥアムトエフ”及び“ハピ”という名前が落描きの一番下に記されている。

現在のところ、財団はSCP-5333から陰茎を除去するこれ以上の試みを実施していません。SCP-5333を財団の収容下に留め続ける最善の方策について議論されています。追加の保安職員が要請されており、可能であれば衛生兵が招集されます。

SCP-5333の収容サイトは現在、改訂された封鎖プロトコルを実行しています。研究チームが対応できる限り、SCP-5333の文書は更新され続けます。

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