クレジット
翻訳責任者: Tetsu1
翻訳年: 2025
著作権者: Rounderhouse,
Woedenaz
原題: Nobody and the Name Machine
作成年: 2020
初訳時参照リビジョン: 31
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-5375
警告
当ファイルの収容プロトコルと説明は、その公布以降に発生した出来事をより正確に反映するための大規模改定が予定されています(補遺5375.1-4を参照)。そのため、現在のファイルには古い情報、または正確でなくなった情報が含まれている可能性があります。
更に、財団職員データベース及びPANOPTICONシステムの最近の変更により、以下の文書に記載されているエンティティの名前が正しいかどうか確認できません。言及された全エンティティへの適切な調査と検証は進行中です。
SCP財団
監視・犯罪防止課
2077
SCP-5375。空のセルはDeVryコア用の空間。
特別収容プロトコル: アンダーソン・システムズ幹部はSCP-5375を発見・確保する取り組みに全面的に協力しています。SCP-5353が関与しているため、調査は機動部隊θ-15("ネームタガー")により主導されています。PANOPTICONシステムは最大効率で稼働しており、PoI-0000(何者でもない)がノードまたは航空監視ドローンの範囲内に進入した場合、その位置を三角測量できるよう待機しています。
説明: SCP-5375はアンダーソン・システムズLLCによって開発された独自パラテクノロジーであり、コードネーム"命名機the Name Machine"として識別されます。SCP-5375は財団及びアンダーソン・システムズ間の独占契約の下で設計・構築され、両当事者により厳重に保管されていました。SCP-5375の存在を発見できた可能性のある人物を発見するための情報追跡は進行中です。
SCP-5375の公式目的は、アイデンティティベースの認識災害及びパラミームに効果的に対抗し、収容することです。これはパラテクノロジーと従来の工学の混合により達成されており、詳細は適切なクリアランスの上でSCP-5375完全図解書類から入手可能です。SCP-5375は人物または物体からアイデンティティベースの概念またはトポロジーを抽出して他の人物または物体に適用したり、概念を引き出す「源」が与えられれば、意味論的にヌルの人物または物体にそのような概念やアイデンティティを捏造して適用することができます。喪失時点で、SCP-5375は管理された実験室条件でのみ試験されていました。
2077/09/27、ニュー・ポートランドのアンダーソン・コンプレックス、実験室34Eの機密地点から、身元不明の二人組によりSCP-5375が盗難されました。この時点で、メンテナンスのために重要な電源コンポーネント(DeVryコア)が取り外されていただけで試作機はほぼ完成しており、全額支払い済で、2077/10/02に財団の管理下に移送される予定でした。該当人物は建物と実験室に設置されていた主要なセキュリティシステムを回避し、5トンの試作機の接続を解除し、注目を引くことなく建物の外に移動させており、これはある程度の異常能力を示唆しています。加えて、監視データにおける彼らの描写に悪影響を及ぼしています。カメラ映像は彼らを形の変化する黒いぼやけとして映し、生体センサーは施設の入退場時に一切のデータを記録していません。これが異常能力によるものか、技術的なものによるものかは現在不明です。
しかしながら、これらの追跡システムをピギーバックすることで、世界的な監視・識別システムであるPANOPTICONは、ある人物が出現した場所にデータが存在しないことを識別することで、該当人物の物理的存在の追跡に成功し、効果的に情報シルエットを作成しました。人物がPANOPTICONを回避する能力は、財団の安全保障上の差し迫った脅威です。もう一人の人物には交戦規定B-19"グッドハンティング"が発効されています。
財団の即応ファイヤーチーム(FRFT)はブマロ・プラザの使用されていない倉庫内の、発見された人物の位置に空中から展開し、尋問のため強制的に拘留しました。この時点で、該当人物がSCP-5353であることが判明しました。









