特別収容プロトコル
過去にSCP-5408が存在していた島の周囲では、海洋部隊デルタ-14が放射能汚染検査という名目で2 km2の立入禁止区域を維持します。SCP-5408-Aの破片は、サイト-104の安全放射性コンテナ5に保管されます。
Mageíremaイベントとヴェラ事件1に関する情報は全て改竄され、これらの事象の原因は南アフリカ/イスラエルの核実験に帰せられます。
説明
SCP-5408はインド洋の小島に位置する、20世紀後期の灯台に類似した起源不明の半有機的実体でした。生命の維持を可能にした正確な構造は不明ですが、サンプルの分析により、SCP-5408がシリコン・鉄・有機組織2・ニッケル・ストロンチウム90で構成されていることが示されています。大量のストロンチウム90で構成されているにもかかわらず、Mageíremaイベント以前に放射線を放出する兆候を外界センサーに示したことはありませんでした。長方形の穴がその垂直軸に沿って4つ配置されており、これらの穴からは14時間毎に硝酸アンモニウムの化合物が排出されていました。このプロセスは呼吸器の副次的な機能であると推測されていました。SCP-5408は、頂上に格納された大型の結晶 (SCP-5408-Aと指定) を発信源とする長距離の無線の伝送が可能でした。
SCP-5408-Aは発見時まで知られていなかった結晶性の有機化合物で構成されており、長距離の通信が可能でした。SCP-5408-Aから伝送された無線はシータ波による断続的なクアドラティックコードの方式を取っており、このコードを解読したところ、言語に現代のキスワヒリ語3の方言が用いられていました。SCP-5408-Aを取り囲む覆いは突破が不可能であったため、無力化前の実験はできませんでした。
発見
1978/12/21、財団衛星OU/556が、インド洋のプリンス・エドワード諸島付近の島におけるシータ粒子の急激な増加を検出しました。財団の探検チームは、これまでに灯台が観測されていなかった場所でSCP-5408を発見しました。詳細な調査によってSCP-5408の異常性が明らかとなり、当該アノマリーの周辺に臨時サイト-Q33が建設されました。SCP-5408の発見から2週間後、SCP-5408-Aの伝送が初めて傍受されました。財団の復号チームは、当該無線をキスワヒリ語に直してから日本語に解読する作業を4週間かけて行いました。翻訳の内容は以下の通りです。
一回限りの新時代的な特別料理。
生体住民、910万のバリエーション。
沢山の材料、とてもしっとり。
マイクロ波の喜びを用意したのは他ならぬ [翻訳不可]。
酸素アレルギーの方はご注意を。
[翻訳不可] 13.6E18限定、今すぐ購入。
予約時に場所を。到着時にお食事を。
SCP-5408-Aはこの無線を2週間毎に伝送していました。この伝送はMageíremaイベントが発生した1979/09/12まで継続しました。
Mageíremaイベント
1979/09/12、SCP-5408-Aの伝送の構成が変化しました。更新版の翻訳は以下の通りです。
多大な感謝、ご購入を確認。
[翻訳不可] のご予約を承認。
[翻訳不可] の準備を開始。
1979/09/22、SCP-5408が未知のプロセスを介して大量の非電離放射線を放出し始めました。この放射線は電子レンジで用いられるものに類似していましたが、その濃度は指数関数的に高まっていき、30分毎に50%の割合で増加していました。O5評議会の緊急会議が開かれ、全会一致の決定で強制的な無力化が承認されました。
承認が成立してから5時間後、二重爆発式奇跡論爆弾R5 “ツイン・カナリア”がSCP-5408の頂上で爆発しました。SCP-5408の無力化には成功したものの、SCP-5408-Aの破片が不活性状態でいくつか残存しました。
SCP-5408の無力化は、民間による複数の人工衛星 (特に注目すべきはヴェラ・ホテル衛星) が検出しました。アメリカ合衆国政府とソビエト政府内の財団工作員らは、当該事象を南アフリカ/イスラエルの核実験と結び付ける偽情報キャンペーンを開始しました。
1979/09/23の09:23 GMT、地球から25,000 km離れた位置にある財団衛星GV-4433が未知のエネルギー現象を検出しました。アノマリーはその場に留まり、36分後に消失しました。当該アノマリーはその正確な性質が不明であり、SCP-5408 Wイベントと指定されました。
1979/12/16、財団はSCP-5408-Aが用いたものと一致する、太陽系外に由来するクアドラティックコードの方式を取った無線を傍受しました。翻訳は以下の通りです。
評価、太陽1つ。
大きな失望、返金を望む。
到着したのは未加工の料理、サービス無し、[翻訳不可] 無し。
何も食べずに立ち去った。
お勧めしない。
この無線以降、SCP-5408の関連活動が発生したことはありません。