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アイテム番号: SCP-5449
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-5449はサイト-47西棟の40×40×40cmのテラリウムに収容されます。温度と湿度は維持管理担当者により最適に保たれる必要があり、SCP-5449が冬眠に入る際にこれらは調節されます。冬眠明けのアノマリーの嗜好に合わせ、収容容器内の植物や装飾を変更することが許可されます。
SCP-5449-1はSCP-5449が利用できる状態に維持します。レクリエーションを目的に利用される場合、クリアランスレベル2以上の研究員1名がSCP-5449に同行する必要があります。SCP-5449の冬眠中にSCP-5449-1のメンテナンスを行ってください。
新しい花に乗る冬眠明けのSCP-5449。
説明: SCP-5449はハエトリグモ科1に属する、現時点で未同定種のクモです。
SCP-5449はクモ型類動物としては高度な知性を持ち、人間の言語や物体の機能について、観察と推測を通じての学習が可能です。
SCP-5449-1は、元々はラモーナ・シルヴェン博士が所有していた、小さな客車3両からなる木製のおもちゃの機関車です。車輪に糸を巻き絡めて操縦する方法を見出して以来、SCP-5449は愛着を抱くようになりました。そのため、機関車は壁や天井の走行が可能であり、職員の手で動かされた場合でも糸の煙を吐きだします。これを受け、おもちゃの機関車はSCP-5449-1に指定されました。
発見: 2019/08/25、シルヴェン博士の執務室を改装していたある夜、棚が倒れるとともに、家宝としていたクモの卵入りの琥珀が砕けました。SCP-5449は孵化し、自身の隣に横たわっていたSCP-5449-1を発見しました。翌朝、デスクの周囲でSCP-5449-1を乗り回しているSCP-5449をシルヴェン博士は見つけました。SCP-5449をプレキシガラスの容器へ封じ込めることに成功し、その後に収容容器に移されました。更なる調査から他の卵が未受精卵であることが示されており、琥珀の起源は特定できませんでした。
2019/08/30
イベント: SCP-5449は目に見えて悲しそうな様子であり、静かに金切り音を立てて食事を拒否した。研究員は原因の究明を試みた。
結果: おやつでなだめる試みは失敗に終わり、SCP-5449-1が収容容器のすぐそばに置かれた。SCP-5449はSCP-5449-1に隣接する壁にしがみついた。研究員による内部審議の結果、空腹となるまでの4時間、SCP-5449はSCP-5449-1を乗り回すことが許可された。
直接の監視下にある限りにおいて、SCP-5449はSCP-5449-1の利用が許可された。
2019/09/18
イベント: SCP-5449は予定の時刻に給餌された。
結果: SCP-5449は糸で「ありがとう」と紡いで歩脚を振った。こちらからの問いかけに対して、SCP-5449は完全な文章を作ることはできなかったが、自身に向けられた言葉を理解しているように見えた。
2019/10/14
イベント: SCP-5449は48時間に渡って姿を見せなかった。
結果: 収容容器に設けられたあなぐらの中で冬眠しているSCP-5449が研究員により発見された。研究員は収容容器の清掃を毎週継続し、テラリウムの環境を調整した。2020/2/22、SCP-5449は目を覚ますとともに、興奮した様子で収容容器の中を跳ね回った。
2020/03/05
イベント: SCP-5449は休憩室に赴いたカーソン博士が机の上にカップケーキを忘れていくのを目撃した。
結果: SCP-5449はカップケーキを客車に積み込み、SCP-5449-1に乗って届けに向かった。その後、SCP-5449は叱られるとともにその行為の潜在的な危険性が説明された。職員は追加のセキュリティ対策を検討した。
カーソン博士はその行為への感謝の意を示し、SCP-5449にカップケーキを一口食べさせた。カーソン博士はこのアノマリーが職員に有益に働く方法を模索した。
2020/04/17
イベント: SCP-5449に小さな貨物を運ばせるというカーソン博士の提案に対して、2週間の実験期間が与えられた。
結果: SCP-5449は、緊急でない郵便物、ランチ、いくつかの小物2をサイト-47西棟内で届けて回った。職員の士気の高まりを受けて、実験期間は延長された。
2020/10/28
イベント: おおよそ2日間の不活性の後、あなぐらのコケのベッドの上で、自分で織ったブランケットに包まって休眠しているSCP-5449が発見された。
結果: SCP-5449が冬眠から目覚める瞬間を職員は待ち望んでいる。
2021/05/06
イベント: 毎日の配達ルートの最中、カーソン博士の最初の休憩どきにSCP-5449はカップケーキを配達した。直前にモップがけされた廊下は完全には乾いておらず、SCP-5449-1は滑ってカーソン博士のデスクに衝突した。
結果: カーソン博士のお茶がSCP-5449に零れ落ちた。カーソン博士は緊急医療援助を要請し、SCP-5449は医療棟に運ばれた。衝突により2つの車輪と1つの客車をSCP-5449-1は失った。
2021/05/09
イベント: SCP-5449は負傷により亡くなった。
結果: サイト-47西棟でSCP-5449の葬儀が行われた。シルヴェン博士の許可を得て、客車に花を植えたSCP-5449-1が墓に供えられた。この日、数名の研究員が休みを取得した。
To: サイト-47勤務職員
From: サイト管理官 T. Y. メイクス
Subject: SCP-5449に関して
サイト-47の全職員に向け、SCP-5449の逝去への哀悼の意を捧げたく思う。その死は私たちの士気に多大な影響を与えた。こうした事情にもかかわらず、私はありのままを受け入れ、アノマリー無効化の報告書を提出しなければならない。この変更はオブジェクトクラスに反映されるだろう。
懲戒処分を科すことはしない。事故は起こるものだからだ。しかし、今後はアノマリーを現場で自由に歩き回らせたいという要求はデフォルトで棄却される。私も含め、サイト-47の全職員の教訓になれば幸いである。
-サイト管理官 メイクス









