SCP-546-JP
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SCP-546-JP(異常性除去済)

アイテム番号: SCP-546-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 財団Webクローラは、画像認識ソフトウェアと並行してSCP-546-JPの検索を行います。SCP-546-JPが発見された場合、投稿は不適切なものとして削除してください。また、投稿者の特定を行い、投稿者の保有しているSCP-546-JPを削除してください。投稿者がSCP-546-JP-Aを所有していた場合は非異常性の同型の刃物と交換し、投稿者には記憶処理を行ってください。また、SCP-546-JP-Bによるものとみられる変死事件が発生した際にも関係者に記憶処理と標準的箝口手順を適用し、SCP-546-JPならびにSCP-546-JP-Aについては同様の措置を行ってください。

また、SCP-546-JP-A発生を抑制するため、財団の保有するbotを用いて「共有・保存することで幸せになる」などの文言と共に非異常性の画像を定期的に流布してください。

説明: SCP-546-JPは474×326 ピクセル、400 kBの異常性を持つ画像です。SCP-546-JPを保存している端末から2 mの範囲内に24時間以上設置された刃渡り2cm以上の刃物(以下、SCP-546-JP-A)は異常性を獲得します。印刷されたSCP-546-JPが異常性を発現することはありません。

SCP-546-JP-Aを用いて人間が明確な意思の元に自らを傷つけた時、傷口からは血液の代わりに不透明な淡黄色の流動体が流出します。流動体は傷口の大きさに関わらず常に300ml 程度生成されます。発生した流動体は負傷した人物の皮膚上では一般的な流体と同様に振る舞い、結果流れ落ちます。しかし皮膚を離れて比較的平坦な地点まで流れ落ちると、流動体は厚さ約1 cm、半径約10 cmの円柱を形成します。この円柱は3分かけて調理済のホットケーキ(SCP-546-JP-B)に変化します。この過程は非異常性のホットケーキの調理過程と酷似していますが、流れ落ちた地点の温度に関わらず、いかなる熱の移動および発生も起きていないことが判明しています。また、流動体からSCP-546-JP-Bへの変化にはホイップクリームや飾り切りされた果物などの付属物の発生が伴います。これらの”トッピング”の発生源は不明です。

成分調査の結果、SCP-546-JP-Bは非異常性のホットケーキとほぼ同じ組成を持っていますが、それに加えて多量のシナモン及び微量の銀粒子・炭酸カルシウム・コンキリオン1を含んでいることが判明しています。Dクラス職員を用いた試食において、SCP-546-JP-Bは甘味を好む職員にも好まない職員にも総じて理想的なホットケーキであると評価されました。また、SCP-546-JP-Bを摂食したDクラス職員にはミルグラム服従度の向上が見られました。

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D-546-3から回収された砂糖菓子

SCP-546-JP-Bは少量の摂食では毒性および異常性の発現を引き起こしません。しかし、閾値(平均5.4枚、標準偏差0.95枚)を超えた量を摂取した人物はその後10時間内に死亡します。死亡する直前、前駆現象として血糖値の急激な上昇が見られる事が明らかになっています。死体はその後外皮を残して多量の砂糖菓子に変化します。この砂糖菓子は異常性及び毒性を持ちませんが、「甘すぎて後味が悪い」、「人工的な味」と評価されています。特筆すべき事項として、SCP-546-JP-Aを使用した人物はSCP-546-JP-Bを摂食しても影響を受けません。

SCP-546-JPは███県で発生した██ █氏(15)の変死事件によって財団に認知されました。関係者には記憶処理及び標準的箝口手順が適用されました。財団による調査によって██氏と交際関係にあった███ ██氏(14)が関与していることが判明し、彼女がSCP-546-JP-Aを所有し使用していた事を供述したためSCP-546-JPの異常性が明らかになりました。経過観察によって███氏自身には異常性が及んでいないことが判明したため、███氏は記憶処理と数度のカウンセリングを経て解放されました。

SCP-546-JPはSNSの投稿を通じて小規模な流布が繰り返されていたことが判明しています。SCP-546-JPは概ね「この画像を保存して一連の儀式を行えば内側から変われる、前とは違う自分になれる」といった内容の文言と共に投稿されます。この一連の儀式は投稿者によって変化していますが、共通要素として「一晩待つ」、「最後に画像の再投稿あるいは拡散を行う」という部分を持っています。追試の結果、SCP-546-JPの異常性はこうした”儀式”の細部とは関連しないことが実証されています。

SCP-546-JPを最初に投稿したとみられる人物は既に特定されていますが、当該人物は投稿以前に自殺していることが明らかになっています。以下は自殺前後の投稿です。

結局のところわたしは血と肉の袋でしかない。汚い。どうしようもない。
██:██ - 2017年2月10日

こんなわたしじゃなかったら、ということばかり考えてる。
██:██ - 2017年2月10日

次は違うんじゃないかって思ったけどやっぱり駄目だ。ばっかみたい。今夜も一人で血の始末。
[流血している手首の写真]
██:██ - 2017年2月12日

こんなわたしはもう要らない。さよなら。
[多量の錠剤の写真。なお、映像内の錠剤の種類および量から、全てを服用しても致死量には至らないと考えられる]
██:██ - 2017年2月13日

この投稿を行った後に投稿者は自殺未遂を起こし、その後再び自殺したとみられています。この一連の行動に異常存在の関与は一切見られませんでした。以下の文書は投稿者が自殺した後に投稿されたものです。

すごい。本当だった。これやったら内側から変われる。甘くて素敵なみんなに好かれる子になれる。
[メモ帳のスクリーンショット。内容は以下の通り]
1.薄い砂糖水にシナモンを溶かしたものをハンカチに浸す 
2.ハンカチが乾いたらリップクリームで自分の名前を書く 
3.この画像を保存したスマホとカッターナイフをハンカチにくるむ 
4.月の光に一晩あてる2
[SCP-546-JP]
██:██ - 2017年2月18日

また、2017年2月18日以降に新たな投稿はされていませんが、その後2017年2月10日の投稿に投稿者自身による「いいね3」がされている事が判明しています。

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