SCP-5581
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アイテム番号: 5581

クラス / クリアランス: Keter/Three

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SCP-5581からの画像

特別収容プロトコル: 財団のウェブクローラ及び.aicは、SCP-5581のコピーを発見するために深層ウェブを巡回し、リモートにてSCP-5581の削除を行ってください。対象がSCP-5581を視認した場合、現地の病院へ搬送し人道的な方法にて安楽死させてください。また、関係者各位にはクラスA記憶処理を施し、カバーストーリー「院内感染」を使用した上で遺体を火葬してください。

説明: SCP-5581は、連続した静止画及び音声で構成された「toserveman.mp4.」というファイル名のmp4ファイルに対する指定です。SCP-5581は異常なほどファイルサイズが小さく、通常200バイト未満と表示されます。ただし、SCP-5581は1080p以上の解像度で再生することが可能です。SCP-5581内の画像は、個別にならば安全に視認することができます。このことから、ファイル内の画像を特定の順序で示された場合にのみ、有害な効果を発現させると考えられています。これらの画像に明確な意味は無いとみられており、見たところ地球上のランダムな場所を写した通常の風景写真です。音声は、低いうなり声、うめき声、苦しげな呼吸音のみで構成されています。

SCP-5581を人間が視認すると、その人物に対し一連の生理学的変化が起こり始めます。

  • 骨盤が前方に強く押し出され、それにつれて背骨が後方に湾曲し、対象はこの姿勢で固定されます。対象はジャンピングジャックを行った時のように自身の手足が広がります。
  • 腰椎が水平方向に伸びて皮膚を突き破り、後方に湾曲して漠然と直径2mの球形となります。その後、尾骨が下方向へ伸長し、腰椎骨のうち球体構造の終端にあたる部分と接触します。
  • 脊椎骨のその他の部分は、腰椎骨から成る骨組みに沿って網状の格子を構成し、形状を補強します。身体の皮膚は硬くなり、表面がかさぶた状になります。
  • 前腕と太腿の皮膚が、腰椎骨と尾骨から成る骨組みを覆うように拡張し、身体が球形になります。その後、残りの隙間を身体の肉が埋め続けます。
  • 首、手、足が身体に引き込まれ、球形の表面部には顔のみが見えるようになります。対象は発声が不可能になりますが、呼吸、排泄、食事は可能です。また、対象の多くには黄疸の症状があらわれます。コミュニケーションは、ALS患者に用いられるソフトウェアや装置を介して確立されます。

対象の報告によると、変形後に対象はSCP-5581-1と指定された未知の場所に転移します。SCP-5581-1は空中に浮かぶ緑色の長方形型をした場所で、巨大な長方形の壁によって縦方向に区切られていると表現されます。長方形の両端には体肢がそれぞれ1本ずつ出現し、対象に応じたサイズの道具を用いて対象に打撃を加えます。この際、対象は鈍器的損傷及び4Gの力を受けます。この打撃を行う時間は一定ではなく、終了後も対象が生存している場合、対象は元の場所へ転移します。

財団はSCP-5581-1の周辺状況をより把握するため、記録用ソフトウェアを取り付けた対象にSCP-5581を視認させ、SCP-5581-1へ転移させる追加実験を行いました。不明な理由により、映像を録画することはできなかったものの、録音ソフトによって以下の音声が得られました。

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