アイテム番号: SCP-5599
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 全てのSCP-5599のコピーはサイト-77にある中容量保管庫の1つに収容されます。収容外に存在する追加のSCP-5599コピーを回収するため、機動部隊イータ-6 (“カラー映像でご提供”)がアパラチア地域のリサイクルショップやガレージセールに派遣されています。
SCP-5599関連資料への曝露は厳しく制限され、D-5599の指定が研究対象の曝露者に割り当てられます。SCP-5599に影響されていると判明した他全ての生物は安楽死されます。
説明: SCP-5599はアタリ・ビデオコンピュータ・システム向けに製造された約1,500本のカートリッジに存在するデータを指します。SCP-5599は、実際には接続されていない場合でさえも、対象を挿入するのに十分な大きさのカートリッジスロットを備えたあらゆるコンピュータシステムで実行可能です。
適合するスロットに挿入されると、SCP-5599は乱雑なビットマップ画像と様々な音を生成します。コントローラーへの入力に反応するものの、SCP-5599の内容が何を意図しているかの評価は困難です — 頻繁なクラッシュはしばしば、データを解釈するシステムの破損を招きます。
以下の影響は、一般的なものかはまだ不明ですが、実験において確認されています。
SCP-5599の読み込みやデータの解析は、D-5599と指定される実行者全員の永続的な聴力喪失を引き起こしています。最初に軽い耳鳴りを報告してから、D-5599の聴力は6ヶ月かけて低下し、最終的にはモステクノロジー社製6532サウンドチップで生成できる音しか聞き取れなくなりました。一度聴覚を完全に喪失すると神経学的なパターン認識能力が悪化します。
三半規管、前庭、蝸牛殻、その他の聴覚器官は外見上は損傷していませんが、最早予測されるようには音声を検出しません。対象者はまた、相貌失認などのパターン認識に関連する視覚障害を発症することもあります。この効果を経験している対象者の側頭葉は乾燥し1、完全に意思疎通が不可能になる場合があります。
彼らの頭の中でただ独り置き去り
影響者たちはSCP-5599を正常に知覚可能であり、その一部は全く何も聞こえないよりも耳障りな音を聞く方を好んでいました。曝露者の間における寿命の低下は統計的に有意です。これが脳損傷、深刻な社会的孤立、その他の要因の複合のいずれによるものかを断定するには更なる調査が必要です。バスルームの床の上の鏡の中でただ独り
D-5599は繰り返しSCP-5599の出力を視聴すると適度にグラフィックが安定すると主張します。例え忘却させられた後も、D-5599は一貫して、雑なグラフィックで描写されたゴルフコースで小さな物体2を穴の中に誘導するゲームだと説明しています。穴が埋まると、大きな海洋生物3がその物体を消費します。画面上に“セキグンヲコウソウガミズギワデハナヒラクセキトメロ4”、“ウナバラノクーキ(原文ママ)ハシヌ5”などのテキストが表示された後、プログラムはクラッシュします。
SCP-5599は1983年、アメリカ合衆国のアパラチア地域における難聴者の奇妙な急増の後に発見されました。
補遺: インタビュー5599-Y
D-5599とサニタテム博士が、SCP-5599の効果の進行と、それによる意思疎通能力への影響について話し合います。