SCP-5600

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4/5600 LEVEL 4/5600
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Item #: SCP-5600
Keter

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ウィスコンシン州エルクグローブ、1978年頃。



特別収容プロトコル: 立入禁止区域がSCP-5600から5kmの距離で設けられ、有害廃棄物の警告によって明示されています。ウィスコンシン州天然資源省との共同協定はSCP-5600周辺地域が汚染されていることを明示し、全ての道路は立入禁止区域から離れた場所で再接続されています。

警備任務部隊シグマ-10(“ローリング・ストーンズ”)が立入禁止区域の監視とSCP-5600への侵入もしくはSCP-5600からの退去を試みる人物及び物体の妨害を命じられています。STFシグマ-10は安全のために時間子線量計1を常に携帯し、必要に応じてオフサイトへ交代することになっています。時間子2の蓄積はSCP-5600の収容を含めた、財団の利益と予測不可能な相互作用を引き起こす可能性があります。

人員回収の固有の困難性から、SCP-5600への侵入は現在許可されません。

説明: SCP-5600は1979年12月より先に時間の進まない、ウィスコンシン州エルクグローブの町に影響を与えている時空間断層です。エルクグローブの住人は毎日「まだ“1979年の12月”である」という特有の理解を有して起床し、各1日の間毎に時間の経過する感覚を維持することが可能です。

SCP-5600内のラジオ放送、テレビ放送、地元紙は全て情報の出版あるいは日毎に新しい番組の制作を続けています。これらの出版物は地元、地方、国内の1979年頃の出来事を総合した題材を含みますが、全ての出版物の大部分はロレム・イプサム3によって構成されています。

SCP-5600の内部と外部の間での直接のコミュニケーションは不可能です。境界の内部からアノマリーを安全に観察・監視することは可能ですが、アノマリーからの退去を試みる物体・人間は通常の時空間へ帰還する際に時間の剪断変形を受けます。現在のところ、この剪断効果は人間には最終的には致命的となりますが、いくつかの無生物の転移を可能にしています。


調査ログ.5600.1:
無人遠隔操作装置によるSCP-5600の調査の膨大な試みの後、エージェント・デュロー及びエージェント・ジョナスを参加させる有人任務が承認され1985年3月20日に予定されました。両エージェントには有害環境予防装備とVHS記録装置が装備されました。

1985年3月21日、立入禁止区域内の近接アラームが多数の物体がSCP-5600の境界付近から出現したことを知らせました。回収チームが派遣され合計20のVHSテープを目録化しました。いくつかのテープは復旧不能なまでに焼け焦げていましたが、合計80時間以上の記録が復元されました。


回収ログ.5600.2: クリントン・デュロー
1985年3月21日、テープが回収されたおよそ50分後に同じエリアで、立入禁止区域内の近接アラームが2つの物体がSCP-5600から出た、あるいは強制退去させられたことを知らせました。チームが派遣され、気絶した財団エージェントのクリントン・デュローとエージェントのアーロン・ジョナスの死体が時空間断層の境界線外に横たわっているのを発見しました。

Agt.デュローは身体の70%以上がⅢ度の火傷で覆われており、また主要臓器の大部分が時間子で満たされていて、これにより通常時空間の内外の相で膨大な量の生化学反応が引き起こされました。Agt.デュローは集中治療室へ移されました。Agt.ジョナスは到着した時点で死亡していました。Agt.デュローは予後に疼痛処理を含めた生活の質のケアを受け、それにより情報の発信が可能になりました。インタビューが以下に書き起こされています。


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