アイテム番号: SCP-568
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-568は特別な考慮を必要としません。セクター28の保管ロッカー██-███に保管されています。SCP-568を用いた実験はレベル3職員の認可を必要とします。
説明: SCP-568は70x8x0.2 cmの柔軟な白いひも状です。一方の面に途切れの無い縫い目が端から端まで正確に中心を通っています。対面はなめらかで、縫い目のある面と同材質です。SCP-568を構成する材質はいくつかの点で皮と類似点がある未知の材質です。
なめらかな面と縫い目がある面が接触するとき、接着されるように2つの面は固く付着します。SCP-568を傷つけること無く軽い力で表面を引き剥がすことが出来ます。
物体を最低1cmのSCP-568で両端をくるむと、物体は縫い目にそって切断されるでしょう。物体を二分するためには、一方をネジを緩めるように物体を反時計回りに半回転させなければなりません。切断面は、白い不浸透性の面以外の物体の断面を示しません。物体を再構築するためには、両切断面を接触させて時計回りに半回転させなければなりません。この操作時にSCP-568を取り除くことは出来ません。
実験記録 #568-1: 実験は██ / ██ / 20██付ワイス博士及びJ.キャンドル1指揮のもとで実施されました。
Item: 鋼鉄棒1本
結果: 二分され再構築されました。観察可能な損傷はありませんでした。
Item: 鋼鉄棒1本
結果: 二分され一方を180°方向に回転させ再構築しました。二分された部分はつなぎ目無く接続されました。興味深い事に、本実験において、両半部分の端部を不完全に並べた状態でもSCP-568を取り除くことが出来ました。
Item: 鋼鉄棒2本
結果: 縁部分に空間を開けないように用心して両アイテムをSCP-568で巻きつけました。二分することは失敗しました。SCP-568は取り除かれました。
Item: 鋼鉄の長方形の角柱2本
結果: SCP-568で両アイテムを巻きつけました。二分することは失敗しました。SCP-568は取り除かれました。
Item: 水で満たされたガラス容器1個
結果: 二分した後、蓋をしていたのを取り除きました。円柱を通して見る限りでは、二分された部分の白い綿を観測できませんでしたが、他方の円柱面の指す方向が観測できました。両半分を傾けると容器外へ排水しました。流入する容器は下半分に流れるような水の流れを観測しました。アイテムは再構築されました。
SCP-568を"門の窓"に応用することが検討されています。
Item: 中空のプラスチック製円柱1個
結果: アイテムは二分されました。円柱に物体を通過させると滞り無く通過することが観測されました。物体は、水、鋼鉄棒、HB鉛筆、ワイス博士の腕、びい玉を含みます。アイテムは再構築されました。
Item: D-1617
結果: D-1617の左腕下部がSCP-568に包まれ切断されました。20cm隔離したとしても、被験者は痛みを訴えること無く腕を操作することが出来ました、被験者の腕は再構築されました。
Item: D-1618
結果: D-1618の左腕下部がSCP-568に包まれ切断されました。被験者の腕を180°方向に回転させ再構築しました。SCP-568を取り除くと、被験者は腕の全感覚を全て失い、二分面の鋭い痛みを訴えました。被験者の腕を繋ぎ目無いように再構築した所、皮下に深刻な打撲傷が生じました。被験者の鎮静化を必要とするまでに、素早く痛みが増大しました。被験者腕部の詳細な検査によると、最早接着不可になった血管と神経終末が見られ、事実上、残部から切断されていました。D-1618は終了しています。