SCP-5710
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アイテム番号: 5710
レベル3
収容クラス:
safe
副次クラス:
none
撹乱クラス:
keneq
リスククラス:
warning

SCPOrgan.jpg

SCP-5710

特別収容プロトコル: SCP-5710-1が建造された地所は財団工作員が所有しています。牧師、合唱団長、オルガン奏者、会衆総長を含むSCP-5710-1の役職は財団職員によって占められます。

財団が使用していない時、SCP-5710-1は一般的なウィスコンシン福音ルター派教会会議の教会堂として運営されます。SCP-5710-1の職員は、Bach-Werke-Verzeichnis (バッハ作品主題目録)に含まれる作品が財団の承認無くSCP-5710で演奏されないようにします。

説明: SCP-5710はかつてヨハン・ゼバスティアン・バッハによって使用され、その後ドイツ系移民によってポメラニアからアメリカ合衆国へ移送されたシュニットガー・パイプオルガンです。SCP-5710-1は18██年に移民が建造した教会であり、ウィスコンシン州█████████の聖ヨハネルター派教会として認知されています。

SCP-5710の異常特性は、バッハ作品主題目録(BWV)の楽曲がSCP-5710-1内で完全に演奏されると発現します。演奏の完了後、教会の正面ドアから退出した最初の人物は時空間異常に入り込みます。対象者は時間と空間の変位を経て、バッハがSCP-5710で演奏された作品に最後の修正を加えた後、日曜日に出席した教会から退出します。この時、変位した人物はバッハのすぐ後に続いて教会を出ます。

SCP-5710は財団によって安全かつ信頼のおけるオブジェクトと見做されています。SCP-5710の運用は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハとの交流を継続するために不可欠です。J.S.バッハのミーム的な楽曲は非常に高い水準にあります。これらの楽曲は財団によってMemetisch-Bach-Werk-Verzeichnis (ミーム的バッハ作品主題目録)、通称MBWVに保存されています。

SCP-5710の運用には、保留中のレベル4職員による作曲申請が10件に達するか、或いはO5評議会の総意が求められます。完成した楽曲は全てカプセルに封入され、連絡役エージェントの変位前に指定された場所に秘匿されます。

ミーム的バッハ作品主題目録: MBWVの作品は財団に有用なミームを幅広く提供しています。作品の効果は、演奏中にそれを聴取した人物にのみ発現します。

MBWV # 題名 効果 J.S.バッハによるコメント
MBWV 31 Ziehet an den Harnisch Gottes
(神の鎧を身に纏う)
この作品の聴取者の耐痛限界を向上させる。苦痛への抵抗力は20倍に上昇する。 財団から兵士たちに有利に働く楽曲の依頼を受けた。この楽曲は、この前の日曜日に聞いた“エフェソの信徒への手紙”6章11節2の説教に触発されている。音楽は言葉に命を吹き込み、それらを現実とする。
MBWV 52 Stille! Stille! Völlige Stille!
(静寂! 静寂! 完全なる静寂!)
ミームによる検閲を見抜くための対抗ミーム楽曲。 静寂についての音楽を作るというのはかなり逆説的だが、私はミーム作曲から、音楽がかつての私の想像を遥かに超越していることを学んだ。この複雑さを整理するには、もう5回分の人生を費やさねばなるまい。
MBWV 66 Rückzug von hier, die Gefahr lauert
(ここから退却せよ、危険が潜んでいる)
聴取者は機密情報の回避を強制される。 ミーム作曲は一長一短である。斯くも驚異的な情報伝達を成し遂げるために必要な要素を全て組み上げられたのは大きな成果だが、悲しみもまたもたらされる。それらの中には、美しく響けども、聴いた者の大半をただ立ち退かせるための楽曲もあるのだから。
MBWV 74 Wischen Sie Den Leeren Schiefer Sauber
(空の石板を拭き清める)
ミーム的な認識災害とその効果の99.9%を、影響された職員から安全に除去できる。影響を受けた精神は、認識災害に曝される前の状態に戻る。 私はこの作品に関して落胆せずにはいられない。ここ数日考え続けているが、何処に不完全性があるのかよく分からないのだ。私には見えない場所に何かが潜んでいるのは分かる。しかし、ゼンメルマン博士は、財団はこの楽曲を在るがままに受け入れるだろうと請け合ってくれたようだ。科学と学問の進歩を掲げる人々にしては、彼らは時々平凡なもので満足しているように思われる。
MBWV 85 Der Käfig Ist Geschlossen, Die Tür Ist Geschlossen
(檻は閉ざされている、扉は閉ざされている)
全ての影響者は、たとえ大きく開かれていても、目の前のあらゆるドアが閉まっていると見做す。一部のサイトは、収容違反の発生時にこの作品を演奏するプロトコルを実装している。 音楽が人々に感情を抱かせることは誰もが知っているが、私が理解している事を見出した者はほとんどいない。もし音楽が十分に脳の奥深くまで入り込むならば、他の感覚がどう言おうとも、それは真実の何たるかを人々に納得させることが可能なのだ。
MBWV 99 Die Swarm Absteigt
(大群降臨)
聴取者は敵の戦力を実際の10倍に知覚する。 音楽は人間の感覚と共に戯れるばかりでなく、それらを砲撃し、襲い、叩きのめす力もある。精神には納得させ得る事ばかりでなく、強制させ得る事も数多くある。
MBWV 101 Friede Sei Mit Euch
(平穏はあなたと共に)
同僚間の協調性を高め、意見の相違を減少させる。 調和は音楽の中で最も美しいものだが、何よりも美しいのは、音だけでなく周囲の全てに調和をもたらす音楽を作ることである。
MBWV 111 Toccata und Fuge in D-Moll (Wiedergutmachung)
(トッカータとフーガ ニ短調 - 修正版)
激しい被害妄想とパニックを引き起こす。この効果は潜在的な捕食者や追跡者にも及ぼされる。 昔の作品を再び手掛けてほしいという興味深い依頼だが、私が学んだ事を応用すれば、ミーム的な用途に作り直せるだろうと信じている。音楽はありとあらゆる感情を呼び起こすことができる。恐怖や不安も例外ではない。
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