SCP-5714

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SCP-5714 (2013年頃撮影)

アイテム番号: SCP-5714

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 2014年以降、SCP-5714への立ち入りは制限され、カリフォルニア大学アーバイン校による廃止宣言が為されています。コンクリート壁がSCP-5714の周囲に建設されています。SCP-5714は毎日の太平洋標準時 9:45 PM から 10:35 PM までの間、財団の保安職員1名によって警備されます。

SCP-5714-A事象が発生した場合、SCP-5714-A個体群の活動状態は、財団の無線衛星を介して可能な限り監視されます。財団の深宇宙衛星は、SCP-5714-A活動の可能性に備えて、近隣空間の星を継続的に監視します。行方不明者やオンラインで共有されたメディアに関するカバーストーリーが作成されます。目撃者にはクラスA記憶処理が施されます。

説明: SCP-5714はカリフォルニア州アーバインを拠点とするUCI1の天文台です。SCP-5714は面積が約45平方メートルで、構造上の異常性はありません。

SCP-5714の異常性は、お互いに恋愛関係にある人物2名が施設に入場すると発現します。太平洋標準時で10:00-10:30 PMの間にスカイドームを開放すると、対象2名 (以下両SCP-5714-A個体とする) は大気圏に向かって緩やかに上昇し始めます。

大気圏に入った2体のSCP-5714-A個体はスローテンポのワルツを踊り始めます。ダンススタイルは通常アメリカ式ワルツの踊り方に準じており、毎分85拍のテンポで滑らかなステップを踏みます。

1時間後、両SCP-5714-A個体は地球の大気圏を離脱します。両SCP-5714-A個体は宇宙空間でも死亡せず、本来ならば致死的と見做される要因から影響を受けません。両個体はその後、完璧なワルツを踊り続けながら、約48時間かけて天の川銀河の各所にある天体を周回します。

SCP-5714-A事象の典型的なパターンにおいて、両SCP-5714-A個体はまず地球の大気圏を周回し始め、続けて月、火星の大気圏、小惑星帯、木星の大赤斑、そして最後に土星の環へと移動します2

48時間に及ぶ活動の終わりに、両SCP-5714-A個体は地球の大気圏、アメリカ合衆国西部のおおよその上空へと帰還します。両SCP-5714-A個体はピルエットでワルツを終え、抱き合ってキスします。その後、両SCP-5714-A個体は異常性を失い、地球へと落下します。対象は通常、圧力と極度の高温によって落下中に死に至ります。

両SCP-5714-A個体は中間圏に突入した後、燃焼して灰になり、抱き合ってから同時に消散します。

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