SCP-573
評価: +13+x

アイテム番号: SCP-573

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: 特別な収容方法は必要ありません。このオブジェクトはDr. L██████の机に収納されています。 このSCPはサイト62の機密ロッカーに収納されることになっています。SCP-573の搬出には、2人の上級職員の同意が必要となります。2人以上の補佐研究員を伴わずに実験を行うことは許可されません。O5により、子供に対してこのSCPの実験を行うことは禁止されています。

説明: SCP-573は骨で出来たフルートです。DNA鑑定及び炭素年代測定の結果、骨は人間の女性のもので、およそ1000年前の物だということが判明しています。部位は大腿骨で、大きさから推定して7~12歳の少女のものであると思われます。

SCP-573はルイジアナ州████████████████████████にて、子どもの消失事件を調査していたエージェントによって発見されました。現場に到着したエージェントは、数種の野生動物からなる集団によって攻撃を受けました。動物を無力化した後、エージェントは数人の行方不明になっていた子どもたちに襲われました。子どもたちは当時のSCP-573の所有者であったDarald Kingという男に支配されていました。エージェント████はKingを射殺し、子どもたちを解放し、大きな事件の発生を食い止めました。

SCP-573は、実験の結果から、演奏すると、動物や思春期前の子供の精神を非常に受容的にすることが明らかになりました。影響を受けたものは、演奏者の要求を素直に聞き、普段の精神状態だと受け入れがたい事でもすすんで行うようになります。一度演奏すると、影響を受けた状態は演奏時間の5倍の時間だけ持続します(例えば、1分間演奏すれば、5分間効果が残る)。

フルートを演奏するための知識はSCP-573を使う上では必要ありません。SCP-573を使おうとしたものは、まるで数年間吹いたことがあるかのようにSCP-573を使うことが出来ると感じ、どんな曲も自在に演奏出来ます。

補遺: ████年██月██日をもって、SCP-573の人間への使用を禁じます。日誌-573で明らかになったように、SCP-573は使用者に嫌悪と偏執の感情をもたらし、特にその感情は思春期前の子供へ向かいます。使用者が自身の影響下にある思春期前の子供に暴力的かつ悪意を持った行動を起こすまで、この感情は徐々に、しかし着実に増大していくものと思われます。以上の理由から、SCP-573の人体実験は無期限延期とします。 ―O5-6

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