インタビューログ 5781-A
実施日時: 2000/03/01
質問者: トレヴェリアン・ヴェール博士
回答者: PoI-94707 (“アラン・ゲイター”)
序: インタビューを通して、PoI-94707は非常に舌足らずな口調で会話しており、フロリダ州出身という主張にも拘らず、その言葉遣いにはフロリダ住民に非典型的な訛りがあった。これについて質問された対象は、自身が“大西洋系”であるのが理由だと主張した。
加えて、PoI-94707の容姿は著しく乱れていた。対象はこれについて、現在進行中の法闘争が理由であると主張した。
記録開始
ヴェール博士: どうもこんばんは、ゲイターさん。
PoI-94707: (応答無し、曖昧な身振り)
ヴェール博士: 何故ここに呼び出されたかは理解していらっしゃいますね?
PoI-94707: ああ。法的なデタラメがどうのこうのだろう。
ヴェール博士: ご安心ください、ゲイターさん、これはあなたの進行中の法闘争とは全く関係ありません。私たちはむしろ、最近起きた特定の… 事件に関心を抱いています。
PoI-94707: Hurrrh?
ヴェール博士: 主にあなたの事業、というよりはその最近までの非存在についてです。私の理解では、あなたは私立探偵社を経営していらっしゃるのですよね?
PoI-94707: 探偵じゃない。調査員Investigatorだ。
ヴェール博士: ええ、まぁ… 端的に申し上げると、あなたの事業は — それどころかあなた自身も — 昨年の11月26日以前に存在した記録がありません。
PoI-94707: ああ。改名した。
ヴェール博士: 成程。宜しければ、旧名を教えていただけますか?
PoI-94707: アル。
ヴェール博士: アル… ゲイター?
PoI-94707: そうだ。
ヴェール博士: (書き留める) …ありがとうございます、ゲイターさん。では、事業についてですが、宜しければあれが突然現れた理由を説明していただけますか?
PoI-94707: 実に馬鹿げた質問だな、先生。この事業は私が始めるまでは存在しなかった。
ヴェール博士: まさにそれが問題なのです — そもそもあなたが開業した記録がありません。あなたが抱えている法的な揉め事の大半は、そこに端を発しているのではありませんか。
PoI-94707: 開業したさ、ずっと昔にな。私の故郷でだ。それを一度も見たことが無いから人間は私を責める。人間はみぃぃぃんな愚かだ。
ヴェール博士: すみません、ゲイターさん。“人間”ですか?
PoI-94707: Gragh- 大衆という意味だ。大衆はみんな愚かだ。
ヴェール博士: …そうですか。では、あなたは実際にアラン・インベスティゲーションを開業したのであって、ただ公式なガイドラインに従わず、あなたのために開業の事実を証明してくれる従業員が立ち会っていないだけだった、ということでしょうか?
PoI-94707: ああ。
ヴェール博士: 建造物が突然出現したのは?
PoI-94707: 効率重視だ。
ヴェール博士: 成程。では、地元民や企業から様々な投資を受けている件について、何か言いたい事は?
PoI-94707: 大衆はワニに投資するinvest in gatorsのが好きだ。
ヴェール博士: は?
PoI-94707: Guhh- 大衆は調査員Investigatorsが好きだ。
ヴェール博士: (溜め息) いいでしょう。以上になります、ゲイターさん。お時間をありがとうございました。
記録終了
結: “人々は間違いなく彼のカリスマ性に投資してはいない、それは確かに言えます。彼は日常的な肌の手入れを何とも思っていないんじゃないでしょうか。剃刀を手に持ったことがあるかさえ疑わしいです。” - ヴェール博士