アイテム番号: SCP-5799
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: レックスバーグ市に駐留する財団職員は、SCP-5799の存在に関するあらゆる知識を一般社会から隠蔽します。同様に、フィールドエージェントが歯科医院に潜入し、あらゆる形態の歯痛に罹患した青少年を報告します。
歯科医術及び口腔衛生の分野に精通したフィールドエージェントは、罹患した青年に肉体的な害を及ぼす可能性がある全ての歯を抜歯しなければいけません。抜歯された歯は機動部隊ユプシロン-8 (“キャビティ・クリープス”)1の歯科補助者によって分析され、SCP-5799個体であるか否かが判断されます。SCP-5799個体が抜歯された場合、エージェントは関係者とその家族に記憶処理を施し、歯の欠落に説明を付けられるカバーストーリーを伝達します。
野生環境で活動しているSCP-5799個体は可能な限り収容しなければいけません。機動部隊ファイ-5 (“トワイライターズ”)が全てのSCP-5799個体の終了を担当し、宿主の失踪に説明を付けられるカバーストーリーを家族に伝達します2。
説明: SCP-5799は異常な運動能力と捕食習性を示すヒトの歯の集団(6本以上)です。エナメル質で構成されているにも拘らず、SCP-5799個体は不自然な展延性を示し、活発に延伸します。これによって、SCP-5799個体は異なる場所へと移動することができます。
SCP-5799個体は夜行性の捕食者であり、通常、眠っている15~22歳の青少年を探します。獲物を発見すると、SCP-5799個体は自らの歯根を用いて対象者を拘束します。その後、SCP-5799個体は対象者の顎をこじ開け、本来の歯を強引に引き抜いてから自らを移植します。
移植から3時間後、対象者の上顎骨と下顎骨は徐々に展延性を増し始めます。対象者の顔面筋は持続的な痙攣を起こし、しばしば永久的な痙笑3が見られるようになります。その後数日間かけて、移植された個体群は巨大化し、周辺組織の位置をずらします。対象の顔面骨の展延性によって、体組織のずれが引き起こす裂傷や骨折は最小限に絞られます。
SCP-5799個体は宿主の口内に最大12日間棲息し、成長し続けます。ライフサイクルの終わりを迎えたSCP-5799個体は急激な脱灰4を起こし、そこから10本以上の脱落歯5が出現します。このプロセスの完了後も、SCP-5799の成長が引き起こした宿主の体組織や骨への変化は残ります。
発見: SCP-5799はアイダホ州レックスバーグ市にて、子供の歯や顔面が変形する事例が急増した後に発見されました。機動部隊クシー-3 (“死体泥棒”)が適切な場所に派遣されて、全てのSCP-5799個体を捕獲し、宿主の家族に記憶処理を施しました。
SCP-5799の発見に先立って、フィールドエージェントは“歩き歯の蔓延”についてのチラシやパンフレットが、現地の教会やリハビリセンターに配布されていると報告していました。以下の転写は配布されたチラシの一例です。
悪い歯痛を得ましたか!?
歩き歯は冗談ではありません、特にそれがあなたの子供の安金[原文ママ]にやって来た時は。
それがビリーの歯科殺害サービスがあなたのためのものである訳です!
我々はどんな犬きさ[原文ママ]でも全ての歯を折ります、何故なら我々には関係ないからです!
我々のサービスのために1-███-TOOTH-ACHEに電話! 覚えていて: それは1-███-TOOTH-ACHE!
次の48時間以内に電話、そして我々は割引をするでしょう!(多分)
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