アイテム番号: SCP-581
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 認可が降りた実験の場合を除き、SCP-581はあらゆるウマ科動物から必ず最低1000mの距離を保って下さい。SCP-581は施錠された気候制御設備内に保管します。SCP-581-2の実例に銃火器を近付けることは認められせん。
説明: SCP-581は革製の馬の飼い葉袋です。あらゆるウマ科の被験者(馬、ラバ、ロバはいずれも影響を受けやすいことが確認されました。シマウマ、オナガー1 、その他の家畜化されていない雑種の実験は予算の都合上行われていません)が500m以内に接近するとSCP-581-1の実例となる可能性があります。SCP581-1が示す唯一の欲求はSCP-581の内部に自身の鼻口部を挿入することです。この欲求は捕食者の尿や発情期中の雌に対する本能的反応を越えるほどに強く、そのためSCP-581-1の実例が鋼の金庫内からSCP-581を取り出そうと試みた過程で実例自身を傷つける要因になりました。
SCP-581-1の実例は常に1体のみが存在するということが判明しています。SCP-581-1はSCP-581の影響の範囲から移動させられることに強く抵抗し、強制的に移動させた場合は病気を患い、90%が1週間以内に死亡します。
SCP-581-1がSCP-581へ鼻口部を挿入することに成功した場合、SCP-581-2の実例へと変化します。SCP-581-2はいくつかの異常な行動を特徴とするウマ科の動物です。その行動はSCP-581-2が自分自身を人間であると思い込んでいるかのようです。
過去に観察された異常な「人間じみた」行動は以下の通りです。
- 後脚2本で歩こうとする。
- 前脚の蹄で自身の頭部を殴ろうとする。
- 無人の車の運転席に座ろうとする。
- 反射面を見て、見とれたり、敵意を表したりする。
- 前脚の蹄で銃を握ろうとする。
- 異常に長時間の変調を加えた発声。これはSCP-581-2が喋ろうとした結果だと思われる(録音された音声記録はアーカイブ581H19で参照可能)
- [データ抹消]
現在まで、SCP-581-2の標本はいずれも複数の四肢骨折が理由で安楽死されています。2時間以上長く生存した標本は存在しません。