SCP-5832
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アイテム番号: SCP-5832

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 財団フロント企業がSCP-5832を含む建造物を買収し、侵入を防ぐために利用禁止物件であるという虚偽の分類を割り当てています。警備員1名が現地に駐在して保安体制を確保します。SCP-5832の入口は遠隔監視機器で監視されます。

説明: SCP-5832は1本の廊下とその両端にある2つの部屋で構成されたアパートメントです。領域内に入場した人物は完全に発声不可能になります。その他のノイズを故意に発生させること(拍手や楽器演奏など)は可能であり、それ以外の音も影響されません。SCP-5832にはかつて何者かが居住していた形跡がありますが、少なくとも過去2年間、アパートメントに入場者はいなかったようです。アパートメントの番号の下には“怪奇部門”と記された小さな金属製プラカードがあります。

左端の部屋は子供用の寝室らしく、ピンク色に塗装されています。塗料は異常性を帯びていませんが、危険な量の鉛を含有しており、著しく剥離しています。

左端の部屋の物品は以下の通りです。

クレヨラ社製16本パックのクレヨンとディズニー・プリンセス塗り絵ノート。ごく普通に塗られていますが、例外として“美女と野獣”に登場するアダム王子のイラストは全て赤のクレヨンで塗り潰されています。赤のクレヨンは他のどのページでも使われていません。

ウェブカインズ社製の黒いラブラドール・レトリバーのぬいぐるみ。毛皮の数ヶ所に未知の物質がこびり付いています。

ニンテンドーDSと“おいでよ どうぶつの森”のカートリッジ。ゲームはあらゆる面において正常に機能しますが、NPCと会話を試みても吹き出しにセリフが表示されません。プレイヤーキャラクターの目的達成や活動に関する独白的なコメントも同じく欠落しています。その他のテキストは影響を受けていません。時間経過で進行するゲームシステムの一部を基に、このゲームは最低でも9ヶ月間連続でプレイされていたと考えられます。

白い木製のドレッサー。ドレッサーの内容物には、7本の蝋燭を立てたバースデーケーキの飾りが付いたブレスレットが含まれます。また、ドレッサーの中からは他にも、幼児用使い捨てトレーニングパンツのパッケージ数点(開封済み、半ば空になっている)と、同一のディズニー・プリンセスのTシャツ3枚(子供用ミディアムサイズ)が発見されました。3枚のTシャツはいずれも著しく汚損しています。

右端の部屋はリノリウムのタイルが敷かれた小さなバスルームです。室内にはピンク色の歯ブラシ、クレスト社製子供用歯磨き粉のチューブ、トイレ便座の下に配置されたプラスチック製のブースターシートがあります。トイレットペーパーやその他の衛生用品はありません。浴槽のシーラントには大きな亀裂があります。洗面台と浴槽の蛇口には機能性があり、異常ではありません。トイレは正常に機能しますが、排水前後に採取された水のサンプルは、どちらも羊水のそれと一致する微量のタンパク質を含有していました。

プラスチック製のコップがバスルームキャビネットの上に置かれています。内容物は固化していましたが、化学分析によってリンゴジュースとミフェプリストンの混合物と判明しました。

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