SCP-585
評価: +16+x

アイテム番号: SCP-585

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-585-2-4は標準危険物として、サイト-19に封じ込められています。SCP-585で研がれた鉛筆はきわめて危険であり、試験終了後に正常化する必要があります。事故585-1より、O5レベルの承認なしに鉛筆を50回以上回転させ削ってはなりません。

SCP-585-aはガラス性魔法瓶に保管され、第██貯蔵庫に留置されています。あらゆる実験は████博士、又は財団シニアスタッフの特別認可を必要とします。

説明: SCP-585-2-4は、小型の二穴式の明るく着色された鉛筆削りです。下部に‘The Factory'と僅かに盛り上がった文字で印字されています。一般的な鉛筆削りのようにSCP-585の小孔部に鉛筆を挿入し時計回りに回転させる事で鉛筆を削る事が出来ます。しかし、各回転において鉛筆の頂点の『鋭さ』は、その見た目に関わらず、際限なく鋭くなり続けます。SCP-585小孔部で削られた鉛筆は、SCP-585の大きい方の孔に挿入し、反時計回りに回転する事で、各回転において小孔部で鋭くした分を『鈍く』します。(鉛筆の形状だけが変わり、失われた嵩の消しカスは恢復しません。)削った鉛筆の先端を折る事はできますが、頂点はその鋭さを保持したままであり危険です。

予備的な実験においては、未削りの’平ら’な鉛筆は、20回転する事で通常の最大の鋭さに達する事が判明しています。この後、SCP-585は各回転の鉛筆の削り嵩は指数関数的に減少します。30回転において、1mから落下させた鉛筆は、固体鋼鉄棒状地金に10cm埋まりました。

SCP-585は、黒鉛を芯とする細い木製の円柱に対して最大効果を示します。SCP-585は同様に、黒鉛を芯とする紙製又はプラスチック製、又は純黒鉛棒のような簡単に削る事が出来る素材にも機能します。ただの木棒、プラスチック棒、その他一般的に鉛筆削りで削られる事の無い素材に対しては影響しません。

SCP-585-1-4が[データ削除済]の後に████の小学校から回収されました。

事故585-1: SCP-585の拡張実験に、標準的な未使用のHB鉛筆が選ばれました。以降鉛筆をSCP-585-aと称します。

- SCP-585の小孔部で20回転させた後に、SCP-585-aを紙面に用いた。通常な鉛筆として機能した。

- 30回転させた後に、SCP-585-aは鋼鉄を貫くと確認された。紙面は頂点によって半分にされた。

- 40回転させた後に、SCP-585-aを紐に括り1mの高さから岩盤に落とした。SCP-585-aは岩盤を0.5m貫いた。

- 50回転させた後に、上記と同様の実験を実行。SCP-585-aは岩盤を5m貫いた。

- 60回転させた後に、SCP-585-aは岩盤を50m貫いた。

実験は正確に100回転まで続けられ、SCP-585-aの先端部分が非常に高温な放熱を始め、木部を燃え上がらしました。後の実験は黒鉛芯が[データ削除済]。更に一本を容易に作成できる事を考慮すると、本品を保管する事は高リスクであると見なされ、SCP-585-aはSCP-585-1の大孔部に挿入されました。高温によってSCP-585-1は熔融しました。SCP-585-aは保管の為に魔法瓶に配置されています。

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