アイテム番号: SCP-585-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-585-JPは標準人型収容手順に従い収容されます。SCP-585-JPは薬物依存と性依存に対する治療が行われており、実験を除くSCP-585-JPの性交は禁止されています。
説明: SCP-585-JPはモンゴロイドの成人男性です。SCP-585-JPは薬物依存症と性依存症を患っております。SCP-585-JPの異常性は妊孕性を有する人物と性行為をすることにより発現します。以下SCP-585-JPと性行為をした人物を対象者と呼称します。対象者は90%以上の確率で妊娠します。この時発生した胎児をSCP-585-JP-Aに指定します。
SCP-585-JP-Aは体組織の一部がメタンフェタミンに置換されるようになります。この置換はSCP-585-JP-Aの内部から外部にかけて徐々に行われます。この置換にまつわる事象はSCP-585-JP-Aの生命活動へはほとんど影響を及ぼさず、実験の結果心臓以外がメタンフェタミンに置換されても鼓動は継続されることが判明しています。また臍帯を経由して対象者へSCP-585-JP-A由来のメタンフェタミンが提供されるため、対象者は重度の薬物依存症を患ってい、多くの場合SCP-585-JP-Aの出産以前に死亡します。
インタビュー記録585-1
対象: SCP-585-JP
インタビュアー: 沢渡研究員
<記録開始>
沢渡: ██1さん、これからインタビューを行います。答えられますか。
SCP-585-JP: ん?ああ、ああ、分かった。
沢渡: ██さんは、自身がいつ頃から大きく変わり始めたかというのは分かりますか。
SCP-585-JP: 変わった、あー、俺が変わって?変わるのか。
沢渡: 質問を変えましょう。あなたの性生活、セックスに関して何か変わったことを教えてください。
SCP-585-JP: せ、セックス?セックスか!セックスはなーすごいぞ。こう女をな、ヤるんだ。でも、い、今のは前までとち、違う。女も締りがいいんだ、俺もすげえイくんだ。な、なあ、俺は、いつヤれるんだ?お願いだ、抱きてぇ……抱かせてくれ。
沢渡: 意見は上に申告しておきます。ありがとうございました。
<記録終了>
終了報告
SCP-585-JPは漠然と異常性を認識しているようではあります。
インタビュー記録585-5
対象: 新川聡氏
インタビュアー: エージェント・椎名
付記: エージェント・椎名は信濃中央新聞社の記者に扮し、取材形式でインタビューを行っている。
<記録開始>
[冒頭の関連性の低い箇所は割愛]
椎名: 新川さんと██さんはご友人であったということでいいでしょうか。
新川: 友人、友人ねぇ。知り合いであることは否定できないけど、友人なんてことは一度も思ったことはないですね。単に小学校からずっと同じクラスで、どっちもこんな禄でもない世界に身を落としてるってだけですよ。俺が言えた立場じゃないですけど、██は本当に最低な奴ですからね。腐れ縁でもなけりゃこんな奴とっとと忘れてますよ。
椎名: ██さんの素行には、かなりの問題があったということですか。
新川: そうですよ。何がひどいって女癖が悪すぎるってことですかね。中学ぐらいからもうイケそうな後輩を片っ端に手え出して、別に恋愛とかじゃなくてヤりたいだけ。相手の子の親に殴られても気にしないっていうか認識してないんじゃないかって感じでしたね。それでまた別の子に手を出すんですよ。あくまで噂なんですけど、避妊とかもしてなかったらしいですね。まあ無駄に口上手いし、何人か退学した子もいたんであながち間違いじゃなさそうですけど。
椎名: ██さんは基本的には、今ぐらいまでもそのような行動はとっていましたか。
新川: ええ、高校でもそっから世間出ても何にも変わらずですね。なんかヤバいとこの女に手を出して追っかけられてとかの話も聞きましたが、病気ですねアレは。
椎名: 分かりました。それでは██さんの周りで起きた女性の連続不審死について教えてください。
新川: ああ、あれですか。██が手を出した女が全員ラリって死んだってやつですか。あれに関しては結構不思議というが、疑ってることも結構あるんですよね。別に██を庇うとかそういうつもりは毛頭ないですが、あいつはシャブとかは全くやってなかったんですよ。なんかセックスが俺にとって最高の麻薬だとかなんか言ってましたけど、確かにそういうのには全然手を出してなかったんですよね。だからそういう話聞いたときに自分ではやらないくせに他人には打ってしかも犯すのかよって、ドン引きしましたね。相手が可哀そうってんじゃなくて、堕ちるとこまで堕ちたなって感じですけど。まあそれでもちょっとはどういうことだとは思ってましたね。
椎名: そのことについて██さんと何か会話はしましたか。
新川: 半ば他の人におされてって感じですけど、嫌々ですが質問はしました。でも俺はやってないやってないの一点張りで、話にならなかったてのが正直なところですね。でもどう考えてもお前が打ってるかヤク中女選んでヤってるのどっちかだろって。それでも違う違うってだけでしたね。まあ埒が明かないんでその場はちゃっと切り上げましたんでそれ以上は話してませんね。なんか██もさすがに立場が危うくなって結構大変だったみたいですが、それでも抱くことだけは辞めなかったあたり本当に病気なんだなと。あーでも、それからさらにおかしくなったのはさすがに驚きましたね。
椎名: さらに、というのはどのようなことですか。
新川: ██自身がシャブをやるようになったってことですね。さっきも言いましたが██はそういうのは全くやらなかったので驚きましたね。大方まだ見ぬ快楽を求めてとか、そういうことなんでしょうがここまで来たらもう話も聞けませんしね。というかヤク中に触ってこっちまでなんか巻き込まれても面倒なだけなんでそっからはもう関わり合いも避けるようにしました。だから捕まったって聞いた時はやっとかって感じでしたね。██にとってもそっちのがいいと思いますし、まあしごかれてこっちに戻ってくんなよって思いますね。
椎名: 分かりました、本日はありがとうございました。
<記録終了>
インタビュー記録585-34
対象: SCP-585-JP
インタビュアー: 沢渡研究員
付記: SCP-585-JPが治療により薬物による影響が緩和されたため、改めてインタビューを行った。
<記録開始>
[冒頭の関連性の低い箇所は割愛]
沢渡: それでは、あなたがなぜ覚醒剤を使用し始めたかについて教えてください。
SCP-585-JP: お、俺だって使いたくてつ、使ったわけじゃねえって。た、ただあの女が……ちくしょう、ちくしょう……
沢渡: あの女というのはどなたでしょうか。
SCP-585-JP: ███2、ヤ、ヤった後にアイツがギャーギャーさ、騒ぎ始めたんだよ。そ、そしたら部屋が、部屋がクソ臭くなって、よ、よく見たらちっけえ奴がいて、こいつ、う、産みやがったって。
沢渡: ███さんが妊娠しているということは、いつか出産はするということは分かっていたのではないですか。それを分かったうえでセックスをしていたのではないですか。
SCP-585-JP: しら、しらねえよ。せ、セックスでいち、いちいちそんなこと考えねえって。それ、それはどうでもいいって。そ、そしたらアイツ、ガキ掴んで、それを、しゃぶ、しゃぶり始めて。も、もうキモいしく、臭いしい、意味が分かんねえって。
沢渡: そこで逃げようとはしなかったのですか。
SCP-585-JP: し、したって。で、でも腰が、ぬ、抜けちまって、たて、立てなくて。そし、そしたらアイツが、ちか、近づいてきて、ガキを、お、俺の口に、俺、俺はガキしゃぶらされて。す、すぐにきも、気持ちがなんか、よくなって。
沢渡: そこで███さんに半ば強制的であるものの覚醒剤を摂取させられた、ということですか。
SCP-585-JP: そ、そこできづ、気づいたんだ。しゃ、シャブがヤバいって。そ、そっからはお、俺もちょくちょくシャブやるようになって、こ、このザマだ。お、俺はた、ただセックスがした、したかっただけなんだよ。
沢渡: 分かりました、ありがとうございました。
<記録終了>