アイテム番号: SCP-587
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-587はセクター28の隔離室に保管します。入室にはプロジェクトリーダーの許可が必要です、また室内は無菌状態を保ちます。天候管理装置は適度な降雨も含め、季節に合わせたシミュレートを維持します。デジタル記録装置による監視が常に行われます。
隔離室内ではSCP-587に対するいかなる物理的な妨害も、細心の注意をもって避けなくてはなりません(実験によるものを除く)。レベル1隔離装備が必要です。模型とその住人達の相互作用は全て群集心理プロジェクトの研究員の監督の元明瞭化されます。
説明: SCP-587は21.3 x 36.5 mのHOスケール(1/87)鉄道ジオラマ模型です。その景観は、一本の鉄道が敷かれ、幾つかの建物が散見される森に覆われた丘で、コロラド州のレッドエルクという架空の町を模しています。配管と電力が利用でき、車はガソリンで動く等、模型は完全に機能しています。この町には身長が19.5mm(平均)であること以外、完全に人間と同一な1270人の住人がいます。SCP-587付近の物理法則には、2乗3乗の法則が適用されないという、予想通りの変更が見られます。
ナンバープレートの番号や(拡大すれば)読む事のできる新聞等の表面的な造形から、景観の地質学的な構成や解剖された住人の内臓の配置のような物質的な部分に至るまで、この模型の細工は極めて精巧です。この住人はまるで普通の町にいるかのように振る舞い、自分達の生活の不自然な現象には気付かないようです。メモ:財団による保護と実験から██年、数人の居住者が何かがおかしいと疑い始めたようだ ―███████博士
SCP-587の住人はジオラマの表面に接触しない限りは外部からの物体を認識しません。ジオラマに接触した物体は住人に認識され、しばしば多大な興味をひくか、あるいは混乱を招きます。このため町の中心部に数cm浮かせて設置されたカメラは何年もの間認識されず、ほんの一瞬住人の視界内に現れた虫は大きな混乱(と幾つかの儀式)を招きました。
(模型を押してしまったりぶつかってしまった事による)多くの地震、(天候管理装置の故障による)天候の大変動と謎の日食、(助手がメインストリートにコーヒーをこぼした事による)燃えるような洪水、奇妙な縄と白い欠片の雨(髪の毛とフケ:現在、研究者には収容室内でのレベル1隔離装備の着用が義務付けられています)等、他の騒動は収容時の不注意によるものです。慎重な観察の結果、SCP-587の住人はこれらの"不可思議な"現象に気づいており、それらを説明するために幾つかの信仰がおこり、理由づけがなされています。
補遺587-01: 研究プロジェクトの優先順位がSCP-587の特性の調査から、住民の心理学的実験へと移り変わったため、SCP-587の住民を奇妙な出来事にさらす実験が繰り返されています。将来の実験は、未知の出来事や恐ろしい出来事に対する集団反応の研究のために、綿密に計画したうえで開始されます。
不可思議な物の出現と消滅に対する反応:
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解明できない連続的な捕食に対する反応:
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宗教的な大変動における群衆心理:
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XKクラスの事件:
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