SCP-5885
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アイテム番号: SCP-5885

アノマリークラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-5885は現在収容されておらず、その異常な特性が将来の収容可能性を妨げていると考えられています。任務部隊アイン-6(“メメント・モリ”)はJ・リッテルの遺体を回収し、一般人がそれに関連した消滅イベントを目撃することを防いで遺体の消失記録の改竄及び抑制1するために配備されています。

説明: SCP-5885はJ・リッテル一人の死を中心とした時間的・確率的異常であり、正確に24時間間隔で繰り返し発生します。死因は各実例で様々ですが、場所及び年齢の人口統計学基準と大まかに一致します。リッテルは死亡時には常に18才以上であり、若年での死亡に異常な偏りを見せています(平均22歳、全世界人口の70歳と比較)。これまでの事例全ては身体的にも遺伝的にも同一であり(環境要因を除く)、主に英語圏の国で育っています。

リッテルの遺体は死後24時間ちょうどに、低エネルギーバーストのマイクロ波放射とタキオンと同等のものを伴って消失します。次の実例はこの直後に死亡しますが、2つの出来事の因果関係は確立されていません。特にリッテルの各実例は、少なくとも18年の生存を裏付ける大量の証拠がありますが、SCP-5885を特定するための個人や組織が過去に存在することはありません。その結果として、リッテルは死後にしか確認されておらず、以前の遺体が消失した後にしか確認されていません。

SCP-5885の最初の出現日は不明です。財団の前身組織による記録では、西暦1667年にその存在が確認されていますが、民間の文書では西暦1107年に三日間連続で3人のジョーダン・リッテルという名前のイギリス人が死亡したことが確認されています。

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増強前のSCP- ████(1919年頃)

拘留と尋問: ████-██-██に、SCP-5885はリッテル実例2の死をサイト-タウ3から2km以内にある場所でもたらしました。遺体はサイト内に運ばれ、シャンク/アナスタサコス恒常時間溝(XACTS)範囲内の冷蔵収容ユニットに置かれました。遺体は24時間の時間帯を過ぎた後、出現と消失を繰り返しましたが、現地時間14:55に一定現実で安定しました。この時点を過ぎると、サイトの原子炉から供給されるXACTSの出力は指数関数的に増加しました。追加のSCP-5885関連の死は記録されませんでした。

時間異常が一時的に無力化されたため、霊障部門の特務員がサイトに移送され、死後インタビューが行われました。このインタビューの転写は以下の通りです。

インタビュアー: S・コストラ博士

回答者: ジェイミー・リッテル(故人)

序: 回収されたパラテクノロジーによって増強された、SCP-████によって行われたインタビュー。


<ログ開始>

コストラ: こんにちは、ジェイミーさん。

リッテル: な-何だ?何なんだ?

コストラ: こんにちは、ジェイミーさん、ちょっとした事故に遭いましたが、今は大丈夫ですよ。あなたが最後にいた場所を覚えていますか?よろしければ、いくつか質問させていただきたいのですが。

リッテル: 俺は-死んだ。死んだんだ、ど-どうやってこんなことをやった?

コストラ: あなたは事故に遭いましたが、我々が-

リッテル: いや、いや、俺は死んだんだ。逝っちまった。遅れたがその時が来たんだ4。それなら…なんてこった、彼は心配しているだろうな。

コストラ: あなたは自分の…”幾度もの死”を自覚しているのですか?

リッテル: 何?まあ、そうだな。聞いてくれ、君たちがどんな手順を試していても、これは君たちにとっていいニュースだと私は信じている。だが、俺は用事の途中でな。君たちは…クソッ、君たちは俺を殺さなきゃならない。

[XACTSに割り当てられた電力の消費量が20%に達する]

コストラ: そんなことはしませんよ、ジェイミーさん。ミルトン・ケインズでウェイターとして働いていたことを覚えていますか?5

リッテル: それが何だっていうんだ?ああすまない、俺はただ…全く、分かってくれ、俺にとって大事なことなんだ。君たちは今みんなめちゃくちゃにしている。

コストラ: すみません。質問したいことは少しだけなので。何故あなたは分かっているのですか…死に続けることを?

リッテル: もしかしたら君が気付いてないだけかもしれないが、みんなそうなんだよ。まあ、なんというか、それだけが保証されてるんだよ。

コストラ: あー、はい。死と税金、ですよね?

リッテル: ああ、そうだな。

[XACTSに割り当てられた電力の消費量が50%に達する]

コストラ: 成程。言い方を変えるならば、何故戻り続けているのか分かりますか?

リッテル: いいや。’戻る’、というか。そういうことじゃなくて。君たちは本当にそれを理解しているとは思わない。正直に言うと説明したくないんだ。プライベートな事だから。

コストラ: そうですか、あー、すみません。すみません?あなたの死は…プライベートなことなのですか?

リッテル: そうだが。

コストラ: ええ、大丈夫です。後二つだけ。

リッテル: 手短に頼む。

[XACTSに割り当てられた電力の消費量が70%に達する]

コストラ: そうしなければならないかもしれませんね。’古い’あなたが’死ぬ’まで我々が見つけられない理由を知っていますか?

リッテル: そういうものだ。物事は次から次へと起こらなければならない。[リッテルは両手で髪をかきむしり、神経質に辺りを見回す。]これはすべて…簡単なことだ。俺たちは違法行為なんてしていない。後一つだろう?

コストラ: はい。先ほど’彼’とおっしゃいましたね。’彼’が誰であるのか教えてくれませんか?

[リッテルは微笑んで下を向く。自身の左手首にある長く真っ直ぐな傷6]を撫でる]

リッテル: …ああ、いや、俺は教えるつもりはない、すまんな。

[XACTSに割り当てられた電力消費量を超える。警告アラームが流れる]

リッテル: 時間切れってことか?それとも-[リッテルは隣にあるメスへジェスチャーする]-昔ながらのやり方で、あー、やらなきゃならないのか?

コストラ: いや、いや、時間切れ…それだけです。ありがとうございます。

リッテル: いいぜ。俺も、ありがとな。だが、むー…二度とこんなことはしないでくれよ。

コストラ: 約束はできません。

[SCP-████が不活性化し、リッテルは動きを止める。XACTSは電源が切れ、現地時間17:30に遺体が消失する]

<ログ終了>



このインタビューの終了直後に、イギリス、ロンドンで18歳の死亡したリッテル実例が発見された。死因は首吊り自殺であり、死亡時刻はSCP-5885と一致して上記の拘留による変動はありませんでした。ホテルの部屋にある浴室の鏡には口紅でハートが描かれ、その中に大まかな頭蓋骨のスケッチが描かれていました。その意味は今の所不明です。遺書は残されていませんでしたが、調査準備チームは遺体が微笑んでいたと報告しています。
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