Info
SCP-5905 "がしゃどくろ" 著者: ManyMeats
がしゃどくろと呼ばれる妖怪が初めて登場した、山内重昭の「世界怪奇スリラー全集(2): 世界のモンスター」(1972)は賞賛すべきものだ。私は神話に対する熱烈なファンであるため、他の神話や伝説に対する「現代の創造物」でさえあったとしても、悪夢のような作品のためにこのアイデアを費やし、これに還元したことを嬉しく思います。
特別収容プロトコル SCP-5905はサイト-17の機密資料保管庫に収容されています。SCP-5905から5 m以内においては、医療または緊急目的を含むあらゆる種類の食物あるいは飲料の消費は固く禁じられています。SCP-5905に関する研究は二次資料を用いたもののみに限定されています。
既知のSCP-5905-1実体は全て破壊されました。更なるSCP-5905-1実体に遭遇した場合、当該実体の破壊が確認されるまで、コード・ブラック以下のあらゆる指令および優先課題は撤回されます。
説明: SCP-5905は中国青海省の黄水盆地より回収された革製の魔導書です。この本は、囚人の扱いや生贄に捧げる対象の準備、それ以外にも文化的起源が不明確な多くの儀式的慣習について詳述しています。SCP-5905への長期暴露は視床下部への過刺激を引き起こすことで、新陳代謝を促進し、空腹感と喉の渇きを劇的に増加させます。この本は、この効果を「食物摂取からの浄化」によるものとして説明し、これらの感情の探求を実践者に奨励しています。
SCP-5905には、SCP-5905-1実体を生成する原因となると考えられている儀式に関する記述がなされています。この儀式は倫理的な問題を抱えているため、検証には至っていません。
補遺.5905.3:
SCP-5905には手書きの記述が挿入されていました。これは儀式の指導者による記述と考えられたため、転写して本記録に添付しました。
初めての食事は銅臭く絶望の味がしたが、やがて甘みを感じるようになった。
婆さんは私の食が細いのを心配したが、私は食べている。
年を重ねるごとに胃が小さくなり体も弱っていくが、私の生涯を[終えてしまう]前に他の人間に教えることができる。
新しい食事の度、彼らは少しずつ、より深みへ溺れていく。必要とするものは誰もいないが、今は誰もがそれを欲している。
飢えは、切望する目的、充足感、興奮といった私の中にあるものを蝕み、私はそれに気づいてしまったことを恐れている。
もしこれがうまくいったら、彼らの饗宴に私が招待されることを願う。
私には、その席に着く資格がある。








