アイテム番号: SCP-592-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-592-JP-1/2ともに完全な収容は不可能です。SCP-592-JP-1の発生が確認された場合認知抵抗剤を服用したエージェントたちがSCP-592-JP-Aの回収を行ってください。SCP-592-JP-2を目撃した民間人はAクラス記憶処理を施した後解放されます。SCP-592-JP-2により発生した物品は回収し、物品によって対応を検討してください。
説明: SCP-592-JPは2つの現象より構成されています。これらはそれぞれSCP-592-JP-1とSCP-592-JP-2に分類されています。
SCP-592-JP-1は日本の特定の市町村1内に未知の原理で紙が出現する現象です。この紙はSCP-592-JP-Aに指定されます。SCP-592-JP-Aは出現した際郵便ポストに投函されているチラシ、電柱に張られているポスターなど人の目につくところに様々な形で出現していることが確認されています。一度のSCP-592-JP-1につきSCP-592-JP-Aは約60枚程が発生します。
紙に印刷されている内容には複数の共通点が見られます。以下はそのリストです。
・人物の写真。写っている人物を以下「対象」と呼称する。対象はSCP-592-JP-1の発生地点に在住する実在の人物で、また全ての例においてSCP-592-JP-1発生の数日前に失踪している。
・「今彼/彼女2は死のうとしています。彼/彼女のために、寄付をお願いします。」という文字列。この文字列が変化した例は確認されていない。この文字列は寄付を行わせるための精神影響能力を保持しているが、これは文章形式異常3ではないことが確認されている。精神影響は認知抵抗剤の服用で無効化が可能。この精神影響能力により寄付金額は多額になることが多い。
・バーコード。読み込むとインターネット上で金銭の寄付が可能なサイトにアクセスできる。発生ごとにサイトのアドレスは変更される。当該サイトはバーコードリーダーによるアクセスでしか閲覧・利用が不可能であり、通信妨害やサイト自体の削除には成功していない。
SCP-592-JP-2はSCP-592-JP-1の発生から数日4後に発生します。SCP-592-JP-2の発生と同時に上記サイトの画面が「皆様のおかげで[金額]5円集まりました!ありがとうございました!」という文章のみに変化し、SCP-592-JP-Aが全て消滅します。SCP-592-JP-2の発生地点はSCP-592-JP-1が発生した市町村内のランダムな場所です。
SCP-592-JP-2は、対象が何らかの原因で死亡する現象です。この際、対象の死因に関連する物品6の価値は寄付金の総額に応じて高くなります。現在までに確認された例の中で最も高い金額は約3000万円であり、その際の対象はランボルギーニ車内で排気ガス自殺していました。この際目張りに使用されていたのは糊の付着した複数の一万円札でした。