SCP-592-JP
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SCP-592-JP-aを作り終えたSCP-592-JP

アイテム番号: SCP-592-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: その個体数の多さから、SCP-592-JPを完全に回収する計画は中止されています。SCP-592-JPが発見された場合は、巣ごとSCP-592-JPを回収して下さい。回収された個体はサイト-8128の生物飼育エリアにて保管して下さい。

1994/6/10追記: 個体数が大幅に減少したことにより、回収計画が再開されました。

説明: SCP-592-JPは██市に生息する、作成する巣(SCP-592-JP-a)に異常性を持つジョロウグモ(Nephila clavata)です。外見に異常な点は見られませんが、脚力が通常種と比べて高く、また昆虫類ではなく植物の胞子や種子を主食とします。

通常種とSCP-592-JPの営巣過程の最も大きな差として、巣を地面に水平につくることがあげられます。分泌する糸は粘性を持たず、昆虫を固着する能力はありません。完成したSCP-592-JP-aは、通常のものより目が細かくつくられています。また異常な点として、極めて丈夫かつ強い弾性を持ちます。

SCP-592-JP-aに接近した昆虫類は、SCP-592-JP-a上に移動します。その後、後脚を用いて跳躍を始めます。この際、SCP-592-JPが同時に跳躍を始める場合があります。なお、捕食関係にある昆虫同士が遭遇した場合も、捕食行動は発生しません。開始からおよそ30分でこれらの効果は解除され、徐々に通常の振る舞いを取り戻します。なお、これらの異常性は後脚が欠損した個体には暴露しません。

以下は、██市に生息する昆虫の種類と跳躍距離の対応表です。

種類 平均距離 備考
チョウ、ガ(Lepidoptera)類 5cm 翅が障害になるケースが多々見られる。
甲虫(Coleoptera)類 8cm カブトムシ(Trypoxylus dichotomus)類、クワガタムシ(Lucanidae)類は網目に角を頻繁に引っ掛ける。
トンボ(Anisoptera)類 20cm 尾部をバネのように使用する。
バッタ(Caelifera)類 221cm 他種と同時に跳躍する場合、跳躍距離が抑えられる傾向にある。
ワラジムシ(Porcellio scaber)類 5cm 基本的に体を折り曲げて跳躍する。
アリ(Formicidae)、ハチ(Hymenoptera)類 11cm 女王個体のみ突出して跳躍力が高い。
セミ(Cicadoidea)類 12cm 高さに応じて異なる鳴き声を発する。

発見経緯: SCP-592-JPは、██市において「庭でダンゴムシが跳ねている」という通報を受けて発見されました。

補遺1: 199█/█/█以降、SCP-592-JPの発見頻度が急激に低下し、破壊された巣が増加しました。調査の結果、外来種のオオカマキリ(Tenodera aridifolia)が関与していることが明らかになりました。

種類 平均距離 備考
カマキリ(Mantodea)類 5cm 高確率で、鎌で巣を切断する。

このことから、SCP-592-JPの巣が切断されることで、SCP-592-JPの居住域が奪われる確率が上昇したことが原因だと結論付けられました。

補遺2: 199█/1█/█以降、廃墟等の人間のいない屋内でのSCP-592-JP観測例が急激に増加しました。また、SCP-592-JP-aに暴露する昆虫の種類が増加しました。以下はその一覧です。

種類 平均距離 備考
ゴキブリ(Blattodea)類 41cm カブトムシ類、クワガタムシ類よりも安定した跳躍を行う。
アブ、ハエ(Diptera)類 13cm 無し。

また、特筆すべき点として、SCP-592-JP-aに接近したカマキリ類は他種の昆虫に追い立てられるようになりました。この際、捕食行動は発生せず、カマキリがSCP-592-JP-aから離れるに留まります。

補遺3: 199█/1█/█以降、██市の昆虫の行動パターンに、SCP-592-JPに由来する変化が確認されます。

映像記録:
昆虫の行動パターンの変化を調査するために設置されたカメラから回収されたものです。

<映像開始>

11:14:23 監視カメラ4は草原を捉えている。カマキリの幼体1頭が草原に接近する。

11:14:45 アリ2頭がカマキリを抑える。

11:14:55 20頭程度の昆虫がカマキリを取り囲む。

11:15:10 SCP-592-JPを先頭に、集団で南西に移動する。カマキリは抵抗するが、アリによって引き戻される。

11:18:18 監視カメラ3は、崖に到着した昆虫集団を捉える。到着地点の標高は出発地点から5mほど上に位置する。崖直下にはSCP-592-JP-aが確認できる。

11:18:42 セミ2頭がSCP-592-JP-aに向けて飛び降りる。問題なくSCP-592-JP-aに着地し、跳躍を開始する。スズメバチ2頭、ハエ5頭が続く。

11:22:31 SCP-592-JPがカマキリの背中を3回押す。カマキリは振り向き、その後下を覗き見る。

11:23:14 カマキリがSCP-592-JP-aに向けて飛び降りる。

11:23:17 着地点付近のカメラ3は、アリ6頭がSCP-592-JP-aの角度を変更するのを捉える。カマキリは着地し、北に飛ばされ、空中で手足を動かし抵抗する。跳躍中のセミ、スズメバチ、ハエはホバリングする。

11:23:25 カマキリが池に着水する。

11:23:30 アリがSCP-592-JP-aの角度を元に戻す。崖上の昆虫が全て飛び降りる。ホバリング中の昆虫は跳躍を再開する。

11:23:55 カマキリが浮上する。アリが交互にカマキリに触れる。

11:31:01 カマキリが西に移動する。

<映像終了>

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