SCP-5937
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アイテム番号: SCP-5937

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-5937は現在、サイト-309のヒト型生物収容室0091に収容されています。食事制限と薬物治療に関する情報は付属ファイルに掲載されています。

適合する鍵を所持している親族や既知の知人の調査は進行中です。

説明: SCP-5937は31歳のポール・ペネットです。

SCP-5937の胸部中央には長さ5cmの鍵穴があります。SCP-5937は、この鍵穴が出現したのは2020年5月21日、交際相手のサラ・アダムズに付き添われて聖ヨセフ医療センターを受診する数時間前だったと主張しています1。しかしながら、アダムズ女史は、2018年1月には既にこの異常性に気付いていたと述べています。

SCP-5937は鍵穴に適合するような鍵については身に覚えが無いと主張します。アパートと所持品を捜索した結果、SCP-5937は適合性のある鍵を所有していないことが確認されています。

補遺5937.1: 2020年7月9日、SCP-5937の胸部を強制的に開放する実験が、サイト管理官ロアインによって承認されました。この実験には財団が雇用した錠前師が関与し、医療職員の監督下で作業を行いました。

実験はSCP-5937が無意識になった後で正式に開始されました。約2時間後、施錠機構は無事に開錠されましたが、明白に開き戸と分かる構造の上に皮膚が被さっていたため、職員はこの時点では胸部を開けることができませんでした。医療スタッフの1人が適切な位置を切開し、胸部は開かれました。

SCP-5937の胸部の内側は、約40cm×20cm×18cmの木箱です。この空洞は血液循環や呼吸のプロセスを妨げておらず、SCP-5937自身の骨格や内臓も全く収められていません。内容物は以下の通りです。

  • プラスドライバー 1本。長さ約12cm。先端に微量の血液と肉片が付着している。
  • 女性の写真 3枚。被写体はいずれも20代前半/半ばと推定されている。特筆すべき事に、どの女性の顔にもそばかすがある — この特徴はサラ・アダムズ女史にも共通する。
  • キュービックジルコニアの指輪を着用している切断された人間の手 1つ。
  • 輪ゴムで束ねられた茶色の髪束 5房。同じように、前述した写真の女性たちはいずれも茶髪である。

この実験に続き、SCP-5937へのインタビューが予定されています。写真の女性たちと切断された手の身元に関する結果は現在保留されています。

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