SCP-5940
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アイテム番号: SCP-5940

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: サイオニクス部門、歯科部門、ミーム部門の連携によって、心理歯科部門が設立されています。心理歯科部門はこれに従ってABSOLUTE TOOTH FIELDの計画と実行の責任を負います。プロジェクトが2100年に完了するまでの間、財団は

  1. 北到達不能極への複数の遠征を計画します。
  2. 南到達不能極への全ての遠征を代理ルート経由で後援し、一般的な装備品に加えてハンマーと爆薬を提供します。
  3. 全ての国際宇宙機関と協力して、可能な限り多くの宇宙探査機をSCP-5940-3及び-4に衝突させるように誘導します。

財団は国際・民間組織と連携して、SCP-5940の存在を示す全ての証拠を検閲し、それによって人類の集合心理に及ぼされる損害を軽減します。読者の心理歯科的な安全性のために、この文書にSCP-5940の画像は含まれません。

説明: 各SCP-5940実例は1対の巨大なヒト切歯です。各SCP-5940実例の大きさは不明確です。SCP-5940-3周辺の潜水調査は、当該実例の海底から突き出している部分が全体の10%未満であることを示唆しています。

SCP-5940に加えられたあらゆる力の一部は、生きている全ての人間に生えた対応する切歯に均等に再分配されます。同様に、人間の切歯に加えられたあらゆる力の一部は、対応するSCP-5940実例へと転送されます。各実例の巨大さと膨大な地球人口によって、これらの力はほぼ知覚できないほど軽微です。

各SCP-5940実例は根元が緩んでいるものの、まだ引き抜ける状態ではありません。この予測によるストレスは、人類の集合的無意識心理に重大な歯科関連のトラウマを負わせています。SCP-5940の存在を強く意識するほどに心理歯科的なストレスも増大しますが、これはSCP-5940実例に衝撃を加えて振動させれば部分的に緩和されます。

SCP-5940-1は北到達不能極1(85°48′N 176°9′W)の近隣に位置しており、上顎中切歯に対応します。常に動いているという性質上、SCP-5940-1に到達する試みは全て失敗に終わっています。

SCP-5940-2は南到達不能極2(82°06′S 54°58′E)の近隣に位置しており、下顎中切歯に対応します。複数の科学的な遠征隊がこの極に到達し、装備品を用いて構築した即席の飛び込み台から切歯に向かって身を投げ、分断されるという形式で自らを犠牲としてきました。財団の従業員ではないものの、その貢献に鑑みて彼らには財団有功星章が授与されています。

SCP-5940-3は大洋到達不能極3(48°52.6′S 123°23.6′W)の近隣に位置しており、下顎側切歯に対応します。この領域を人工衛星の投棄地点として使うことにより、SCP-5940-3に加えられる振動の安定したペースが確保されています。最新の計測では、1971年以来この極に落下した人工衛星263基のうち、126基がSCP-5940-3への衝突に成功しています。

SCP-5940-4は月の裏側に位置しており、上顎側切歯に対応します。SCP-5940-4周辺の土壌の分析は、この2本の切歯が月を形成した天体衝突事象の際に地球の地殻から排出されたことを示します。アポロ計画18-19号はSCP-5940-4への衝突に成功しましたが、それ以降のミッション計画は予算上の問題で破棄されました。

究極的な結論としては、SCP-5940を地球と月から抜歯するのが、人類の心理歯科的危機を解決する唯一の手段です。現在、心理歯科部門はこの問題を解決するため、集合的に“ABSOLUTE TOOTH FIELD”のコードネームで呼称される3種類のミーム複合体を開発中です。

  1. 第一のミーム複合体は、人類に産児制限の回避を強制させ、人口増加率を今後80年間で年間4.2%まで加速させます。
  2. 第二のミーム複合体は、全ての人類に、切歯を機械的に引き抜く何らかの手段を見つけることを強制します。
  3. 第三のミーム複合体は、全ての人類に、1本ずつ特定の順番で、同時に同じ切歯を引き抜くことを強制します。

コンピュータ予測と人口増加モデルによると、上記の技術が2100年に最終的に実行された場合、2000億人以上の人類が1本ずつ同時に自らの切歯を抜くことによって、地球と月から各SCP-5940実例が抜歯され、それによって人類の心理歯科的トラウマは治癒します。

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この上顎中切歯の写真は本プロジェクトの重要性を強調するのに役立ちます。

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