アイテム番号: SCP-597
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-597は月毎のシフトで警護、研究されることになっています。収容作業にあたる職員はSCPとの接触は許されません;可能な限り、この任務は監督官級の職員が行ってください。SCP-597を見たり(ビデオ、窓を通じても)、同じ部屋に5時間以上いることは許されていません。メンテナンス職員は毎日交替することになっています。
シフト終了後、または精神的疲労が現れたら精神鑑定を実施することになっています。精神汚染がひどく、危険を感じた場合、現場の判断で処分することができます(防止のため精神保健室は防音加工されています)。医者は一度に最高10人を解任することができます;それ以上は監督官の承認が必要です。この場合、処置597-32(赤子を引き離す)を実施します。天井の穴はこの処置を実施するために定期的にメンテナンスを行います。
どのような場合でも煙探知機の電源は切ってはなりません;597の収容室で焚かれる蝋燭と香は危険な強迫観念の兆候です。597が望まれないからと、退去したりや食べ物を奉納することも同様な兆候だと考えられています。これ以外にも不自然な愛情や宗教的畏怖の兆候が現れた場合は報告されることになっています。
収容室と部屋の周りは閉鎖され、換気シャフト、配管、配線は毎日検査をすることになっています。施設内の害獣を絶え間なく対処できるような装置を設置してください。生物学的汚染の可能性があるため、研究目的以外の動物がSCP-597から授乳されていた場合は即座に処分してください。このため、朝にはSCP-597はハツカネズミ、オポッサム、リス、コウモリに覆われているので担当職員は対生物防護服を着用しなければなりません。
毎週597を、特に乳首の周りに注意してホースで洗って、唾液やよだれの堆積を予防してください。授乳者の下にできた尿、糞便(最初の数日間のみ、固体物となった場合は必要ではなくなりますが、時折細い液状になることもあります)、熱心に急いで飲んだ際にできる吐瀉物は毎日洗浄してください。清掃道具は簡素で無臭(香料やハーブの油には注意してください)なものを使い、手での洗浄は行わないでください。
説明: SCP-597は肉塊でおよそ高さ5.8m(19ft)、幅10.67m(35ft)ありますが動くときに大きさは変化して、肉塊は膨張し波を打ちます。体中に、ほとんどは起伏がある場所に何百もの色と大きさの乳首があります。哺乳類が収容室に解き放たれた場合、何かで邪魔をされない限り、その種に対応した乳首に惹かれ、母乳を飲み始めます。母乳は対象が作り出すものと同じ構造ですが無制限に栄養を補うことができます。通常の母乳と科学的に同じですがSCPの効果や排出された未知の性質の物質により、どんな成熟した哺乳類でも2,3年の違いはあるが寿命を全うすることができ、単に乳首から母乳を飲むと歯が抜け、運動不足で筋肉が萎縮し(可能な限りSCPの近くで丸くなって横たわる[窒息する報告がありました]、または肉塊の中に飛び込みます)、胃はすべて液体で満たされます。
瓶で母乳を飲んでも同様の結果にはなりませんが、すでにSCP-597の収容室で準催眠に陥った対象はなんとしてでも母乳を手に入れようとし、飲むことができると非常に満足します。
母乳を瓶に詰める職員は通常の蓋がついていても、気密性ではないため危険物プロトコルに違反することがわかっていてもゴムの乳首で瓶を閉めようとしたくなります。
母乳を飲みたいという欲求は精神的、肉体的、性的に現れます。下等生物の場合は全く抵抗することはできません。人間では苦悩します。SCP-597の効果を受けた人間はその欲求を"精神的に引きずり込まれる"と表現し、これが準テレパシーであると結論づけましたが、本能、ホルモンに深く影響を与えているようにも見えます;母乳と快適さに応じてエンドロフィンが放出されます。欲求に負けたものは狂ったように慌て、すぐに拘束しているものすべてを破壊するか、お辞儀、跪き、這い、合唱をする等の儀式をゆっくりと行います。対象はすぐに幼児のようになり、1時間以内にすべての言語能力、知力、意志を失います。脳機能が完全に喪失する前に尋ねると対象は非常に快適で楽しく、"これまでにないほど"安心できると言います。接触の前後に子宮またはベビーベットまで遡った漠然としたイメージ、記憶、感覚を強く感じ、特に両親の匂いと顔を思い出います。[データ削除済]███████████████ █████ █████ █████ ██発育不全の盲目[データ削除済]永久に[データ削除済]が付きます。
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効果が小さかったり別だったりしますが、見ているだけでも影響を受けます。度量が狭くなる、子供に退行する、極端に未熟になる、腸が制御しにくくなる、性癖化、混乱、自慰までも報告されています。スタッフのIQ、集中力、理性はSCP-597と関わるごとに下がっていき、些細な侮辱でも互いに争うようになり、笑うのやめたと思ったら突然泣き出し、大人の対応ができなくなり、感情が抑えられなくなります。4,5週間後には自身の仕事することができなくなり、互いに、呻る、クークーと鳴く、乱雑した短文でコミュニケーションをとりはじめます。職員が正式名称の"SCP-597"から"お母様"に変化し、それから"お母さん"、"母ちゃん"、"ママ"と退行していき、最終的には息を吸ったり、吐いたり、軽く吐き出して表現することに注意を払わなければなりません。また、すぐに強く口を塞げるものになる物体に対し興味を引き始めます。禁煙をしていた者は再び吸い始め(100%発生します)、ほとんど精神病といってもいいほどにガムを噛み、間食を取り、大食になり、爪や唇を噛み、髪を噛み始めます;これらは致命的にまでに体重を増加させ、喉をつまらせ、ボールや木など人間では消化できないものを摂取し、死ぬほど食べ物を食べ(たまに自動販売機が完全にからになることがあります)、歯や身体の健康問題を引き起こします。効果の範囲内にいる博士や職員もぼんやりと何かを口に入れていることがあります。職員の家やプライベート時に[データ削除済]を顕にし、しばしば[データ削除済]にだけ興奮するようになります。
すでに精神が不安定で自我が弱い男性は強いエディプス・コンプレックスになり、時折危険なレベルにまで発達します;3人の職員が強姦、殺人、[データ削除済]。これらの人格は[データ削除済]も楽しみ、SCP-597へのアクセスを求めます。残念なことに、許可が降りなければこの病気に罹ったものの多く、ほとんどはモラルやイデオロギーが奪われるため活動を制限されます。上級職員もまた自身の身元を隠して、エリアの開放を要求し、カメラを故障させ、自らがしたい事を行おうとします(1時間以上離されたり隔離されると癇癪を起こし殺人を引き起こします)。性的な目的の訪問は文書597-XD-12を参照することで見分けることができます。
補遺-01: ██/ ██/██文書597-XX-23参照
文書597-XX-23
現在61種の動物が597のそばで母乳を飲んでいるのが発見されています。それらは:
- エリアの最下部でひと腹の子犬のように横たわる4匹の犬。
- 6匹の猫。
- 正面にぶらさがる27匹のネズミ(野生の群れも群がり問題になりますが、27匹はSCP-597-SS-19とSCP-597-SS-24以外は研究所で飼育されたものであり、引き剥がして除去しようとすると強く抵抗します)。
- 背面を覆うように群がり、常に羽ばたいてそよ風を引き起こす15匹のコウモリ。
- 8人の人間(Dクラス4名、博士3名、警備員1名)。
補遺-02: ██/ ██/██文書597-XD-12参照
文書597-XD-12
[データ削除済]
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[データ削除済]が[データ削除済]597に侵入するために壁を引き裂いたり穴を開けないよう注意を払ってください。
補遺-03: ██/ ██/██文書597-XX-25参照
文書597-XX-25
3つの事例により女性部隊による収容は効果的でないと判明しました;[データ削除済]なバイセクシャルの傾向が発達する、5人の女性警備員は収容室の壁中に"まま、まま、わたしがあいしてるわたしのまま"と書き、母乳を飲み始める、すべての乳首に赤い印を付け隣に"生命"と書いたヴァネセン博士は自分の頭を銃で撃ち自殺しました。
補遺-04: ██/ ██/██文書597-XY-C13参照
文書597-XY-C13
[データ削除済]
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SCPは寺院の中で[データ削除済]のために多くの人間ができるよう肉塊ははしごを立て掛けられ、足場と階段に囲まれた状態で発見されました。