
事案WEEPING GYRE以前のSCP-5982。
特別収容プロトコル: N/A
説明: SCP-5982は、カリフォルニア州ビッグサーに1960年代のある時点で創設されたインテンショナル・コミュニティ、“ククスー・コミューン”でした。ククスーは霊的療法による治癒と改善を掲げるコミュニティであり、訪問者を無料で受け入れていました。当初のククスーの複合建造物は、共同寝所として使用される4棟のキャビン、広大な農場、多数の多目的施設から成っていました — 全ての建造物は、外部との接触無しに居住者が構築しました。1994年の最盛期の時点で、ククスーには80人の居住者がいたと考えられていました。
ククスーは、アラバマ州出身の浮浪者/旅行者、C・H・ジョーンズ(ファーストネームとミドルネームは不明)によって創設されたと考えられています。ジョーンズの生涯について入手可能な情報はほとんどありません。彼はベトナム戦争で戦い、1981年までベトナムに残留していたと思われます。アメリカ合衆国への帰国後の記録は、2件の逮捕歴 — 1983年にテネシー州メンフィスで浮浪罪、1985年にカンザスシティで軽窃盗罪 — のみです。どちらの事例でもジョーンズは懲役刑にならなかったようです。これらの逮捕歴に彼のファースト/ミドルネームが記載されていない理由は定かでありません。
1980年代後半のある時点で、ジョーンズはククスーのコミュニティを構築したか、そこに偶然辿り着いたと考えられます。口伝えの言葉を通して、ククスーは地元の様々な浮浪者にとって安全な避難所であるという評判を高めました。拡大するにつれて、ククスー・コミューンは徐々にスピリチュアルな方向性を強め、自己啓発を重視し始めました。人口も着実に増加し、最終的にはジョーンズが持つ癒しの力や霊的能力の話に惹かれた、地元民ではない信者を町の外から招き寄せるようになりました。
財団は1990年時点でククスーについて知りましたが、優先度が比較的低い要注意団体だと見做しました。しかしながら、連邦捜査局・異常事件課(FBIUIU)は1991年に独自にククスーを認知し、調査を開始しました。コミューンでの異常な出来事に関する証言の増加に続いて、1992年、“オペレーション・プラスター・ナザレン”の名称で潜入作戦が承認されました。財団は1994年、事案WEEPING GYREにおいて関与しました。事案WEEPING GYREの終結後、FBIUIUは自発的にSCP-5982関連の記録を財団に引き渡しました。
補遺5982.1
FBIUIU インタビューログ — アラン・ハウエル
補遺5982.2
説教の抜粋
補遺5982.3
FBIUIU 監視プロフィール — C・H・ジョーンズ
補遺5982.4
FBIUIU プラスター・ナザレンの記録
補遺5982.5
事案 WEEPING GYRE 概要
補遺5982.6
事案後報告