SCP-5988
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財団記録情報セキュリティ管理室より通達

当ページは監督評議会命令によるアーカイブ版であり、現在削除申請中です。そのため、当ファイルの内容に関連する全ての情報・参照は、虚偽及び誤解であるとみなされます。

アイテム番号: SCP-5988

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-5988に繋がるトラップドアは追加の南京錠にて施錠の上、床板を上張りして隠蔽されます。現在、SCP-5988内部への探査は追加報告の提出まで中断されています。

説明: SCP-5988は南極大陸プリンセス・エリザベスランドにある小屋の地下に位置する巨大施設です。小屋は放棄されてからかなり長期間が経過しているように見えます。小屋内の3つの部屋(浴室、2台のベッドのある寝室、キッチン)の内装に不審な点はありませんが、寝室の毛皮のカーペットの下に木製のトラップドアが隠されています。初期探査においてトラップドアは錆びた南京錠で施錠されていたように見えましたが、金具は壊され分断していました。南京錠の本体を更に調査すると、錠をこじ開けるために工具が使用されたことを示唆する引っ掻き傷が見つかりました。

トラップドアを開くと、内部へ下る梯子が備え付けられたシャフトへ通じます。シャフトは地下へ100m以上伸び、開けた一室へと繋がります。室内には大きなガラス張りのビューポートを備えたコントロールパネルがあり、左側面には「Dreamscape Facility」と書かれた金属製のプラカードが取り付けられています。その上部には酷く損傷したプラカードが取り付けられており、判読可能な断片には「怪奇」と記されています。

コントロールパネルの上にはヘッドセットとゴーグルが1つ置かれており、ケーブルによって最近起動されたとみられるコンピュータ端末に接続しています。このパネルの横には、ペントバルビタール、ベンゾジアゼピン、その他の液体鎮静剤が充填されたチャンバーに接続したパイプラインを備えた大きなタンクが存在します。

ビューポートの奥には暗く広いチャンバーがあり、天井のスポットライトが内部の実体を照らす唯一の光源となっています。

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コンピュータから復元された画像ファイル。背景は不明。

チャンバー内には包帯で完全に覆われ、6本の鎖1で地上から8フィートの高さに吊られ、脊椎と後頭部にケーブルとチューブを取り付けられた人型実体が存在します。実体の顔には、チャンバーの外にあるものと似た外観のヘッドセット、ゴーグルが取り付けられています。コンピュータの横からは革張りの日誌が見つかりました(詳細は補遺5988.1を参照)。

ゴーグルを装着した対象は、暫くの間暗闇を経験した後意識を失いレム睡眠に移行します。直後、コンピュータ端末の画面が待機画面から変化し装着者の視点を反映します。対象は自身が夢の中で財団の尋問室に似た一室のパイプ椅子に座っているのを認識します。正面には机が、その奥には空席の椅子があります。対象はこの部屋を具現化させた際、しばしば自身が「目を覚ました」と考えます。対象が空間から脱出する為には、他者がヘッドセットと繋がった端末をシャットダウンし、即座に対象を起床させることが必要です。

部屋には殆ど調度品の類がありませんが、広々とした廊下の付近にはコ―トラックがあり、中折れ帽と黒のビジネススーツがかかっています。空間の大部分の様子と異なり、帽子とスーツには共に埃がかかっておらず、最近そこに置かれたかのように見えます。

空間には2つの部屋があり、廊下でのみ繋がっています。廊下には壁に数百の窮屈な休眠ポッドのようなものが埋め込まれており、それぞれの左側にガスボンベを備えます。ポッドには内部を覗くためのガラスのドームがありますが、ガラスの内側に張られた暗い金属質の覆いにより内部の様子は窺えません。 それぞれのポッドの左上には思春期頃の子供が写った小さな写真が一枚ずつ貼られています。廊下の左端近くには、1台のみ開いた状態のポッドがあります。

このポッドのガラスドームは破壊されており、ガラスは砕け全体に乾いた血が飛び散っています。ポッドの中には、汚れたマットレスと拘束用の革製ストラップが備え付けられています。内部の右上に位置するボンベのチューブからは、無色無臭のガスがポッド内へ噴出しています。組成分析の結果、空間の外部で人型実体に用いられているものと類似した液体鎮静剤の混合物であることが判明しました2このポッドに貼られていた写真はちぎり取られていました。

これらのポッドはすべて大きなチューブと繋がっており、それらは6つのより大きなチューブの束となって廊下の端の壁に接続します。束はさらに、中央に改変された財団記章が刻まれた大きなドアによって3つに分離されています。扉には傷跡や変形など、末端弾道学に照らし弾丸によるものとして矛盾のない損傷が見られます。損傷にもかかわらず、ドアは封印され開いていません。薬莢が3つ、正面に転がっているのが見つかりました。

ドアの構造を分析した結果、ベリリウム銅で構成されていることが判明しました。これは人間が近くで暴露すると偏頭痛や発話障害を引き起こす未知の合金で縁取られています。材料の詳細な分析によるさらなる調査が必要とされています。

補遺 5988.1: 日誌の内容

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    日誌には、カイパーベルトに囲まれた地球の天体モデルや、様々な小惑星や準惑星の個別のイラストが記述されています3。それらは、クレーターから現れる膨張した人間の手と目、及び大量の象形文字で覆われた生体組織めいた天体表面を持つように描かれています。

    日誌には文章による記述もありますが、理解不能なほどに支離滅裂です。「眠り」、「悪夢」、「船」、「もっと」及び「復活」を含む幾つかの単語は、日誌の全体で繰り返し登場します。また「子供たちは彼女の幾億の口を養うために叫ぶ」というフレーズは本の中で繰り返し現れるにも関わらず、ページを確認しても二度と発見することが出来ません。

    文章及び図面の意味は現在まで不明です。



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