SCP-6004
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アイテム番号: SCP-6004
オブジェクトクラス: Uncontainable/Tiamat
担当サイト: AVSNTS サイト-40
管理官: アラン・ティバルズ
研究主任: ケイト・ロイド
部隊割り当て: MTF オミクロン-40
Level 4/6004
機密指定

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香港、SCP-6004によって壊滅させられる12分前の様子。


SCP6004_1st_RockArt.jpg

SCP-6004を描いた洞窟壁画。放射性炭素年代測定法によれば、この壁画は約6万年前のもの。

アイテム番号: SCP-6004

オブジェクトクラス: Uncontainable/Tiamat

特別収容プロトコル: 財団の総力を挙げた試みが行われましたが、SCP-6004は現在収容不可能となっています。何らかの極めて強力な収容方法が確立されるか、SCP-6004が自らの意思で休眠状態に戻るまで、この状況は続くと考えられています。前述の通り、現在の収容プロトコルは、SCP-6004が収容可能になった時のために確保の準備を万端にしておくことと、SCP-6004の現在の行動によって生じる被害を最小化することとなっています。

SCP-6004は、残存している衛星からの衛星画像を通して継続的に監視されます。場合に応じて、世界各国の政府から借用した衛星が用いられます。SCP-6004の現在地、移動方向、速度、そして行動についての報告は常時提供され、攻撃地点および衝突地点と予測される地域からの避難のために利用されます。被害者の数が多すぎるため、現地の機動部隊独自の判断で優先対象の人間を決定することになっています。保護シェルターおよび仮設住宅は郊外で僻地、かつ電力の供給が無いようなエリアに設置されます。これは、小規模な集落、財団の収容施設、および既にSCP-6004に襲撃されたエリアなどを含みます。

SCP-6004の注意を惹かないよう、全財団サイトは汚染物質や炭素の排出量を最小限に留めなければなりません。そのため、太陽光、地熱、または原子力発電への移行を可能な限りすぐに行うことを目標とします。財団と世界オカルト連合の協力のもとで、SCP-6004に決定的な効果を発揮しうる収容技術および兵器についての研究が世界中のサイトで行われます。また、SCP-6004の収容が成功した時に備えて、世界全体に対する隠蔽工作のために記憶処理剤の生産量を230%増加させています。

説明: SCP-6004は、巨大なヘビ型生物です。体長は0.2kmから1900kmの範囲で可変で、体重も体長に比例して変化します。SCP-6004の生物学的性質はオーストラリアに生息する種々のヘビ類に似ています。体色は黒を基調としていますが、鈍い七色の鱗でできた横縞模様があり、下腹部は青白いです。SCP-6004には2本の角があり、通常のヘビ類としては生物学的に考えられないほど巨大な複数の牙を持ちます。角には野生動物数千種の絵が刻まれています。

SCP-6004は異常なほどのスピードで移動する様子が観察されており、その速度は地上で時速1200km、水中で時速2800kmに達します。この移動によって、地上では頻繁に巨大な地割れが発生し、また水中では津波を発生させ、衝撃波は水上まで広がります。SCP-6004はその体格から想定される筋力と耐久力を大幅に凌駕しており、KEY-Unit1 を噛み砕き、山を破壊し、さらに対流圏上部まで跳躍する力を持ちます。対流圏上部まで到達すると、SCP-6004は空中を泳ぐように飛行することができるようになります。

休眠状態でないとき、SCP-6004は気候や大気の状態を地球規模で操ることができます。地球の平均気温を2℃下げる程度の緩やかな冷却効果が、この能力の影響として主に表れています。地域によってその能力の影響の強さと種類は変わります。最も顕著なものとして、南極・北極を含む氷河における大量の降雪、砂漠地帯における降雨、そして世界中での強い雷雨が挙げられます。

SCP-6004による気象操作能力の被害を最も顕著に受けるのは、SCP-6004の視界に直接入っている時です。SCP-6004は、外部からの刺激を受けた際によく気象操作能力を発動します。また、SCP-6004が特定の精神状態にある際もこの能力を使います。気象操作能力の結果として最もよく見られるのは、強い雷雨・ハリケーンの生成・豪雨・そして巨大な波の発生です。SCP-6004は、市街地や鉱山および発電所に対して、それらの能力による攻撃を行ったのち、体当たりを行います。SCP-6004の能力によって生じた雨は、効果範囲内に植物を生成する様子が観察されています。また、それらの植物は急速に成長し、稀に人間への攻撃性を持ちます。

SCP-6004は複数の強力な異常性を持ちます。SCP-6004は、攻撃時に自身の接触可能性を選択的に操作していることが、奇跡論的スキャンから分かっています2。 SCP-6004はよくこの能力を使って、建物や地面をすり抜けながら生物だけを飲み込んでいきます。SCP-6004は人口密集地を襲撃する際、住民を飲み込んだのち、かわりに元々そこに生息していた動物を口から吐き出すことが知られています。

補遺 6004-1:


補遺 6004-2:

初期のSCP-6004による活動について

最初は雷雲の中に留まっていたSCP-6004でしたが、徐々に活動範囲は広がり、最初の出現地点から離れた場所にも出現するようになりました。SCP-6004は、砂漠化や森林伐採が進んでいるエリアに異常な雨を生成していることが財団の監視から判明しました。SCP-6004がオーストラリア国内に留まっている間に、雷雨は数千平方キロメートルを覆いつくしました。これは、耕地、森林、および住民の居住区を含みます。これによって、巨大な樹木が建築物を置き換える形で生成されたため、甚大な被害が発生しました。

世界オカルト連合による協力のもと、複数の財団サイトから機動部隊が展開され、被災者の捜索・救助・避難のサポートを行いました。一方、財団によってSCP-6004を無力化する複数の試みが行われましたが、いずれも失敗しました。無力化の試みに対してSCP-6004は攻撃の意思を示し、よく咬みつきや雷撃などの攻撃が行われました。SCP-6004が初めて人間の集落を襲ったのは、無力化の試みの最中でした。

2020年3月27日、SCP-6004がキャンベラへ直接攻撃を行いました。午前10時47分、激しい雷雨が発生し、風速は時速140kmを超えました。続いてSCP-6004が空を覆う雲の中から現れ、地面まで降りてきました。この時のSCP-6004の体長・体重は不明です。その後、SCP-6004は一帯の地面に対して体当たりや咬みつきを行い、インフラ設備や住民を大量に飲み込みました。特筆すべき点として、SCP-6004は特にオーストラリア連邦議会に狙いを定めており、中にいた人間4のほとんどおよび建物そのものを極めて強い力で空中に投げ飛ばしました。後に、瓦礫や被害者の一部は地球の周回軌道上で発見されました。この襲撃時、エータ-5 ("イェーガーボマー")およびタウ-5 ("サムサラ")を含む複数の財団所属機動部隊が招集されましたが、到着時にはSCP-6004は既にエリアを離脱していました。キャンベラの74%は破壊され、行方不明者の人数は197,728人に達しましたが、死体は一つも発見されませんでした。生存者には、大規模な記憶処理とともにカバーストーリー「小惑星の衝突」の流布が行われました。

財団とGOCによってSCP-6004を無力化・進路変更・または収容する試みが新たに続けられましたが、SCP-6004は人間の居住地への攻撃を続けました。標的となるのは主に、大都市、鉱山、環境汚染の激しいエリア、そして石炭火力発電所です。攻撃の際、毎回多数の人間が飲み込まれています。破壊されずに残った監視カメラの映像から、SCP-6004が攻撃を行わないと決めた建造物は無傷のままで通過されることが分かり、ここからSCP-6004の実体化および非実体化能力が判明しました。攻撃後、SCP-6004は少し離れた場所に移動し、飲み込んだ物質を吐き出す様子が毎回観察されています。続く調査から、SCP-6004が物を吐き出したエリアでは、野生動物の生息数が大きく増加し、土壌中の栄養分も増加していることが判明しました。

SCP-6004による被害規模の影響で、生存者は既にSCP-6004に攻撃されたあとのエリアに居住させられることになりました。電力網の損傷から、一時的な電力源が広範囲で必要になり、太陽光発電をもって補われるようになりました。住居の再建時、多くの生存者および財団職員から、野生動物個体数の大きな増加が報告されましたが、住居再建への影響はありませんでした。

2月下旬にSCP財団、世界オカルト連合、マーシャル・カーター&ダーク株式会社、そして壊れた神の教会の主な宗派によって、停戦協定が結ばれました。この協定の目的は、SCP-6004を制御・収容する手段を決定することです。SCP-6004の行動原理に関して正しい理論を打ち立てるため、前述の各組織から様々な分野の専門家が選ばれました。どのグループも、アボリジニの創世神話に登場する「七色の大蛇」とSCP-6004がよく似ているという情報を別々なルートから調べ上げ、報告してきました。SCP-6004に干渉するための儀式および何らかの手段を発見し、対象を収容することを目的として、現在知られている民話の調査や関係する民間人への聞き込みが開始されました。

専門家チームの編成と並行して、財団と世界オカルト連合の間では実験的な兵器の開発が行われました。 新兵器の開発は、SCP-6004と[編集済]が形而上学的に類似しているという説をもとにして進められていました。この計画は、「プロジェクト・マングースMONGOOSE」として知られるようになります。


補遺 6004-3:

あなたが現在読んでいるのは、SCP-6004の初期の活動についてです。その後の出来事については、こちらを参照して下さい。

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