SCP-6055

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アイテム番号: 6055
レベル3
収容クラス:
euclid
副次クラス:
none
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
caution

Gamma-6.jpg

機動部隊ガンマ-6により調査中のSCP-6055。


特別収容プロトコル: 機動部隊ガンマ-6 "大食らい" はSCP-6055上に位置する海洋の監視保護にあたります。財団船舶の防衛線はSCP-6055の現在の境界から周囲1.6kmを常時維持する必要があります。SCP-6055の周辺海域への進入を希望する民間人には、第二次世界大戦から残留する不発機雷が当該海域に存在することを通告しなくてはなりません。SCP-6055への進入の要請は最低2名のレベル4研究員による承認が必要です。

SCP-6055-2に類似する種が8 - 11月に発見された場合、鯨類イベントが宣言されます。

鯨類イベントの期間中、SCP-6055-2実例がSCP-6055への渡りを行う間、財団指揮下の軍船の小規模艦隊が同行する必要があります。民間人には所定の軍事演習として伝達されます。SCP-6055-2実例を目撃した無許可の人物は状況に応じて記憶処理が実施されます。当該イベント中におけるSCP-6055-2実例との接触は禁じられています。

説明: SCP-6055はバルト海内に位置する余剰次元空間で、スウェーデンのストックホルムの海岸から80kmの距離に存在します。当該空間は地域的な周囲の幾何学との論理的な整合が不可能であるにも拘わらず内部が極度に大きいことが知られます。

SCP-6055内への唯一既知の進入口は指数関数的比率で縮小する現在直径4mの小さな洞穴の開口部です。発見時における当該のギャップは直径約95mであり、徐々に縮小しています。当該空間は"極限の自然の美しさ"を有するものとして言及されるエリアを包含しており、豊富な珊瑚・水生植物相・極度に密集した海棲哺乳類を伴います。

Lake.jpg

最初に記録されたSCP-6055-2が出現した湖。

SCP-6055-2は鯨類イベントの間に出現した異常生物です。毎年1地球の海洋生物の5%がSCP-6055への回遊を開始し、鯨類イベントに指定されます。この時、影響された動物相は大規模な魚群として集合します。これらの構成種は通常別個体との作用を持たず、また捕食性の生物は食欲を示しません(ただし厳密な植物食性の生物は継続して植物を消費します)。全ての動物相は2 - 3日の間SCP-6055を周回しますが、当該空間に進入する個体は認められていません。

加えて、未知の場所から未発見の種が少数出現し、鯨類イベントに影響を受けた他の生物に加わります。これらの種は既知の種と類似しますが、典型的には劇的なサイズ・プロポーション・複数の生物学的特徴を持ち、非異常生物と異なります。そして大部分の事例で生物発光が見られます。

SCP-6055が基底現実に存在する期間の長さは現在不明ですが、SCP-6055-2の特徴と合致する"海の怪物"の記載が汎世界的に存在しており、鯨類イベントは500 – 600年前に発生した可能性が示唆されます。SCP-6055の直接的な進入口の直上には、現代スウェーデン語の小さな碑文が認められており、Här är vi, skickade till våra gravar, begravda under havsvågor.探査ログ6055-1を参照)と記されています。当該文の意味は不明です。

補遺 6055.1: PoIインタビュー

1995/03/12、46歳のスコットランド人の釣り人ブロディ・キャンベルが、SCP-6055-2実例に関連する彼の過去の体験についてオンラインの釣りフォーラム上のスレッド2を投稿していることが発覚しました。財団が異常の実在を察知する以前から彼がSCP-6055-2を把握していたことが判明しました。財団の担当者は早急にインタビューを手配しました。

補遺6055.2: 発見

SCP-6055は最初に記録された鯨類イベントに続き、1987年秋に発見されました。

背部に莫大な苔・海藻・植物相を示す、異様な巨体(全長約60m)のほぼ黒色のザトウクジラ(Megaptera novaeangliae)3頭が、北バルト海に繋がる大型の湖に出現しました。当該の湖は地元で人気の観光地であったため、地元の警察署に潜入していたエージェントに当該生物に関する報告が殺到しました。これが財団の介入に繋がり、当該生物は小型漁船を用いて330km追跡されました。

渡りの間、魚類とその他の海棲生物の群れは300万体を超えて集合し、SCP-6055-2のクジラが生物群を誘導しました。26時間後、当該実例は当時直径約95mであったSCP-6055に到達しました。存在する全ての生物は"巨大な水中の舞踏のよう"と表現される行動を開始し、パターンやフォームを変えてSCP-6055を周回しました。この時点でより広域の財団部隊が招集され、スウェーデン政府は当該領域を隔離しました。SCP-6055-2のクジラは海藻・苔類・藻類さらには未発見の水生菌類を瞬時に増殖させ、周囲に出現させたことが指摘されました。

2日後、全ての生物が当該領域から逃亡し、SCP-6055-2のクジラは急速にバルト海に沈み、財団職員の視界から姿を消しました。

この後、SCP-6055の調査は機動部隊ガンマ-6 "大食らい"により実施されました(探査ログ6055-1を参照)

補遺 6055.3: 探査ログ

SCP-6055の位置は遠く離れていますが、余剰次元空間を探索する試みが実行されました。その多くはROV4を介して実施されており、以下は現在までの全ての有人探査です。

これらのイベントの後、ダイバーはSCP-6055の中で太陽光の見える上方へ泳ぐことを試みました。下からの目視では短い距離でしたが、遊泳には3時間を要しました。ダイバーは見かけ上一定速度で遊泳しましたが、非常に緩慢に動いているように観測されました。浮上時には広大な水面が広がり、視界に入る距離に陸地は存在しませんでした。帰路はわずか3分でした。

補遺6055.4: 異常知性体とのインタビュー

1988/07/06、SCP-6055内への第二次有人遠征の間に、金色の球体は会話を継続できる高い知性を示すことが判明しました。オブジェクトの発見から32時間後、機動部隊ガンマ-6の司令部は球体へのインタビューを計画しました。彼らの会話はインタビューログ6055-1に掲載されています。

注記: 本インタビューの終了の後、G6-5とG6-6が潜水艦遠征から帰還しました。彼らは帰還までにSCP-6055の進入口から134km北上しました。2名はマッコウクジラ(Physeter macrocephalus)の小群が渡りの間に同行していたことを報告しました。彼らはSCP-6055が大きな丘か海底の山の上にあると指摘しました。

SCP-6055が位置すると思われる大型の丘の基底部に辿り着いた際、チームは遠方に大型の市街地の跡を発見しました。当該領域は現代のストックホルム市街に類似しますが、重度の腐朽を示します。なお、当該の丘は基底現実に存在しません。

Ubiは彼らが領域に留まることを希望しましたが、ダイバーたちはこの発見を受けて当該領域から退去しました。

補遺6055.5: 部屋の分析

発見後、当該室内の壁の内容は財団のスペシャリストが撮影・調査を行いました。その特徴から、当該の壁は古代の墓に見られる絵画と同様の読み方を想定していると判断され、意味の解明のため外部協力が要請されました。以下は当該室内の壁面の重点的分析結果です。

補遺6055.6: 更新(2021/05/06)

現在SCP-6055の進入口の幅は空間内部へのダイバーの派遣が次第に難化しており、またROVの大きさゆえに当該領域のさらなる探査は現在困難です。SCP-6055の閉鎖と海洋汚染との間には直接的な相関関係があり、海洋の状態に対処する組織への資金援助が行われています。当該の試みと海洋汚染に対する社会的認知の向上によりSCP-6055の閉鎖速度は大幅に低減していますが、それにも拘わらずSCP-6055の進入口が著しく閉鎖されているため、研究は保留を余儀なくされました。

インド洋でのモーリシャス石油流出に応じ、SCP-6055の進入口はさらに3m閉鎖されました。12日後、財団が支援した大規模浄化作戦中、異常知性体UF-11 "Ubi" から発信されたと思われる無線信号がSCP-6055から放送されました。当該信号は巡視船により傍受されました。メッセージは以下の通りです。

O5-4の命令により、それ以上の通信は試みられていません。

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