アイテム番号: SCP-6128
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-6128は現在、発見当時と同じ小屋の内部に収容されています。小屋のドアには南京錠が掛けられ、侵入の試みを記録するための監視カメラ1台が設置されています。
説明: SCP-6128はOrnithorhynchus anatinus1の死骸です。背面下部に銃創があり、足と両眼球が欠損しています。これらの負傷が死因だと推定されますが、財団の専門家が適切に検査できないため、確証されていません。
SCP-6128は半径およそ6m以内に持ち込まれる他のカモノハシの死骸に対して引力を発揮します。この引力の強さは確定していないものの、財団職員が現在SCP-6128に付着しているカモノハシの死骸を除去する試みは全て成功していません。これらの死骸がSCP-6128の体表に直接触れるのを妨げているため、SCP-6128の綿密な検査は不可能です。
SCP-6128は1986/9/13、近隣のサイト-48を囲む森林で無関係な調査を実施していた財団職員に発見されました。調査中、職員は遺棄された木造の小屋に辿り着き、その内部で8体のカモノハシの死骸が付着したSCP-6128を発見しました。付着した死骸は非異常だと断定されました。小屋が人里離れた場所にあること、サイト-48が近接しているので小屋の確保が容易であること、SCP-6128を動かすのが困難であることから、サイトに移送するのではなく、小屋の内部に収容する方針が取られました。
発見以来、財団の実験を通して、SCP-6128には追加23体のカモノハシの死骸が付着しています。これらの追加された死骸はSCP-6128を完全に覆い隠しており、前述した適切な検査の難度を大幅に悪化させています。集塊の過剰な巨大化を防止するため、更なる実験は制限されています。
補遺 6128.1: 1988/8/7、SCP-6128が死骸に及ぼす引力の凡その強さを断定する実験の一環として、研究員は新たにカモノハシの死骸1体をSCP-6128の影響半径に持ち込みました。新しい死骸が既存の集塊に付着すると、集塊は多量の白色光と熱を放出し始めました。約15秒後、温度が危険なほど上昇したために、財団職員は小屋からの退避を余儀なくされました。
2分後、放射が停止し、小屋への再入場が可能になりました。再入場した職員は、集塊が消失し、代わりに1匹の生きたカモノハシがいるのを見つけました。このカモノハシは研究目的でサイト-48に移送されました。カモノハシを解剖した研究者たちは、その体内にカモノハシ32匹分の内臓が含まれていたことを確認しました。その体格が物理的に1組以上の臓器を収容し得ないことから、このカモノハシの体内は空間異常の影響を受けていたと現在考えられています。Neutralizedへの再分類は死骸の廃棄処分待ちです。
補遺 6128.2: 新しく生成されたカモノハシの死骸の廃棄中に発生した事故に続いて、財団職員はこの死骸が旧SCP-6128と同じ異常性を示すことを発見しました。サイト-48における死骸の新たな収容状況を反映するための本文書の改訂は保留されています。