SCP-6267

クレジット

タイトル: SCP-6267 🟠
著者: Tyumen
引用: 🟠
訳者: buta_otoko

5/6267 LEVEL 5/6267 CLASSIFIED

アイテム番号: SCP-6267 オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-6267は無力化されている為、直接的な収容プロトコルは必要ありません。

特筆事項: スクラントン非現実の人工的に安定化された領域に於ける存在論的条件の不安定さと高い被暗示性は、スクラントン現実錨の影響下でも予期せぬ異常現象を発生させることが確認されています。このような事象の一般的な要因には、直喩や隠喩、慣用句、異形同音異義語や同形同音異義語の記述や発話が含まれており、不完全な文で使用された場合でも局所的な現実に影響を与える可能性があります。更に逆因果律現象がそのような事象の認識、触媒の特定を困難にしていると思われます。

説明: SCP-6267は2017年1月7日、3548UFT¹に除外サイト-30周辺の安定した非現実空間に侵入した、数百個もの組成不明の、小さな橙色をした円状のオブジェクトに与えられた指定です。サイトの位置が基底現実の外側にあり、厳重なセキュリティが確保されていたことから、当イベントは緊急封鎖の根拠となりました。この際オブジェクトが発声し、オブジェクト同士での会話や絶叫、サイトの封鎖を求めるスローガン²を唱える等の動作が確認された為、事態はより深刻化されました。オブジェクトがサイトのメインハッチに集中すると、強制的な侵入を防ぐ為それを囲む外付けの現実錨が自動解除されました。全オブジェクトは除外サイト-30周辺のスクラントンポケット現実に投棄され、何も回収されていないことから、SCP-6267は適切な収容が確立される前に無力化されたと宣言されました。

封鎖の緩和に伴いサイト管理官の榊³はSCP-6267を取り巻く状況の調査を指示し、状況が安定したと見做されるまでサイトの一時封鎖とサイト内での全実験、封じ込め措置の中止を監督評議会へ要請しました。榊の要請により、除外サイト-30の封鎖が許可されました。

Footnotes

1. 財団標準時

2. 当スローガンには｢S-C-PはG-O-Dではない｣や｢スリー・オーは行かなければならない｣等が含まれていました

3. 言語版ではモーリス・シモンズ(Maurice Simmons)。設定上改変しています。