ご注文はお決まりですかい?
SCP-6278のキッチンにいるSCP-6278-1。1959年撮影。
アイテム番号: SCP-6278
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル: 72番街は財団によって引き続き監視されます。SCP-6278を退出する民間人は、時間変位プログラムの一環として監視下に置かれ、社会への適合性が乏しい場合は拘留、記憶改竄、移転措置の対象となる場合があります。
事件6278-2以降、財団職員はSCP-6278への入店が不可能になりました。SCP-6278-1を拘留するための代替手段は検討中です。
説明: SCP-6278はニューヨーク市ブルックリン72番街189番地にある大衆食堂です。正面入口上部に設置された “Welcome to Marvin's!” という大きなネオンサインを特徴とします。
SCP-6278は当初、元・カーペット販売員であり、第二次世界大戦中にはアメリカ海軍に所属していたマーヴィン・G・モリス (1921-1979) によって1949年に営業を開始しました。SCP-6278は経営不振を理由として1963年に閉店しました。これ以降のSCP-6278や72番街189番地への言及は存在しません - 同地域のどの地図にも掲載されておらず、売買契約書、都市計画記録、法的文書にも一切の記述がありません。それにも拘らず、この食堂は地元住民の間で広く知られており、財団は1969年まで遡るSCP-6278についての口述報告を複数収集しています。
SCP-6278の内装は1950年代中期~後期の典型的なアメリカの簡易食堂を連想させるものです。しかしながら、SCP-6278を訪れた人物らは、建造物の窓から様々に異なる景色が見えることに加えて、“場にそぐわない”と表現される客が多数存在すると報告しています。財団の予備的な観察では、建造物から異様な服装の人物が複数現れる様子が確認されています。
補遺:
担当職員: エージェント アンジェロ・パリージ、次席エージェント ジョン・スヴェンソン
日付: 2021/10/29
<記録開始>
カメラは1950年代風の小さな食堂を映し出す。建造物の前面を大きな赤いカウンターが占めており、そこに数人が着席している。白黒のタイルが床に敷き詰められており、室内は壁のネオン管を含む複数の明るい照明で照らされている。店内は異様なほどに清潔である。
右側には通りに面した大きな窓がある。激しい雨が降っており、窓からの景色は一部不鮮明である。数枚の写真が窓の上に飾られているのが見える。左側には幾つかのテーブルが配置されており、角にはジュークボックスがある。
客は23人で、ほとんどがテーブルに座っている。彼らは1950年代から2010年代初頭までの多様な歴史的様式の服装をしている。大多数がエージェントを見つめている。
カウンターの裏には、紅白のエプロンを着用した60代半ばの白髪の男性がいる。彼はにこやかに微笑んでいる。カウンターの上に野球バットが吊るされているのが見える。
SCP-6278-1: マーヴィンズへようこそ! ご注文はお決まりですかい?
エージェント スヴェンソン: いや、結構 -
エージェント パリージ: そうだな、オムレツと、あー、チョコレートミルクを。君はどうする、ジョン?
エージェント スヴェンソン: ぼ、僕は別に -
エージェント パリージ: 失礼なことを言うもんじゃない。
エージェント スヴェンソン: …ハンバーガー1つ。あと水を。
SCP-6278-1: はいよっ、すぐに仕上げますぜ!
エージェントたちはカウンター席に座る。
エージェント スヴェンソン: プロトコル違反ですよ -
エージェント パリージ:<小声で> 静かに!
1人の客 - 後ほどジャック・マッキンタイアと特定 - がエージェント パリージに顔を向ける。彼はオーバーサイズのズートスーツを着ており、タバコを吸っている。
マッキンタイア: イタリア人か?
エージェント パリージ: シチリア出身だ。それが何か?
マッキンタイア: いや、別に悪気はねえよ。ちょっと気になっただけさ。よう、マーヴィン、俺のフライはどうなってる?
SCP-6278-1: もうすぐですよ、ジャック、ちょいと待っておくんなさい。
30秒後、SCP-6278-1がキッチンから姿を現す。彼はフライドポテトの皿をマッキンタイアに差し出し、キッチンに戻る。
エージェント パリージ: ここにはよく来るのかい?
マッキンタイア: まあな、マーヴィンズには誰もが来る。いわゆる“共同体の中心”コミュニティ・ハブってやつなのかね。大人気の店だ。
エージェント スヴェンソン: どういうコミュニティなんだ?
店内の会話が静まる。
マッキンタイア: 俺たちのさ。
合間が空くものの、エージェントらの食事を運んできたマーヴィンによって中断される。
SCP-6278-1: はいよ、お待ちどおさま。お熱いうちに召し上がれ。
エージェント パリージ: ありがとう。ところで、君がその名高きマーヴィンかい?
SCP-6278-1: そうですとも! 自慢の店ですよ。開店が'49年、信じられますかい? あたしは今でも初めて目にした日と同じくらいここを愛してるんだ。
エージェント パリージ: そうだろうとも。
エージェント スヴェンソン: モリスさん、ひとつ訊きたい -
エージェント パリージが肘でエージェント スヴェンソンをつつく。
SCP-6278-1: …あたしの苗字を知ってる人はそうそういないんですがね。あまり多くの人に教えた覚えもないし、それこそ今いるお客さんは誰一人知らねえはずなのに。
食堂は静まり返っている。
エージェント パリージ: 私の… 同僚が訊きたかったのは、君がどうやってそんなに熱心な常連客を集められたのかということだ。
SCP-6278-1: 単にみんなここを気に入ってるんですよ。家を思い起こさせるんだ。あたしは誰もが顔見知りになれる温かくて居心地の良い場所を提供しようと努めてるんでね。
窓の外の景色が一瞬暗くなってから、通常の状態に戻る。
SCP-6278-1: でも、その辺りの事情はもう全部知ってらっしゃるんでしょ?
エージェント パリージ: …ああ。凡そのところはね。
SCP-6278-1: ふむ。お二人はそこそこ真っ当なお人のようだ。
数人の客が目に見えて安堵を示す。背景で会話が再開される。
SCP-6278-1: ただ、うちのお客さんには乱暴しないようにお願いしますよ。あたしには守るべき評判があるんだ。この店を切り回すのは楽な仕事じゃないんですぜ。
エージェント パリージ: 了解した。いいな、ジョン?
エージェント スヴェンソン: ああ、うん… 善処するよ。
エージェント パリージがオムレツを食べている間、しばらく沈黙が続く。SCP-6278-1は背を向けてカウンターを拭き始める。
エージェント スヴェンソン: それで、その、商売の調子はどうだい?
SCP-6278-1: 商売? ええ、順調ですよ。どうにかやり繰りしてます。これまで通りにね。
エージェント パリージ: 本当かい? しばらく前に軽い経営不振になったと思ったがね。
SCP-6278-1: ええ、そんな時もありましたな。でも乗り越えました。今はそう悪かない。少なくとも、あとワンシーズンは持ち堪えるでしょう。道は必ずあるんですよ。
エージェント パリージ: そうだな。道は必ずある。
エージェント パリージがオムレツを食べ終え、エージェント スヴェンソンがハンバーガーを数口かじる間、沈黙が続く。
エージェント パリージ: さて、今日はこれでお暇しようかな。ジョンのバーガーは持ち帰る。会えて良かったよ、マーヴィン。
エージェント スヴェンソン: ん - ああ、まあね。会えて良かった。
SCP-6278-1: お二人とも、また近々来ておくんなさいよ?
<記録終了>
マーヴィンは1921年にウィスコンシン州北部の町、ラピッドフォールズで誕生した。彼の父親、ジョン・モリス (1884-1933) はウィスコンシン州ケノーシャ出身のカーペット販売員であった。ジョンは1910年にミシガン州出身のマーサ・ベンヴィックと結婚して5人の子供を設け、マーヴィンはその末子だった。
マーヴィンの幼少期に関する情報はほとんど存在しない。学校の成績表には、ほとんどの科目で特筆すべき点の無いごく平凡な男児として記述されているものの、ある程度は数学の才能があり、水泳が得意だったという言及が残されている。彼は16歳になると、モリス家の子供たちの中で唯一、父親のカーペット店で働き始めた。他の子供たちはその時点までに全員ウィスコンシン州を去っていた。
父親が1938年に死去すると、マーヴィンは店の経営を引き継いだが、4年後の1942年初頭にアメリカ海軍に入隊した。兄のジェブから回収された手紙からは、マーヴィンが過去に愛国心らしいものを全く示しておらず、モリス家の人々が入隊を知って驚いたことが伺える。これは恐らく、当時のカーペット店が経営難に陥っており、マーヴィンが別な収入源を必要としていたためだと考えられる。彼はUSSハービンジャーでの乗艦中に傑出した働きを見せ、ミッドウェー海戦における不詳の活動に対してネイビー・アンド・マリーンコー・メダルを授与された。
マーヴィンは1946年にニューヨーク市に転居し、ウールワース系列のスーパーマーケットに営業担当者として3年間勤務した。1949年、母親が死去し、マーヴィンは相続した多額の遺産を使ってSCP-6278を開店した。彼は1953年にメイジー・ホリスと結婚し、2人の子供 (アーサーとマーサ) を設けた。
マーヴィンは地域社会の活発かつ献身的な一員として有名で、教会の理事を務め、複数の慈善団体に関わっていた。彼は特に地域のホームレス支援を訴えるロビー活動で知られ、公選職者としばしば衝突していた。彼が賄賂授受や軽微な汚職に関与したという噂もあったが、いずれも証明されなかった。
食堂は1950年代を通して好調に営業していたが、ジェブから回収された2通目の手紙からは、1960年代初頭に財政難に陥っていたことが伺える。食堂は1964年に閉店しており、マーヴィンの旧居からは署名のない売買契約書が発見されている。この契約書は72番街189番地に関する既知の最後の文書記録である。
マーヴィンの晩年は謎に包まれている。1967年には別なカーペット店に勤務していたようだが、それ以上のことは判明していない。妻のメイジーは1968年に食中毒で死去し、1970年に子供たちがマーヴィンの失踪を報告した。1979年にニューオーリンズで死亡証明書が発行されたが、実際の生死は不明のままである。
担当職員: エージェント アンジェロ・パリージ、次席エージェント ジョン・スヴェンソン
日付: 2021/11/04
<記録開始>
エージェントらは食堂に入店したばかりである。カウンター席に座るジャック・マッキンタイアを含めて、およそ14人の客が映っている。客たちは1940年代後半から現代に至るまでの多様な衣類を着用している。
屋外は明るく晴れており、通りはかなり混雑している。
SCP-6278-1はマッキンタイアと話し込んでいる。
マッキンタイア: ほら、マーヴ、今すぐ行こうじゃないか -
SCP-6278-1: 黙って - ああ、ジョンさんでしたっけ? それに、ええっと、前回はお名前をお訊きしなかったような。
エージェント パリージ: アンジェロだ、モリスさん。アンジェロ・パリージ。
SCP-6278-1: へえ、イタリア人ですか?
エージェント パリージ: どうして皆そうやって - ああ、イタリア人だよ。シチリアの出身だ。何か問題でも?
SCP-6278-1: とんでもねえこった、パリージさん。イタリア人大歓迎。うちの母ちゃんはイタリアの血筋でね。
エージェント スヴェンソン: 本当かい? 君の母方はフィンランド系だと思っていたけどな。
合間が空く。SCP-6278-1は振り返り、スヴェンソンを見つめる。
SCP-6278-1: 母方の祖父さんはね。母方の祖母さんはナポリ生まれさ。
エージェント パリージ: 同僚の失礼をお詫びする。彼はまだ新米なんだ。
SCP-6278-1: ははあ。きっとおたくは離職率が高いんでしょうな。
エージェント パリージ: ま、そんなところかな。
マッキンタイア: とっとと帰ったらどうなんだ。
SCP-6278-1: まあまあ、ジャック -
マッキンタイア: いいや、マーヴ、言わせてもらうぜ。普通のお巡りを入れないくせに、どうしてこいつらだけは入店させるんだ? そもそもこいつらは何者だ?
SCP-6278-1: 単なる一介の客ですよ、ジャックさん。そうピリピリするこたぁない。
客: あんたにとっちゃそうかもね、マーヴ、だけどあんたは - いや、僕らのために尽力してくれてることには感謝してるともさ、だけど -
SCP-6278-1: だけども何もありゃしねえ、マイクさん。あたしの食堂に誰が出入りできるかを決めるのはあたし一人だ。いいですね?
マイクと呼ばれた客はSCP-6278-1を睨み付け、カウンター席を立って、食堂の反対側にあるテーブル席に移る。
SCP-6278-1: さて、お二人のご注文は?
エージェント スヴェンソン: 僕はバーガーと -
エージェント パリージ: 実はね、私たちに、あー、実際にどうやってるかを見せてもらえないかと思ってたんだ。
SCP-6278-1: ほう? その目で見たい? ようござんすとも、一つ実演しましょう、お安い御用だ。
食堂の窓が暗くなる。間もなく景色が戻ってくるが、通りは1950年代半ばのように見える。後にエージェントらの携行機器を分析した結果、時間遡行していたことが確認された。
SCP-6278-1: どんなもんです?
エージェント スヴェンソン: 凄いな…
エージェント パリージ: うん、実に印象的だよ。具体的にはどうやってるんだ?
SCP-6278-1: そいつはアレですよ - 手品師は秘密を明かさねえってやつだ。ちょっと兄さん、あまり窓を長々と見てちゃいけませんや。
エージェント スヴェンソン: ああ、すまない。なぜだ?
SCP-6278-1: その… とにかく止してください。あの - ぎょ、凝固しちまいますから。
マッキンタイア: 大体、あんたたちはどうしてこんなことを知りたがるんだ? 誰の指図で動いてる?
エージェント パリージ: 私たちは、とある… 組織の職員なんだよ、マッキンタイアさん。こちらにいらっしゃるモリスさんのような人々との利害関係にある組織だ。
マッキンタイア: おい、どうして俺の - いや、忘れてくれ。あんたたちは何もかも知ってるらしいな、ええ? 政府の諜報員か? メン・イン・ブラック?
エージェント スヴェンソン: ちょっと違うね。
エージェント パリージ: しかし、それなりの知識を持ってはいる。
エージェント スヴェンソン: モリスさん、1964年の出来事について訊いても構わないかな?
SCP-6278-1: ようござんすよ、スヴェンソンさん。でもあたしから何を聞き出してえのかよく分かりませんな。この食堂はずっと前からここにあるんだ。60年代なんて、他所とろくに違わねえ10年間でしたよ。このカウンターの裏側で過ごす分には、随分と静かな年代だった。いつも釣り銭を数えながら、あとワンシーズン乗り切れるかどうか考えてましたぜ。
エージェント スヴェンソン: ああ。しかし - その、こちらの記録によると、あなたの食堂は1964年に破産しているはずなのに、未だにここに立っている。
SCP-6278-1: 破産した? おやおや。そいつは驚いた。生憎、お役には立てませんな - あたしが1964年について覚えてるのは、ケネディが撃たれたことぐらいだ。それともありゃ63年ですか?
エージェント パリージ: 63年だ。
SCP-6278-1: ああ、あたしも歳を取ったねえ。昔ほどすんなりと思い出せなくなっちまった。
マッキンタイア: ケネディ? あのマサチューセッツ州の政治家か?
SCP-6278-1: そいつの息子ですよ、ジャックさん。
マッキンタイア: へえ。いったい俺をどんな未来が待ち受けてるんだろうな。
エージェント パリージ: 君は40歳か、45歳ぐらいに見えるな… 1930年代半ばの人間だろう?
マッキンタイア: もうすぐそうじゃなくなるんだ! 実はだな -
SCP-6278-1: ジャックさん、そこまでで。
SCP-6278-1はキッチンに向かう。ジャックは卵を食べ続ける。
エージェント パリージ: なあ、ジャック…
マッキンタイア: うん?
エージェント パリージ: 君はどうしてこの店をそんなに気に入っているんだ?
マッキンタイア: そりゃ、やっぱり客層かな。ここには色んな連中が来る。金持ち、貧乏人、逃げてる奴ら、変わりたい奴ら… マーヴィンズはありとあらゆる人のためにあるのさ。彼は誠実で、正直者だ。
エージェント スヴェンソン: 正直者。そうとも。
マッキンタイア: そいつはどういう -
エージェント パリージ: 何でもないよ、ジャック。同僚には時々無意味なことを口走る癖があってね。トゥレット症候群みたいなものだ。
マッキンタイア: 何症候群?
エージェント パリージ: いや、忘れてくれ。とにかく彼のことは気にしなくていい。
マッキンタイア: ふん、言うは易しだ。あんた、足元に穴が空いたような気分になったことはあるか? 全てがその中に吸い込まれていって、周りの誰もが自分にナイフを突きつけ、穴の端へと追い込もうとしてる、そんな気分のことだ。
エージェント パリージ: あるとは言えない。どういう種類の穴だ?
マッキンタイア: …落ちたら戻ってこられないような穴さ。
マッキンタイアは顔を擦り、溜め息を吐く。
マッキンタイア: さて、俺はもうそろそろ行かないと。マーヴ。マーヴ!
ハンバーガーを持ったマーヴィンがキッチンから現れる。
SCP-6278-1: お待ちどおさま、スヴェンソンさん。分かりましたよ、ジャックさん、すぐ取り掛かりますって。
マーヴィンはハンバーガーをエージェント スヴェンソンの前に置く。
エージェント スヴェンソン: ところで、あー、今50年代だとしたら、メイジーもここにいるんだろう、マーヴ?
エージェント パリージが、エージェント スヴェンソンを見て片方の眉を吊り上げる。
エージェント パリージ: 良い質問だ。奥さんはどこにいるんだい、マーヴ? この時間旅行はどういう仕組みになってる? 君自身の時間流の中を移動しているのかい、それともこの空間はある種の膜のように、本来の食堂の上に重ね掛けされているのかい?
SCP-6278-1: そりゃあ - メイジーは - 女房は家にいますよ。子供たちと一緒だ。
エージェント パリージ: 会いに行くつもりかい?
SCP-6278-1: 止してくださいよ、分かってるくせに。勿論、あたしは会いに行けません。
エージェント パリージ: 単なる質問さ。
エージェント スヴェンソン: メイジーの髪の色は?
エージェント パリージ: またしてもいい質問だ。奥さんはどんな見た目の人だった、モリスさん?
SCP-6278-1: …話はこれで終わりです。帰ってもらいましょう。明日またどうぞ。
窓が再び暗くなり、2021年の景色に戻る。
SCP-6278-1: 頼みます。
エージェント パリージ: 分かった。今日はこれで帰る。
マッキンタイア: おい、マーヴ、彼女が待ってるんだよ -
SCP-6278-1: うるさい! すぐに連れてくともさ、ジャック! あんたたち2人は出てけ!
エージェント パリージ: 分かった、分かったとも。
<記録終了>
2回のインタビューとオバダイア博士との協議を経て、研究チームは現在、SCP-6278-1がSCP-6278の存在を異常に拡張している動機について2つの作業仮説を立てている。
仮説その1: SCP-6278-1の行動は自らの失敗した事業を守りたいという願望に動機づけられている。食堂閉鎖後のSCP-6278-1の人生の分析からは、財力と自制心を著しく損ない、子供たちを捨てて早死にした男の姿が見て取れる。SCP-6278-1がある程度の富と名声に恵まれていた過去を生きることを選んだという見解は、我々の調査に先立ってオバダイア博士が作成した心理プロファイルと符合する。
仮説その2: SCP-6278-1は偽物である。家族に関する質問に答えるのを渋り、複数の時間枠に属する人々と親しい関係にあるように見えるのは、50年以上前に失踪したはずの人間としては不自然である。インタビューを通して個人情報はほとんど開示されておらず、明らかに時間上人身輸送に関与していることを踏まえると、仕事のやり方も異常なものであるようだ。
これらの仮説は数多くの疑問を提起しており、今後とも多大な調査努力を行う必要があるが、少なくとも有益な探求の道筋を示していると思われる。オバダイア博士の指示に従い、今後の探索任務ではこの方面を追求してゆく。
| 報告者及び当時の年齢 | 報告の日時・性質 | 提供された情報 |
|---|---|---|
| マージョリー・カートライト、63歳 | 警察の報告書、1989年 | ホームレス女性だったカートライトは薬物所持容疑で逮捕された。当時のカートライトは上機嫌な様子で、“マーヴィンが私を苦しい状況から助け出して”、彼女が“もっと良い場所”に辿り着くのを支援してくれたと語った。記録によると、マージョリー・カートライトという人物の出生証明書は2007年に発行されており、また同人物は2034年に1失踪している。 |
| アンソニー・ダンスタブル、24歳 | 母親宛の手紙、2006年 | ダンスタブルは、SCP-6278-1のおかげで1999年を訪れ、“父さんにもう一度会う”ことができたと綴った。ダンスタブルの母親はその後、彼を“残酷”だと非難し、彼とのあらゆる連絡を絶ち切った。 |
| メアリー・ルルー、76歳 | ホームレス支援慈善イベントでの証言、2015年 | ルルーは1950年代の幼少期にSCP-6278-1に助けられたと証言し、彼がルルーとその家族をホステルに入居できるように取り計らい、父親がそこで安定した職に就くことができたと語った。彼女はSCP-6278-1を“地域社会のヒーロー”と表現し、出席者たちから喝采を浴びた。記録によると、ルルーの父親は2ヶ月後にホステル内で口論に巻き込まれ、殺害されている。 |
| ハロルド・マッキンタイア、54歳 | 日記、1993年 | マッキンタイアは不明確かつまとまりのない書き込みの中で、“紙っぺらの食堂”とそこで感じた“虚無”について長々と記述し、マーヴィンを“座って微笑んでみんなを踊らせ続けている人だ、彼らが店全体を潰してしまわないように”と描写している。 |
2021/11/15、エージェント スヴェンソンは無許可でSCP-6278に入店しました。彼は入店直後にマイクロカメラのスイッチを入れ、後にそれは“身の安全のため”だったと述べました。
<記録開始>
曇った日の夕方で、屋外には数人の人影が見える。食堂は閑散としており、客は5人しかいない。1人がカウンター席に座り、残りは全員テーブル席で眠っている。客のうち4人は19世紀半ばの上流階級ニューヨーク市民に一般的な服装だが、眠っている客の1人は18世紀後期のフランスを彷彿とさせる服装である。
SCP-6278-1はカウンターの裏でメモ帳に何かを書き留めている。
SCP-6278-1: マーヴィンズへようこそ! どうぞお掛けくださいな、エージェント スヴェンソンさん。すぐにご注文を伺いますんでね。
エージェント スヴェンソンが着席し、マーヴィンはキッチンに入る。数秒後、窓が一瞬暗くなり、19世紀半ばに似た景色に変わる。
エージェント スヴェンソン: こりゃあ… 予想外だな。
客: 予想外? 何が予想外なんだね、君?
エージェント スヴェンソン: SC - その、食堂がこんなに過去まで遡れるとは知らなかった。
客: もちろん遡れるとも! ここはマーヴィンズ! ニューヨークの名店だよ。マーヴィンズは誰にでも開かれていて、店主は常に温かい笑顔で歓迎してくれるんだ。
客はカウンター席を降り、エージェント スヴェンソンに会釈して食堂を去る。マーヴィンがキッチンから戻ってくる。
SCP-6278-1: ありゃ、サミュエルさんは帰っちまいましたか? あの人はちょいとツケが溜まってるんだが…
エージェント スヴェンソン: 今日はオムレツを頼むよ、モリスさん。あと、コーラも。
SCP-6278-1: はいよ、スヴェンソンさん、すぐご用意しますぜ!
マーヴィンがキッチンに引き返す。1人の男性 - マッキンタイア - が食堂に入店し、カウンター席に座る。
エージェント スヴェンソン: やあ、ジャック。
マッキンタイア: お、おう - あんただったか。よう。
エージェント スヴェンソン: 近頃の調子はどうだ? 行きたかった所には辿り着いたか?
マッキンタイア: んん? ああ。まあな、着いたよ。1976年。愉快な時代だった。
エージェント スヴェンソン: そうか。あまり嬉しそうじゃないな。
マッキンタイア: 放っといてくれよ。
数分間の沈黙。やがて、マーヴィンがオムレツとコーラのグラスを持ってキッチンから戻ってくる。
SCP-6278-1: お待ちどおさま、スヴェンソンさん… おっと、ジャックさん、またお会いできて嬉しいですよ。
マッキンタイア: 上手くいかなかったよ、マーヴ。
SCP-6278-1: そいつは残念だ、ジャックさん。でも時にはそういう巡り合わせもあるもんさ。
マッキンタイア: 彼女は… 俺に会いたがってるだろうと思ってた。仲直りできると思ってた… 彼女はただ悲鳴を上げてドアを閉めたんだ…
SCP-6278-1: あなたは別れてから1日も歳を取ってねえでしょう、ジャックさん。そりゃあ驚きますよ。40年といやあ長い年月だ。
マッキンタイア: 40年なんて一瞬だ。40年なんて取るに足らない。
マッキンタイアは溜め息を吐き、突っ伏して腕の中に顔を埋める。
マッキンタイア: フライをくれ。持ち帰りで。
SCP-6278-1: はいよ、ジャックさん。今すぐに。
マーヴィンがキッチンに引き返す。エージェント スヴェンソンはマッキンタイアの隣のスツールに移動する。
エージェント スヴェンソン: 事が望み通りに進まなかったのは気の毒に思う。
マッキンタイア: ありがとう。感謝するよ。ところで、相棒はどうした?
エージェント スヴェンソン: ああ… 直に来るはずだ。多分。僕はちょっと別口で確認したいことがあって来た。
マッキンタイア: ほう? 遠い未来の更なるミステリーってわけか。
エージェント スヴェンソン: 似たようなものかな。気掛かりがあってね。
マッキンタイア: だったら、くれぐれも慎重にやれよ。あんたは善良そうに見えるから忠告しておく。この店に執着しすぎるな。マーヴィンの笑顔は人を虜にする。抱え込んだ悩みが全て消えてなくなるような気分にさせてくれる。だが、そいつは途轍もなく深い淵の上に敷いた紙切れみたいなもんなんだよ。
マーヴィンがキッチンから現れ、新聞紙にくるんだフライドポテトをマッキンタイアに手渡す。
マッキンタイア: ありがとよ、マーヴ。あばよ、若いの。
マッキンタイアが食堂を退出する。
エージェント スヴェンソン: なあ、マーヴィン… 幾つか気になることがある。
SCP-6278-1: ほう? 何でしょう。
エージェント スヴェンソン: うちの他の人たちはね、君を詐欺師か泥棒だと思っている。未知の目的で本物のマーヴィンの顔を盗んだか、さもなければ商売を畳むのが耐えられないから店の寿命を延ばしたんだと考えているんだ。
SCP-6278-1: ハッ! やれやれ、そいつを聞くだけでも、浮ついた都会のお坊ちゃんたちが実はいかに世間知らずかの証明になる。そうでしょう? どんなに小賢しい理論を並べ立てたって、なんにも分かっちゃいない。
エージェント スヴェンソン: 何が言いたいんだ?
SCP-6278-1: つまり、正真正銘の男は黙って殴られっぱなしじゃないってことですよ。本物の男はまた立ち上がる! 新しいこと、高貴なことに着手する! 偉大な挑戦に打って出るんだ!
エージェント スヴェンソン: じゃあなぜ君はここにいる?
沈黙。
エージェント スヴェンソン: 上の連中は、君にこんな質問をすべきじゃないと思っている。君を苛立たせ、不快な気分にさせ続けるのが僕らの職務だと考えている。そうすれば君がいずれ何かを漏らすと期待している。尋問室を使うより安上がりだ。彼らは君が単純な質問に回答するとは思っていない。でも僕は君がそういう人柄だとは思わないんだ、モリスさん。
SCP-6278-1: 言葉に気を付けなさいよ…
エージェント スヴェンソン: どうして僕らはここにいる? どうして君は、僕らをここに座らせて、君とお喋りさせる? どうして店を営業し続けている? 奥さんが健在だった過去に縋りつくための幻想か? 仮に君が偽物だとしたら、どうしてこんなことをしている? こんなのは現実の人間がやるようなことじゃないよ。何一つとして現実味が感じられないんだ。
沈黙。マーヴィンはエージェント スヴェンソンを見つめている。
エージェント スヴェンソン: 思うに… 君は僕らを必要としてるんじゃないのか。僕らにここに居てほしいんだ。もうワンシーズンだけ生き延びられるように。君は僕らを歓迎し、僕らが君を怒らせた後でさえまた店に来るように言う… 君は時間を飛び回っている - 食堂が開店してからじゃない、ずっとだ。ここを訪れる客はこぞって君を褒め称えるが、決して幸せそうには見えない。君は真の恩恵を全くもたらしていないし、自分自身のためにさえ何もしていないように思える。どうしてこんなことを? どうして -
ドアが開き、エージェント パリージが入店する。
SCP-6278-1: あ - マーヴィンズへようこそ!
エージェント パリージ: やあ、ジョン。
エージェント スヴェンソン: な - アンジェロ? でも - そんな年じゃないのに…
エージェント パリージ: 君はいつかチームΔtと話す必要があるな。彼らは色々とトリックを知っているんだ。やあ、マーヴィン。会えて嬉しいよ。
SCP-6278-1: こちらこそ、パリージさん。今日もオムレツをご所望で?
エージェント パリージ: 遠慮する - 満腹でね。ジョンもそうなんだ。これで帰るよ。
エージェント スヴェンソン: でも - でも僕らは -
エージェント パリージ: 来い、エージェント スヴェンソン。おやすみ、マーヴィン。
SCP-6278-1: お、おやすみなさい。
<記録終了>
SCP-6278収容試行担当の上席エージェントとして、私は次席エージェント ジョン・スヴェンソンの異動を正式に勧告する。
エージェント スヴェンソンは、メイン州におけるSCP-████の初期収容中に示した複数の有望な現場対応実績に基づいて、我々のチームに推薦された。戦闘状況下でも冷静かつ有能であり、上官は彼が対人・捜査部門での更なる訓練に適しており、それによって財団エージェントとしての技能をより包括的に習得させることが可能だと判断した。SCP-6278はいわば、彼に“経験を積ませる”ための低リスクアノマリーとして選択された。
しかし、彼が取る行動は財団職員に求められるプロ意識とはそぐわないことが実証された。オバダイア博士が作成したSCP-6278-1の予備的な心理プロファイルに基づいて合意された戦略は、わざと探りを入れるような的外れな質問をして彼を動揺・困惑させ、油断を誘うというものだった。この作戦は期待ほどの成果を上げられなかったが、エージェント スヴェンソンの行動は状況を悪化させた。当初からプロトコルの遵守となると予期せぬ状況下でも融通が利かず、後には一連の質問を投げかけて、我々の大まかな戦略から逸脱したアプローチを採った。
事件6278-1は、エージェント・スヴェンソンにこの種の任務への適性が無いことを決定的に証明している。彼は昨夜、無許可でSCP-6278を訪問し、SCP-6278-1から情報を得ようとする拙い試みの中で、我々の戦略の核心を暴露してしまったのだ。彼は我々の現在のアプローチとは相容れない手掛かりを追及し続けており、自らの副次的な調査が我々の主たる調査の妨げになる可能性をほとんど考慮していない。
それに加えて先週、1945年にニューヨーク市警の管轄下で発生した、ジャック・マッキンタイアの死体を巡る未解決事件について知ったことで、エージェント スヴェンソンは激しく動揺している。彼は愕然とした様子で、勤務中も内向的かつ陰鬱に振る舞うようになり、チームの士気に悪影響を及ぼした。マッキンタイアが不透明な状況で死に至ったことには、当然ながら我々全員がショックを受けたが、スヴェンソンほどに揺さぶられた者はいなかった。
結論として、彼を速やかにメイン州に送り返すことを推奨する。彼の成功を願ってはいるが、この種の現地調査に適した人材とは思えない。
2021/12/10、メイン州への出発予定日の前日、エージェント スヴェンソンは依然として有効だった自らの資格情報を利用して、SCP-6278に入店しました。彼は当時、酩酊していましたが、入店直後にマイクロカメラのスイッチを入れていました。
<記録開始>
カメラは夜間のSCP-6278を映している。深夜であるため、外の通りに人影は無い。ちらつく街灯が1本だけ見える。16世紀後半のレナペ族の服を着たアメリカ先住民族の男性2人がドアに向かい、間もなく立ち去る。他の客はいない。マーヴィンはカウンターの裏でコップを拭いている。
SCP-6278-1: マーヴィンズへよう - っと。エージェント スヴェンソンさん。その - 生憎もう閉店時刻なんですがね。
エージェント スヴェンソン: ああ、知ってる。どうするんだ - ヘヘッ - 警察を呼ぶかい、マーヴ?
SCP-6278-1: …そりゃいけねえや、スヴェンソンさん。ひとまず座んなさいよ。
エージェント スヴェンソン: うん。うん、良い考えだ。
エージェント スヴェンソンはカウンター席に座る。彼から目を逸らすことなく、SCP-6278-1は陳列カウンターからチーズケーキを一切れ取り、エージェント スヴェンソンの前に置く。
SCP-6278-1: はい、どうぞ。こいつで多少は - あー、うん、元気が付くでしょう。
エージェント スヴェンソン: ありがとう、マーヴ。なあ、君は真っ当な人だ。誰も信じないけど、僕はそう信じる。
SCP-6278-1: おう、そいつは - 嬉しいこと言ってくれるじゃないですか、スヴェンソンさん。
エージェント スヴェンソンはチーズケーキを食べ始める。SCP-6278-1もゆっくりとケーキを食べ始める。
エージェント スヴェンソン: だから僕なりの考えを伝えようと思う。
SCP-6278-1: おお、もう…
エージェント スヴェンソン: 何度も何度も何度も繰り返し考え続けた。どうしてここなのか? ここで何を求めている? 君はあまり感傷的な男じゃなさそうだ。どうしてこの店を時間から切り離し、あらゆる記録から消してしまったのか?
エージェント スヴェンソンはチーズケーキを一口かじり、噛んで飲み込む。
エージェント スヴェンソン: そこでふと思い至った。君の動機はどれもこれも筋が通らない。ただし… ただし、君がこの店を時間から切り離した張本人じゃないなら別だ。君はただ、全てが消えた後で店を取り戻しただけだとしたら。
SCP-6278-1: あなたは賢い。こんなウサギ穴に転がり落ちていく必要は無いんですぜ。
エージェント スヴェンソン: そうかな? だったらどうする、爺さん? 見てろ。僕がどう飛び上がるかをその目で見てろ。
窓が暗くなる。景色が戻って来ると、外には森が広がっている。遠くに煙の柱が立ち上っているのが見える。
エージェント スヴェンソン: さて、ここはどこだ? いつ頃かな? 今度はどの時代に僕を放り込むつもりだ?
SCP-6278-1: 1587年。この界隈にまだ何も無かった時。
エージェント スヴェンソン: ああ、成程ね! 観光案内をしてくれるってわけか。
エージェント スヴェンソンは立ち上がり、窓辺へ歩いていく。彼は窓の上に飾られた写真を見る。様々な時代の人々が映っており、そのほとんどが笑顔である。財団の歴史学者が特定できない服装の人物もいる。
エージェント スヴェンソン: この店では誰もが笑顔だ。入りたければ誰でも入れてもらえる。分かち合い、交換し、また去っていく… 君は善人だ。いつでも他人を思いやっている。それなのに、彼らが最終的にどれだけ幸せになるか、彼らの死体がどこに行きつくかは気にならないらしい。君はみんなを幸せ気分で踊らせ続け、足元に何があるかを見せないようにしているんだね…
スヴェンソンは壁から1枚の写真を外す。カウンター席に腰掛けた無表情のジャック・マッキンタイアが映っている。
エージェント スヴェンソン: 君は何か善いことをしようとしているのかい、マーヴ。君の食堂を、それが消えた後に残った穴に押し戻す方法を見つけたのかい。食堂が無ければ、そこには穴があったはずだ。時間に、現実に空いた穴。君が現実だと信じていたものに空いた穴だ。
窓が再び暗くなる。淡い暗色の泥のようなものが、窓の隅に凝固しているのが分かる。
エージェント スヴェンソン: あらゆるものを吞み込んでしまえる穴… それで君は何をした? 問題の上に紙を貼って覆い隠しただけだ。君はただ平静を装い続ける。客たちを笑顔にさせ続ける。君を褒め称えさせ続ける、なぜならそれこそ君が -
カメラが突然スヴェンソンの制服から飛び出し、数フィート離れた床に落ちる。SCP-6278-1がカウンターの上に吊るされていた野球バットでスヴェンソンの頭部を殴りつけている。彼はバットを数回振り下ろした後、手を止めて荒い息を吐く。
SCP-6278-1: 嗚呼、なんで…
SCP-6278-1がバットを取り落とす。彼は泣いている。
SCP-6278-1: 言えるわけないでしょうが。誰にも言えやしねえ。
SCP-6278-1はカウンター席に腰掛け、荒い息を吐き続ける。数分後、彼は立ち上がり、スヴェンソンの死体を掴んでドアへと引きずっていく。
SCP-6278-1: あとワンシーズンだけ、あれを食い止める方法が見つかるまでは…
SCP-6278-1はスヴェンソンの死体を食堂の外へと押し出す。彼はキッチンに入り、モップを持って戻り、30分かけて食堂の床から血痕を拭き取る。彼は再びキッチンに入り、数分後に清潔な服を着て退出する。彼はスヴェンソンが殺害された場所を注意深く確認するが、マイクロカメラには気付かない。
彼は数秒間目を閉じた後、カウンターの裏に戻る。窓の外の景色が1960年代初頭に変化する。彼が突然笑顔になり、ドアが開かれる。
SCP-6278-1: マーヴィンズへようこそ! ご注文はお決まりですかい?
映像が途絶する。
<記録終了>
本ページを引用する際の表記:
「SCP-6278」著作権者: Tufto, C-Dives 出典: SCP財団Wiki http://scp-jp.wikidot.com/scp-6278 ライセンス: CC BY-SA 3.0
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ファイルページ: SCP-6278
ファイル名: harbingerpic.jpg
タイトル: Restaurant cook, Seattle, 1954.jpg
著作権者: Seattle Municipal Archives
ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Restaurant_cook,_Seattle,_1954.jpg
ライセンス: CC BY 2.0
公開年: 11 March 2013









