SCP-637-JP
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アイテム番号: SCP-637-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-637-JPはサイト-81██の専用収容室(15x15m)の中央に設置されています。室内では常時2匹のイエネコ(Felis silvestris catus)を飼育し、減少した場合はただちに補充してください。ただし、次のイエネコの曝露が確認されるまで、収容室内に入室してはいけません。

説明: SCP-637-JPは「猫ちぐら」と呼ばれる稲わらを編んで作られた猫用の寝床です。201█年に新潟県██市内の民家で発見された際、民家の敷地には████匹のイエネコが密集し侵入を試みていました。住人の女性の行方はわかっていません。

SCP-637-JPを視認、または直接接触したイエネコ(以下「対象」)は、SCP-637-JPを寝床にするようになります。曝露した対象は徐々にSCP-637-JPの外で活動する時間が減少し、5、6日程で完全にSCP-637-JPから出なくなります。そして、曝露から7日目に消失します。対象の首輪や体内に埋め込んだGPS発信機はSCP-637-JP内部に残り、追跡の試みはこれまで全て失敗しています。なお、一度にSCP-637-JPに曝露する対象は1匹のみです。

対象がいない場合、SCP-637-JPは活性化し、不明な方法で周囲のイエネコを呼び寄せます。この効果はSCP-637-JPを完全密封しても遮蔽することができず、視覚、聴覚、嗅覚を喪失させたイエネコも影響を受けます。有効範囲は毎秒約1cm拡大し、1時間で半径約40mに達しますが、イエネコをSCP-637-JPに曝露させると非活性化します。この異常性により、SCP-637-JPを収容しているサイト-81██の周囲に大量のイエネコが集まる事案が発生したため、常に収容室内でイエネコを飼育する現在のプロトコルが制定されました。

補遺: 曝露末期の対象の脳波から視覚情報の映像化を試みたところ、SCP-637-JP内部に人影のようなものが映し出されることが判明し、解析を進めています。

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