アイテム番号: SCP-640
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-640はニッケルやクロムメッキのような内反射する素材でできた楕円型の収容室に収容されます。室内環境は室温-13℃から34℃、湿度50%以下を維持してください。この室温、湿度を大幅に超えた場合、SCP-640の食欲や攻撃性が高まり、死傷者が発生する可能性が高いです。
収容室のドアが両方同時に開かれることを防止するため、電子インターロックを備えた遮光性のエアロック金具を取り付ける必要があります。SCP-640が気体状に変異できるかは不明ですが、緊急収容措置を容易にするため防水が可能な場合、これらのドアは気密にされるべきです。
SCP-640の収容施設に進入するすべての職員は抗IRフェイスシールドを含む反射スーツを着用してください。露光時間はO5の承認がない場合、30分以下に制限されます。担当職員は露光前にアンフェタミン線、モダフィニル線、カフェイン線のいずれかを受けなければなりません。これらの薬剤への不耐性やアレルギーなどの抵抗がある職員をSCP-640の研究担当へ割り当てることは禁止されています。
説明: SCP-640は、基本的には食欲やエネルギーに応じ、直径18mmから直径57mmの黄橙色のスポットライトのような光が複数出現する自律思考を持った電磁現象です。また、赤外線およびRF放射を行う様子が観察され、急速に波長を変化させることができると推測されています。
すべての事例において、SCP-640は、子供部屋内の壁の陽だまりを装っています。別の角度から緻密に観察すると(おそらくIRまたはRFレンジに変化することにより)消失したように見えます。
SCP-640は肉食です。すべての動物を捕食することは可能ですが、SCP-640は人間と類人猿、特に子どもを好みます。SCP-640は獲物に様々な重症度と深さの火傷を負わせてから捕食します。このときSCP-640は獲物の顔、足、および前腕を狙う傾向がありますが、その動機は解明できていません。また多くの場合、火傷は攻撃間の時間で治癒することができ、SCP-640は繰り返し同じ獲物を攻撃します。SCP-640は空腹によるストレスまたは外敵への恐怖により起きている状態の獲物への攻撃を躊躇しない場合もありますが、眠っている獲物を攻撃することを好みます。SCP-640が意図した場合、約120秒で成人のヒトに致命的な火傷を負わせることが可能です。
反射部屋と25 GCDのフラッシュランプを使用して、SCP-640を破壊しようとする試みは失敗しています。しかしこの実験によって反射部屋がSCP-640の捕食行動中断に有効であると判明しました。
SCP-640による複数の被害実例が表面化しているため、SCP-640を無効化する効果的な方法が求められています。財団は現在、回収した検体以上に有用な手掛かりはないと推測しています。
注釈: SCP-640試料1は1984年、重度の火傷により地元の病院に入院した後に回収された日本の████████にある
█████████████████家の子どもです。財団は[編集済み]による匿名ソースと考えたため、警戒体制を取っていました。財団エージェントは調査開始から数週間後、調査期間中に殺害されたとされる1人の子どもを発見しました。エージェントは[データ消去]を使用し確保、サイト17に収容のため輸送しました。
試料2はアメリカの████████で1999年に、████████で2006年に回収され、両者近い地域で発見されました。
補遺640-A: オーストラリアでの記録によると、少なくとも1体のSCP-640が████████で野生に存在しており、█████████のSCP-640とは別個体と推測とされています。現在もエージェントがSCP-640収容のために捜索しています。
補遺640-B: 発生した2件の事案ではSCP-640がスーツの整合性に異常があることを利用して不備を引き起こし、研究者の気をそらす行動が確認されています。スーツの不備発生に続いて、両事案の研究者はSCP-640に襲われ、致命傷を負いました。研究チームのリーダーはSCP-640の行動が故意か偶然かどうかを決定するためのさらなる調査において、保留中は暫定Keter分類を割り当てることを推奨しています。
補遺640-C: 暫定Keter分類は却下され、SCP-640はEuclid分類に戻されました。