アイテム番号: SCP-6417
収容クラス: Keter
特別収容プロトコル: 財団フロント企業が有限会社ナタール・ヘルスケアの全資産を買収し、その後、全ての妊娠関連講座を打ち切ります。該当する講座の全ての受講者を発見して対爆構造の収容室に拘禁し、未収容の受講者の死は自殺として説明付けます。
説明: SCP-6417は有限会社ナタール・ヘルスケアが開催した妊娠福祉講座の出席者全員に影響を及ぼしている病態です。講座に出席した後、受講者の脳内では腫瘍が成長し始め、90日以内に脳全体と完全に置き換わる大きさまで発達します。脳組織の喪失にも拘らず、受講者は非異常な人間に予想される身体機能を発揮し続けます。
腫瘍が発達するにつれて、受講者は有限会社ナタール・ヘルスケアのロゴマークとの親密な交流を中心とする夢や幻覚を経験します。ロゴの抽象的な性質にも拘らず、受講者は例外無く、問題の夢から性的な満足感を得られると述べています。しかしながら、これらの夢は非常に侵入性が強く、かつ性的に異様なものであるため、睡眠不足や激しい悪心の症状 (嘔吐や下痢を含む) を引き起こします。
受講者はまた、別な企業のロゴに対しても性的な魅力を感じるようになったと報告しています。
270~300日後、受講者の頭部は爆発的に開裂し、ごく少量の液化した脳組織と、完全に発達した人間の乳児を放出します。全ての乳児は死産か、爆発に起因する重傷を負って開裂から間もなく死亡しています。性別と民族性は様々ですが、全ての乳児は死亡した受講者の子供であることが遺伝子から確認されています。
これらの乳児のもう一方の親の身元は現在不明です。更なる遺伝子解析試行は、有限会社ナタール・ヘルスケアのインターンシップ雇用契約書だけが出力される結果となりました。
補遺: 有限会社ナタール・ヘルスケアとの連絡を確立する複数回の試みが失敗に終わった後、本社訪問が承認されました。到着したエージェントは、従業員が不在であり、一部焼却・裁断された書類が建造物各所に散乱しているのに着目しました。書類の内容は、最近の退職者の増加がもたらす潜在的影響と、相応しい後任者を確保することの難しさに焦点を当てたものでした。一部の書類はこの状況を改善できる“高度採用活動”に言及していますが、そのようなイベントについての記述は発見されていません。
全ての書類は羊水と同じ匂いと味を伴ないました。
間取り図で地下階層の存在が示されたため、エージェントはスキャン装置の使用を要請し、建造物地下のコンクリートの内部に巨大な球形の空洞を発見しました。その後の発掘調査で、この空間には精液と月経液の混合物があり、その中に有限会社ナタール・ヘルスケアの元従業員50名が沈んでいたことが判明しました。全員、外性器を外科手術で除去され、頭蓋内腔に収められていました。脳組織の行方は不明です。
これにも拘らず、全員が生命活動と意識を維持していましたが、尋問に対しては有限会社ナタール・ヘルスケアの従業員便覧とポルノ映画の台本の暗唱で反応を返しました。
化学薬品による安楽死は成功せず、全員が火葬されました。
尋問のため、有限会社ナタール・ヘルスケアの経営陣を発見する努力が進行中です。