SCP-6467
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SCP-6467の一般的な媒介物の1つ、“ダンジョンズ&ドラゴンズ”の進行中のゲーム。

アイテム番号: SCP-6467

オブジェクトクラス: Archon

特別収容プロトコル: その無害性に鑑みて、SCP-6467を収容対象から除外することが決定されました。

SCP-6467の研究を促進するため、財団職員はテーブルトーク・ロールプレイングゲーム (TRPG) に主軸を置く夜間ゲーム交流会の開催を推奨されています。各財団サイトの娯楽室には、職員の利便性を考慮して、人気のあるTRPGのルールブック及びキャンペーン資料の複写が備え付けられます。職員がTRPGに興じている際の映像は、SCP-6467発生の兆候の有無を確認するため、SCP-6467チームによって検証されます。

説明: SCP-6467はテーブルトーク・ロールプレイングゲームのプレイヤーに影響を及ぼす現象です。SCP-6467が発生すると、プレイヤーらは必ず、そのゲームのプロットや全般的な物語においてほとんど重要性を持たない1体のNPC1と遭遇します。プレイヤーらはこのキャラクターに執着し始め、しばしば本来の物語から脱線して当該NPCに焦点を当て始めます。SCP-6467は“ダンジョンズ&ドラゴンズ”“ブラックムーア”“パスファインダー”といったファンタジー設定で最も頻繁に発生しますが、“クトゥルフの呼び声”“キッズ・オン・バイクス”“ダーク・ヘレシー”などの異なるゲームジャンルにも影響を及ぼすことが確認済みです。

SCP-6467に影響されたプレイヤーらは通常、問題のNPCに対して、生い立ち、信念、無意味かつ無関係な諸々の話題に対する意見などを質問することに強い興味を示します。これは必然的にゲームマスター2を苛立たせますが、プレイヤーらは典型的にその反応を軽々しくあしらいます。記録されたテストケースの68%で、SCP-6467に影響されたプレイヤーらは、戦闘技能の有無に関わらず、執着しているNPCを冒険に同行させようとします。

同行が成功した場合、NPCは次の3つのシナリオのいずれかが出来するまでプレイヤーらと行動を共にします。

  • 記録されたテストケースの51%で、プレイヤーらはゲームセッションを通してNPCの個人的な生い立ちや野望を探り続け、可能ならば支援しようとします。この目標が達成されると、ゲームマスターはプレイヤーらの苦情を受けることなく冒険からNPCを排除し、本来の物語を進行させることが可能になります。
  • 記録されたテストケースの17%で、ゲームマスターはまだ目標を達成していないNPCの殺害または排除に成功します。このシナリオに至った全ての記録事例は、冒険が早期に打ち切られ、ゲーム外におけるプレイヤーらとゲームマスターの人間関係が険悪化する結果を招きました。
  • 記録されたテストケースの32%で、プレイヤーらが他の物事に時間を割く必要が生じた、ゲームマスターとプレイヤーらの間で意見の相違が生じたなどの外的要因によって、ゲームは単純に打ち切りとなります。

特筆すべき点として、制御された環境でSCP-6467を強制的に発生させる取り組みは失敗しています。これには、ゲームマスターに指示して、被影響NPCにありがちな特徴3を持つキャラクターを複数登場させる試みが含まれます。

補遺6467.1: 添付事例ログ

以下に添付されているのは、サイト-55で毎週恒例の行事となっている“ダンジョンズ&ドラゴンズ”ゲームの際、サイト-55の財団職員らに影響を及ぼしたSCP-6467事例からの抜粋記録です。













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