SCP-6481
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この記事は、寄生虫の蔓延、乳幼児の死などのショッキングなテーマを詳細に描写します。

SCP-6481


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アイテム番号:SCP-6481 レベル2/6481
収容クラス:euclid restricted

撹乱クラス: 2/vlam


特別収容プロトコル: 回収された全てのSCP-6481個体はL-SIACT.大型・標準的昆虫型異常存在収容テラリア (Large, Standard Insectoid Anomaly Containment Terraria)に収容されます。

病院に雇用されている財団の医療工作員は、SCP-6481の蔓延を監視し、影響を受けた入院患者に記憶処理を施します。この活動には多大な物流上の困難が伴うため、記憶処理後も苦痛を示す人物らへの心理療法的な支援は、収容努力の範疇に含まれないものと見做します。

妥当であれば、乳幼児の死亡は、新生児仮死関連のカバーストーリーを用いて説明します。


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図1.1 宿主の身体から退出したSCP-6481の成虫。排出時に溜まった白色物質に注目 (マウスホバーで表示) 。

説明: SCP-6481は不衛生な都市環境の病院に生息する大型の寄生性ムカデの一種です。

SCP-6481個体はヒトの体内でのみ繁殖します。SCP-6481個体は、宿主となるヒトの表現型性別が男性、女性、間性のいずれであっても関係無く寄生します。各個体は開口部から入り込むと、乳腺を目指して宿主の体内を移動します。定着後、SCP-6481個体は乳腺房に60~150個の卵を産み付けます。これらの卵が孵化するまでの期間の中央値は14日です。

卵が孵化すると、親個体は周囲の乳腺内静脈にプロラクチンを分泌して乳の分泌を促し、子個体群に栄養を提供します。

成虫になった子個体群は、宿主の乳腺管を通って乳首から退出します (図1.1) 。成熟した個体は体長15cmに達します。

育児期の宿主の体内で繁殖した場合、SCP-6481は異なる行動を取ります。子個体群が成長し、体外へ退出する準備が整うと、SCP-6481親個体はフェロモンを分泌し、宿主に授乳を促します。授乳されたヒト乳幼児はSCP-6481子個体群を喉に詰まらせて窒息死します。その後、子個体群は乳幼児の死体を内側から摂食します。臓器を消費し終えると、SCP-6481個体群は身体開口部から退出します。

宿主が妊娠していた場合、SCP-6481がどのような行動を取るかは現在調査中です。


追補資料


調査結果

背景: ゴールデンバレー医療センターは、営利目的の医療を提供していたカナダ、オンタリオ州の自営病院である。同センターは産科医療、長期療養、その他様々な業務を手掛けていた。1953年に開院したものの、老朽化した建造物は2010年以降、改修や保守点検に多額の費用が必要とされるようになった。財政難のため、病院の運営会社は業務を統合し、職員、備品、機材を姉妹施設のシルバーヒル総合病院に移転させた。

ゴールデンバレーは2021年に破産・清算手続きを行った。

クイーンズ・パーク.オンタリオ州議会の議事堂。は2022年、この病院を危険指定建造物と宣言し、後日解体工事を発令した。

SCP-6481との関連性: ゴールデンバレーの産科病棟におけるSCP-6481活動の頻度は、他病院の年間平均を大幅に上回っていた。現在までに発生した個体は全て成功裏に収容され、その影響は隠蔽されている。また、カナダ人口統計登記局によると、ゴールデンバレーでは同時期に不釣り合いなほど多くの流産が報告されている。これらの要素に加えて、病院が既に閉鎖されていることから、ゴールデンバレーは調査対象として適当であると判断された。

解体工事の直前、機動部隊プサイ-0 (“カサンドラのカナリア”) が指揮する隠密研究班は、地質調査を装ってゴールデンバレーの調査を開始した。

映像記録


日付: 2022年4月30日

目標: SCP-6481活動の原点を特定する。

注記: MTF-Ψ-0は自律型遠隔測定ドローンを操縦し、ゴールデンバレー医療センターに侵入させた。ドローンは32時間にわたり探査を行った。

[記録開始]


RAISA注記 — 記録フォーマット: 映像ソース | 映像の内容説明

[簡潔にまとめるため、無関係な探索データを省略]

ドローンカメラ | ドローンは病棟の南側外壁に沿って掘られた溝の縁から2m上空を飛行している。

補助サイトカメラ | ドローンが下降し、画面外に出る。

ドローンカメラ | ドローンは傾斜を下り続け、露出した地下設備を映像に捉える。$d=−24m$地点で、ドローンは底に到達し、溝が途絶えるまで横方向に辿りながら東へと移動する。ドローンは溝の壁の基部にある狭い隙間を発見し、そこから地下の合流点へと入る。

レーザー照射式赤外線カメラ | トンネルの窪んだ天井に沿って45mほど北上すると、前室に到着する。無数のSCP-6481個体が積み重なり、その先の暖かく (≈37°C) 湿った空間を覆い隠している。ドローンは前進する。SCP-6481個体群はドローンにまとわりつき、群れで連携して侵入を阻止しようとするが、ドローンは構わず前進し続ける。

ドローンは地中深くに埋もれた無明の洞窟空間に入る。位置データは産科病棟が地上にあることを示す。カメラが下方を向く。洞窟全体がパノプティコン様の全展望構造になっており、最下部には広い盆地状空間を見渡せる高台がある。洞窟の壁には何百個もの有機的な鞘が付着している。どの鞘も、人間の肉を引き延ばしたような、薄く湿った半透明の膜に包まれている。多くの鞘は内部に乳幼児が収まっているが、幾つかは空である。鞘は洞窟の床から天井に向かって環状に積み重なっている。

ドローンは盆地状空間へと下降する。SCP-6481個体が盆地の縁に密集している。カメラが上方に60°傾く。

洞窟の中心で、1匹の巨大なSCP-6481個体 (6481-アルファ) が、数百本の脚を精密かつ一斉に使って鞘を動かしている。どの鞘にも、肥満した体形と細長い四肢を有するヒトが収められている。体格はほぼ成人のそれに近い。ヒト個体は裸体かつ不活発で、赤く腫れた胸部がリズミカルに脈動し、顔面腔はペーストで覆われている。

6481-アルファは、水、C12H22O11が豊富な炭水化物、脂質、タンパク質、その他の微量ミネラルの混合物を含む不透明な白色物質の中に浸かっている。6481-アルファは深さ不明のプールの中を泳ぎ、その下に沈んでいる更に多くの脚は見えていない。6481-アルファの胸郭幅は少なくとも15mある。

6481-アルファは1個の鞘を口元へと運ぶ。鞘の中のヒトは、ムカデを模倣した素早く不規則な動きで這い回る。鞘が後方に傾き、6481-アルファは速やかに鞘の中のヒトを捕食し、鋭利な大顎で胴体を潰し、擦り減った死体を吐き出す。

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図1.2

ドローンは6481-アルファとの距離を置きつつ、高台を調べ始める。ここでは、壁沿いの鞘にまた別なヒト個体が多数集まっている。各ヒト個体は虚弱であり、高齢である。各ヒト個体の腹部からは、乳頭に覆われている萎んだ嚢が突出している。ドローンは近くの鞘を調べる。1体のヒトがしゃがみ込み、鞘に身体を押し付ける。このヒト個体には、カルシウムを蓄積して乳児に栄養を与えるための嚢が備わっている。

同じ体格をした別なヒト個体が動き出す。ドローンはヒト個体を追跡する。ヒト個体は伏臥位で這い、着実に自らの身体を引きずっている。四肢は震えており、細長く、萎縮している。背後には濃い白色物質と、ヒトの手形が残される (図1.2) 。

[...]

ドローンは当該領域の探索とサンプル採取を数時間続行した後、退出する。


[記録終了]

ゴールデンバレー医療センター跡地は、2022年5月2日、特に何事も無く解体された。

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