SCP-6546
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アイテム番号: 6546
レベル3
収容クラス:
euclid
副次クラス:
{$secondary-class}
撹乱クラス:
dark
リスククラス:
warning

Gemstones1

複数のSCP-6546-1。

特別収容プロトコル: SCP-6546は現在サイト-17のヒト型実体収容室に収容されています。小ぶり1かつ良性のSCP-6546-1の形成を促すため、SCP-6546にはキャベツと蜂蜜からなる食事を与えなければなりません。SCP-6546の幸福の観点から、直径3cm以上のあらゆるSCP-6546-1は外科手術により除去する必要があります。

SCP-6546-2は木製の異常物品ロッカーに保管し、毎日異常なヒューム値を示していないかを確認する必要があります。SCP-6546-2の実験を行う際には、最低でもO4のクリアランスを有する職員の承認を得なければなりません。

説明: SCP-6546はオクラホマ州ウッドワード地域出身の27歳の白人男性、アンソニー・ケラーです。SCP-6546の泌尿器系は異常に劣悪な状態にあり、多数の尿路結石の形成が引き起こされています。この結石はSCP-6546-1に指定されています。

SCP-6546-1の性状はSCP-6546が摂る食事およびその時点のSCP-6546の体調によって大きく変化しますが、いずれも様々な種類の一般的な宝石2、もしくは固体の金属3として発生します。発生したSCP-6546-1はその後SCP-6546の尿道を通過し、その過程で周囲の組織に実例の様々な大きさや含有する化合物に対応する深刻な損傷をもたらします。このため、SCP-6546の陰茎は激しく損傷し、多数の創傷が存在していますが、それにもかかわらず不明な方法により比較的正常な機能を保っています。

Philo

SCP-6546-2。

SCP-6546-2はコランダム、特にルビーに分類される大きさ8cmの岩石です。SCP-6546-2は、あらゆる点において、多数の歴史的著作および文書に散見される神話上の「賢者の石(Philosopher's Stone)」の記述に合致します。

SCP-6546-2は多様な奇跡論的性質を示します。これは以下を含みますが、それに限定されません。

1. SCP-6546-2の周囲に存在する、周期表に記載されたほとんどの金属が金へ緩やかに変換される。
2. SCP-6546-2を所持する人物の活力および耐久性が飛躍的に向上する。
3. 人物の所有化にある場合、所有者による様々な奇跡論的儀式および呪文の行使を容易にする。

多量の異常な尿路結石が形成されていたにもかかわらずSCP-6546が生存していたのはSCP-6546-2によるものだと考えられています。SCP-6546-2を形成するに至った食生活を再現する試みが進行中です。


補遺 6546.1

発見ログ


SCP-6546の異常性は、SCP-6546が米国各地の多数の質店、宝石店、競売会社の民間のバイヤー、および7つの異なる州の博物館に対して数百個の宝石や原料金属を売却しようとして失敗し、最終的にアリゾナ州フラッグスタッフで警察に拘束・尋問された後に発見されました。

所有する複数の宝石および金属の合法性について質問された際、SCP-6546は「親戚の膨大なコレクション」を含む複数の入手元から取得したものだと訴えましたが、この主張は裁判において疑わしいものと見なされました。資金洗浄未遂罪、窃盗罪、詐欺罪(可能性のみ)で起訴されたSCP-6546は、SCP-6546-1の正当性を証明しようと現地の裁判所のグラント・ベンソン裁判官に自身の能力を暴露しました。起こった事象がこの時点で財団職員に通知され、SCP-6546は拘束され、目撃者には記憶処理が施されました。

ケラーが拘束された際、その所持品からSCP-6546-2が発見されました。SCP-6546の携帯電話には、対象が異常効果を獲得した際の大まかな時系列を示す複数のGoogle検索履歴が残されていました。多数の検索語句が以下に記載されています。

  • 尿路結石
  • 尿路結石 緑
  • 尿路結石 輝く
  • 尿路結石 一度に複数 出せる
  • 尿路結石 赤 大きい
  • 自分の尿路結石がおかしい気がする
  • WebMD4 排尿 ルビー
  • 金に変える 男
  • ミダス王 触ったもの 金
  • 賢者の石
  • 賢者の石 実在

補遺 6546.2

インタビューログ


以下はケラーの拘束直後に行われた、スタンフォード・ウェルズ博士によるSCP-6546へのインタビューの書き起こしです。この時点ではまだSCP-6546がSCP-6546-2を所持している点に注意してください。

インタビュアー: サイト-17所属、スタンフォード・ウェルズ博士

インタビュー対象: SCP-6546


ウェルズ: こんにちは、ケラーさん。本日はいくつかお聞きしたいことがあります。

SCP-6546: ええ、まあ…どうぞ。

ウェルズ: ありがとうございます。あなたが最初に異常な能力を獲得したのはいつのことですか?

SCP-6546: 数ヶ月前でしたかね?大体は至って普通の日だったんです。けど、その日の遅くからひどい腹痛がし始めて。前の晩に食べたテイクアウトのせいかと思ったんですけど、痛みがずっと引かなくて… 結局、数日後に、その…

ウェルズ: はい?

SCP-6546: つまり、クソ、あー… アレ5が股間から出て来始めたんです。出すのにはしばらくかかったし、アレのサイズを考えるに、まあ全く心地良い体験ではなかったですね。地べたの上で3時間くらいずっと — 叫びっぱなしでした。一物がいつもの3倍くらいまで膨れ上がってて、思い出しただけでも気絶しそうです。

ウェルズ: それはまあ、確かに相当に痛かったでしょうね。その後はどうなりましたか?

SCP-6546: そうですね、最終的に石は身体の外に出てきたんですけど、正直言って怖かったですよ。だから今体から出てきたのが一体何なのか、ネットでどうにか答えを見つけようと奮闘してたんですけど、そうしてる間に台所用品の半分が純金に変わってました。けど、ねえ、それってそんなに悪いことじゃないじゃないですか。自分を富豪にしてくれるすごい石があるんですよ?もちろん利用するに決まってるじゃないですか!

ウェルズ: 石は体外に出てきた、と。分かりました。他に何か気付いたことは?

SCP-6546: あれから、痛みがほとんどずっと続くようになったんです。石も、毎週一握り分くらいさらに出てくるようになって。一回、いつもの石ころじゃなくて液体の水銀が出てきたこともありました。決して楽しくはなかったんですけど、それまでに経験したことに比べれば快適だった気がします。多分、あの全ての始まりになったルビーの石が僕のこの身体に何かの影響を与えてたんじゃないかと思うんです。まだ一物は完全に壊れるところまでは行っていないし、身体の他の部位もそうはなってません。 だから、良かったなと。

ウェルズ: それで、その宝石を持ったあなたは、記録によれば多くの別の州で宝石を売り払おうとしたそうですね。間違いは無いでしょうか?

SCP-6546: 警察にとっ捕まる前は、はい。痛みをどうにかしようと、売った金でフェンタニルと葉っぱを買ってました。あぁ、州から州を渡り歩いて、股から出した宝石を売って、一日中ハーブを吸って… 終わってみると、あまり悪くなかったなと思います。

ウェルズ: 成程、分かりました。この辺りで十分でしょうかね。ケラーさん、ご協力ありがとうございました。

SCP-6546: どういたしまして。もう行っても?

ウェルズ: ええ、ケラーさん。


補遺 6546.3

インシデントレポート


ウェルズ博士とのインタビューの終了時、SCP-6546はショック状態となって失神し、数秒後にSCP-6546-2を手に掴んだ状態で意識を取り戻しました。直後にSCP-6546は1個のSCP-6546-1を排出しました。セシウムとカリウムの混合物で構成された円筒と特定されたこの実例は空気との接触時に爆発し、インタビュー室および隣接する3室が深刻な損傷を被り、ウェルズ博士は昏睡状態に陥りました。SCP-6546-2を所持していたため、SCP-6546はこのインシデントにおいて軽傷を負ったのみでした。

SCP-6546は現在再分類待ちです。

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