SCP-657
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アイテム番号: SCP-657

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-657はサイト19にある8m×8mの部屋で管理されます。部屋内にはSCP-657が要求したクイーンサイズのベッドをはじめ妥当だと考えられる家具類が設置されています。

SCP-657はレベル2以上のセキュリティ権限を持つスタッフが1名以上同伴する場合についてはサイト19の敷地を自由に移動することが認められています。実験657/076に基づき、SCP-657はもはや部屋を出ることは許されません。SCP-657のメンタルヘルスを保証するために、以下の自由の制限のもとで娯楽の要求に関わるさらなる自由裁量の余地が認められています。SCP-657を監視し脱走しないことを保証するために、レベル2以上のセキュリティ権限を持つスタッフ2名がSCP-657の部屋に配備されなければなりません。彼自身の安全の確保もしくは拘束の必要性がない限り、スタッフはSCP-657との物理的接触を避けなければなりません。

SCP-657には1日につき3食が与えられます。また毎日マルチビタミン剤と関節炎治療のための薬物が供給されます。

説明: SCP-657は約55歳の白人男性の外見をしています。SCP-657はおおよそ頭髪がなく、少しばかり灰色の毛髪が残されているのみです。身長175㎝、体重77kg。対象者は通常チャコールグレーまたはネイビーブルーの三つボタンのビジネススーツおよび山高帽の着用を好みます。全ての医学的検査はSCP-657が十分に健康な50代の一般的な人間の男性であることを示唆しています。SCP-657は「グスタフ(Gustav)」もしくは「ノーベル氏(Mr. Nobel)」と呼ばれることを好みますが、彼のSCP指定番号に対しても反応を示すでしょう。

SCP-657は人の死の時刻を非常に高い精度で予言する能力を披露します。予言を行うためには、SCP-657は人との物理的接触を必要とします。この接触は長時間もしくは侵入的なものは必要とせず、握手で十分です。SCP-657の予言の正確さはどれくらい死が差し迫っているかということに大きく依存しているように見受けられます。翌日解雇が予定されているDクラス職員に接触させたときには、SCP-657は予定の情報を伝えられることなしに分単位まで正確に死の時刻の予言を行うことができました。SCP-657がこの先10年以上死を予言しない人物に接触させたときは、SCP-657は通常、死の年までしか予言することはできませんでした。SCP-657は死の理由や状況などの情報は決定することはできないと主張します。これまで、SCP-657の予言はすべて正確であると証明されています。

未知の理由により、SCP-657は少数の人々に対しては彼の能力は単純にうまく働かないと主張しており、その中にはエージェント███████、███████████博士、及び█████博士が含まれています。ポリグラフテストからこの主張の裏付けが取れています。これらの人々の間には財団による繋がり以上の関連性は確立されていません。

SCP-657に接触した人々は彼の能力を知っている/いないに関わらず、しばしば彼が不安を掻き立てる、不愉快である、もしくは単純に「気味が悪い(creepy)」と報告します。SCP-657の死の予言の能力を知っている人々はしばしば彼らの不快感は彼の落ち着きのない態度のせいであると考えます。能力について知らない人々はSCP-657に対する嫌な感じについて大抵特定の理由をはっきりと述べることができません。

補遺: 回収に関するメモ

SCP-657はアメリカ合衆国の█████████████████という街において回収された。大きな葬儀場で葬儀屋として雇われている間、SCP-657は過去に口論を行った部下と激しい議論を行うようになっていた。部下の仕事の訂正を行っている間、数人の目撃者の前でSCP-657は「どうだっていいだろうクソが。お前は今週が終わる前に死んでいるからな。」と述べていた。その部下が家の屋根から転落し死亡した日の3日後に、SCP-657は地元の警察署により殺人の疑いで逮捕された。逮捕されている間、SCP-657は彼の逮捕に関わった一人の警察官について同様に死の予言を述べていた。その後、SCP-657による予言が行われた2日後の晩、関係のない事件中にその警察官は容疑者に撃たれた。

SCP-657と警察官への銃撃の関係についてあらゆる可能性について調査を行って欲しいと地元の警察が連邦政府の援助を求めた際に、SCP-657は財団の知るところとなった。SCP-657に対する裁判と、部下の殺人罪および彼を逮捕した警察官の殺人の共謀罪に対する有罪判決の手配が行われ、彼は死刑を宣告された。SCP-657はDクラス職員の確保という手続きのもとに財団の管理下に置かれることとなった。

補遺657-1: 実験657/076

機動部隊Ω-7の新兵に成りえるかを確かめるべく、SCP-657はSCP-076-2に引き合わされた。これはSCP-657のSCP-076-2への物理的接触の許可に対する口実であった。SCP-076-2に接触すると、SCP-657は白目を向いて意識を失った。1週間と少しの間、SCP-657は昏睡状態に陥った。回復後はSCP-657はSCP-076-2に会った記憶がないと主張している。ポリグラフテストはこれらの発言が正しいということを示している。この事件の後SCP-657が他のいかなる人型SCPに接触することがないように、SCP-657に対する封じ込め手続が改正された。これ以上のSCP-657の人型SCPへの接触に関わる実験はO5のセキュリティ権限を持つ職員によってのみ行われるだろう。

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