
スナイダー牧場、1939年撮影。
アイテム番号: SCP-6578
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-6578を本来の位置から除去することは現時点で実行不可能であるため、スナイダー牧場の周辺区域は境界柵で封鎖されています。実験目的でSCP-6578を使用する際はプロジェクト管理官 ハディックスの事前承認が必要であり、全てのSCP-6578-1個体は更なる研究のためにサイト-44へ移送されます。
説明: SCP-6578はカンザス州エルスワースの牧場跡地に生えているバーオーク (Quercus macrocarpa) の木です。簡易的な子供用のタイヤブランコが最も外側の枝に括りつけられており、J.S.という頭文字が幹に雑に彫られています。
SCP-6578の異常性は、死後間もない1人間の無傷な死体が根元から15m以内に埋められると活性化します。翌日のアメリカ山地標準時 (MST) 00:01丁度、死体が埋められた場所の直上に、死亡当時の対象と同じ容姿をした全裸の生きた複製体 (SCP-6578-1と指定) が出現します。SCP-6578-1個体は最初のうちは見当識障害の症状を示し、死亡前1週間以内の記憶を保持している事例はごく稀です。
SCP-6578は1938年10月、65歳の寡夫 ホバート・スナイダーが所有する小さな牧場の外で、人間の死体が発見されたのを切っ掛けに財団の注意を喚起しました。更なる調査で、腐敗状態が様々に異なる47体の遺伝的に同一な死体が見つかり、いずれも1922年から1938年の間に死亡したことが判明しました。これらの死体は全て、当時存命だった牧場経営者の11歳の息子 ジョシュア・スナイダーと一致しました。47体全てにおいて、死因は急性白血病と断定されました。