SCP-6654



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アイテム番号: 6654
レベル2
収容クラス:
euclid
副次クラス:
none
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
warning

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SCP-6654。

特別収容プロトコル: SCP-6654はサイト-56の標準的なヒト型生物収容室に収容されています。協力的な態度と収容体制の安定性を確保するため、SCP-6654には文化的な備品と、週 1 回の心理インタビューを介した他人との定期的な接触機会が提供されます。壊滅的な収容違反を防止するため、研究員はSCP-6654にその異常性を伝達せず、ベースライン現実からの如何なる逸脱も正常または予想通りの事象として扱うものとします。

財団職員はSCP-6654に新しい概念 - 特に負傷、病気、毒物などの有害な刺激に関連するもの - を導入しないでください。


説明: SCP-6654は50代後半の男性の姿をしたヒト型実体であり、常に縞柄の青いポロシャツを着用しています。1923年に収容されて以来、SCP-6654は老化の兆候を示しておらず、財団が干渉を試みても前述の容姿から逸脱することはありません。これらはSCP-6654の主な異常性の結果だと推測されます。

SCP-6654は生命を有する局所的な記号災害です.記号災害semiohazardとは、非公式に言えば、真実であるべきではないものの、機能的にはそうであるこの宇宙における事実のことです。それらは本質的に抽象的であり、私たちが現実について考え、伝達する方法に影響を与えます。”
- 準存在論Semiontology入門、S. M. カッツ, ESQ著。
。SCP-6654 - 及び代理としての周辺環境 - は、SCP-6654が観察したり、真実であると信じた現実からのみ影響を受けます (即ち、SCP-6654が真実だと考えた事象は現実になります) 。この能力には限界が無いと考えられていますが、合意的現実への不可逆的な被害を防ぐため、実験は行われていません。

SCP-6654は財団職員からは“忘れっぽい”、“無頓着”、“不愉快”な性格だと述べられています。SCP-6654は能力を自覚していないらしく、現実の局所的変化について問い質されると深刻な認知の不協和を示します。これはSCP-6654が十分に能力を活用するのを妨げているため、財団にとって有利な要素だと見做されています。

補遺 1: 特筆すべきSCP-6654へのインタビュー

日付: 2011/08/04

質問者: レジーノ・ハンセン博士

回答者: SCP-6654

状況: サイト-56周辺地域でマグニチュード4.5の地震が発生し、サイト全体が軽微な構造損傷を被った。SCP-6654とその収容室は影響を受けなかった。


ハンセン博士が収容室に入る。SCP-6654はベッドに寝転がってテレビドラママッシュを視聴している。

ハンセン: やぁ6654、私はハンセン博士だ。もし良ければ幾つか訊きたい事がある。

SCP-6654: いや、ダメだね。今忙しい。

ハンセン: 無理もない、すぐ帰る。

ハンセン博士は謝罪めいて頷いた後、収容室から退室する。

彼は立ち止まる。

ハンセン: ちょっと待てや。



日付: 2011/08/04

質問者: レジーノ・ハンセン博士

回答者: SCP-6654

状況: 前回のインタビューの続き。


ハンセン: SCP-6654、幾つか質問してもいいかな? 協力してくれれば報酬を出そう。

SCP-6654: 嫌だ。

ハンセン: そ-

ハンセン博士はその後数分間、SCP-6654に見つめられながら、発声を試みて失敗する。それ以上何も言わずに、ハンセン博士は収容室から退室し、壁を殴りつけて去る。



日付: 2011/08/04

質問者: レジーノ・ハンセン博士

回答者: SCP-6654

状況: 前回のインタビューの続き。


ハンセン: SCP-6654、これから君に幾つか質問する。

SCP-6654: だったらさっさと言えばいいだろう! さっきから訳の分からない事ばかり。

ハンセン博士は溜め息を吐き、深呼吸する。

ハンセン: この-

ハンセン: 今朝、何かおかしな事が起きたりしなかったか?

SCP-6654: 君が30秒ごとに私の部屋を出入りしている他に?

ハンセン: その他にだ。

SCP-6654: 朝食が出されなかったから、全体的に見て実に迷惑だったけど、その程度だね。

ハンセン: 君は… 今朝、サイトが地震のせいで半壊したのに気付かなかったのか? だから我々も朝食を持ってこれなかったんだが?

SCP-6654: もし地震があったら気付くに決まってるじゃないか。馬鹿じゃあるまいし。

ハンセンは躊躇し、それ以上の発言を控える。

ハンセン: ありがとう、以上だ。



日付: 2011/10/09

質問者: レジーノ・ハンセン博士

回答者: SCP-6654

状況: 標準心理検査のために訪れた際、SCP-6654が収容室内で発見されず、失踪したものと推測された。


ハンセン博士が溜め息を吐き、収容室に入る。彼は軽くパニックを起こし、SCP-6654を見つけようとする。ハンセンが司令室に収容違反を警告するべく急いで退室しようとした時、天井に寝転がっていたSCP-6654が笑い、ハンセンは跳び上がる。

ハンセン: おいっ! どうやってそこまで上がった?

SCP-6654: 何だって?

ハンセン: 天井だ。君は天井に居るじゃないか。

SCP-6654: 実に目敏いね。

ハンセン: どうして天井に留まっていられるんだ?

SCP-6654: ベッドには飽きた。天井に居ちゃいけない理由でもあるのか?

ハンセン: 重力とか?

SCP-6654が口ごもる。

SCP-6654: しまった。

何の予兆も無く、SCP-6654は天井から急速に離れ、落下しながら手足をばたつかせる。激しい衝突音と共に、SCP-6654は床に顔面から墜落し、大きな呻き声を発する。


結: 当初、SCP-6654は“そんなに悪くなかった”と主張して治療を拒み、骨折、感染症、医師などの概念に理解を示さなかった。これらの概念を紹介されると、SCP-6654は手首を骨折し、半身に重度の打撲傷が表出した。治療後、これらは非異常な負傷に予想される形式で治癒した。



日付: 2013/06/17

質問者: ヨランダ・マレー博士

回答者: SCP-6654


マレー博士が収容室に入る。SCP-6654は今回もベッドに寝転がって“マッシュ”を視聴している。

SCP-6654: いつもの奴はどうした?

マレー: 誰のことでしょうか?

SCP-6654: レジーだよ。背が高くて、髪が茶色で、声がうざったい男。毎週の検診はあいつが担当してたはずだ。

マレー: それは… 収容違反があったんです。危険なものが逃げ出して、彼を襲いました。1 週間ほど前です。

マレーは口ごもり、目元を拭う。

マレー: 彼は… 亡くなりました。

SCP-6654: 何だって?

マレー: すみません、きっとすぐには受け入れ難いでしょうね。親しかったのですか?

SCP-6654は笑う。

SCP-6654: え? いや冗談じゃない、あいつは癪に障る奴だった。だが彼が何だって

マレー: ああ、成程、あなたが不死身なのを忘れていました。呑み込むにはややこしい概念に違いないです。

SCP-6654: フジミ?

マレー博士が沈黙する。

マレー: 気にするような事ではありませんよ。

SCP-6654: おいおい、興味を持たせてそれは無いだろう。

マレー: 本当に何でもないんです!

SCP-6654: いいから教えてくれ。

マレー: その… 不死身ですよね。不屈。永遠。死ぬことができないという意味です。

SCP-6654が恐怖の表情を浮かべ、後ろによろめく。

SCP-6654: 何ができないって?

SCP-6654が大声で叫び、床に倒れ込む。SCP-6654の皮膚は急速に変形し、全身に何層ものひだが形成される。SCP-6654は咳と痙攣を抑え切れなくなり始め、身を守るように身体を丸める。頭髪が著しく細くなり、白髪になってから完全に抜け落ちる。SCP-6654の泣き声は嗄れた弱々しいものに変わり始め、体質量も大きく失われて、皮膚の下にはっきりと骨格が見えるようになる。

マレー博士はたじろぎ、速やかに収容室から走り出る。

30秒後、SCP-6654が生命活動を停止する。




この事件以降、SCP-6654によるそれ以上の異常活動は記録されていません。Neutralizedへの再分類は保留されています。

批評してくれたFish^12とLORDXVNV、文法修正を支援してくれたTawnyOwlJonesへの感謝の気持ちを込めて。



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