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⚠️ コンテンツ警告: この記事には、児童虐待、カニバリズム、強制的な社会的孤立、ボディホラーなどの過激な内容が含まれています。閲覧には十分ご注意ください。
翻訳責任者: Rokurokubi
翻訳年: 2024
原題: "Mama?"
著作権者: Ecronak
作成年: 2021
初訳時参照リビジョン: 38
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-6670
2002年に撮影されたSCP-6670のポラロイド画像
特別収容プロトコル: SCP-6670は移動困難な性質を持つため、収容サイト86は常時厳重に管理され、民間人の立ち入りは一切禁止されています。加えて、SCP-6670の存在を通行人に気づかれないように、常にサイト周辺にコンクリートの壁を設置することとします。アノマリーを誤って破壊、もしくは終了しないよう、SCP-6670を収容サイト86から持ち出そうとする行為は一切許されません。
サイト内から発生する異常音はすべて記録し、主任研究員の判断で調査を行ってください。エリアを調査している人物や、「メラニー・パーカー」「ジェマ・パーカー」「ジョン・ベイツ」を知っていると主張する人物は、必要に応じて情報操作または記憶処理を行うこととします。
説明: SCP-6670は、人肉で構成された大きな無定形の存在であり、現在ミシガン州デトロイトの貧困地域にある小さく荒廃した松材の家1(以下「収容サイト86」)の寝室に位置しています。そのため、SCP-6670は元々寝室の扉であった場所からのみアクセスが可能であり、現在も自ら部屋の入り口を塞いでいることが確認されています。SCP-6670が位置する部屋が小さいため、現在部屋の全体を自ら埋め尽くしていると考えられ、少なくとも216立方メートルの直方体の形状をしていると推定されています。SCP-6670がこの状態に至った経緯は不明ですが、特異的な巨人症に相当する特性を有していることが、異常な巨大化の原因である可能性があります。
収容サイト86で実施されたX線検査によれば、SCP-6670の背骨は異常に歪んでおり、建物の形に沿って成長し、思春期が成長過程を大幅に加速させたと考えられています。SCP-6670がそのようなトラウマ的かつ異常な成長を経て生き延びた方法や、閉じ込められた当初の状態は不明です。
執筆時点でSCP-6670は冬眠状態にあると考えられており、移動や会話の能力は報告されていません。SCP-6670の母親によって2002年に撮影されたビデオテープから集められた情報によれば(補遺6670.1参照)、SCP-6670は発達障害を持つ幼い子供に相当する知的能力を持っている、または持っていたと推測されています。
SCP-6670から採取されたサンプルで行われたDNA検査により、SCP-6670はテキサス出身のヨーロッパ系女性のメラニー・パーカーの娘であると特定されました。執筆時点では、メラニー・パーカーの遺体はまだ見つかっていません。
補遺6670.1: 次のファイルはメラニー・パーカーのビデオジャーナルです。2002年3月13日にSCP-6670が発見された直後に、メラニー・パーカーの机の上で見つかったテープから得られたものです。おおよその時系列順に整理されています。以下はその内容を書き起こしたものです。
ジェマ、お誕生日おめでとう!1988年
[乳児がクッションに寝そべっている。小さな声を出し、カメラを持っている人物を見上げる]
パーカー: 「今日は誰の誕生日かな?ほら、ジェム、今日は誰の誕生日?」
[乳児が笑う]
パーカー: 「あなたよ、ジェマ!あなたの誕生日なのよ!」
[パーカーの手がフレーム内に現れ、乳児をくすぐる]
パーカー: 「お誕生日おめでとう!こっち向いて笑って、ジェミー!ほら、笑って!」
[乳児が再び大きな笑顔を見せる]
パーカー: 「あら、かわいい笑顔!ジェミーちゃん、ママは誰?ママは誰?」
[乳児はパーカーを見上げ、じっと見つめている。再び笑いながら腕を上下に動かす]
パーカー: 「そうよ、ジェミー!私がママよ!」
[パーカーが咳払いをする]
パーカー: 「よし、じゃあバースデーソングを歌いましょうね」
[乳児の目は引き続きパーカーを見つめている]
パーカー: 「ハッピーバースデートゥーユー…ハッピーバースデートゥーユー!ハッピーバースデー、ハッピーバースデー…」
[また乳児が笑う]
パーカー: 「ハッピーバースデートゥーユー!1歳のお誕生日おめでとう、ジェマ!」
[パーカーがくすぐると、またしても乳児が笑い始める]
[録画が終了する]
就職面接練習テープ
[1990年頃]
[フォーマルな服装をしたメラニー・パーカーが映し出されている。紺色の糸で不器用に縫い合わされているものの、服にいくつもの穴が空いているのは明らかである。黒髪はお団子ヘアにまとめられ、彼女はカメラに向かって笑顔で手を振る。不安な心境が見て取れる]
[パーカーが咳払いをする]
パーカー: 「ふう。よし」
[パーカーはもう一度笑顔を浮かべる]
パーカー: 「ええと…こんにちは!私の名前はメラニー・ジェイミー・G・パーカーです。ウォルターメディア放送局のインターンに応募しています」
[パーカーは何度か瞬きをし、固唾を呑む]
パーカー: 「私はミシガン州デトロイトに住む自信に溢れる若い女性です。昨日18歳になったので、私は…ええと…」
[パーカーは言葉に詰まり、視線を落とす]
パーカー: 「ええと…お、御社のアナウンサーになることで…」
[パーカーの視線は下を向いたままだ]
パーカー: 「せ、世界にきょうけんを…」
[パーカーは首を横に振る]
パーカー: 「貢献を…」
[彼女は不安そうに笑う]
[後ろで乳児の泣き声が聞こえる。パーカーはすぐに肩を落とす」
パーカー: 「クソ」
[彼女は振り向いて後ろを見る]
パーカー: 「今行くよ、ジェマ!」
[パーカーは机の上に身を乗り出し、録画を終了する]
[録画が終了する]
家族への手紙 [要カット]
[1990年頃]
[メラニー・パーカーが泣いている。ゆったりとした白いブラウスを着ている]
パーカー: 「母さん、父さん、ベティー。きっと…私がいなくなった理由が気になっていると思うわ。ええと…ああ、クソ」
[パーカーは深く息を吸う。目が赤くなっている]
パーカー: 「本当に申し訳なく思ってるわ。全部。あの夜のジョンとのことも、パーティーのことも、盗んだことも…お金を盗んだこと…」
[5秒間の沈黙の後、パーカーが泣き始める。彼女は涙を拭う。]
パーカー: 「私はただ、みんなのことが大好きだって、もう一度言いたかったの。ベティーのピンクの靴と…お、思いやりの心。ええと…母さん、あなたの微笑む姿を見て、いつも元気をもらっていたわ…たとえ、あまり喋らなくても。父さん…ええと…父さんは…」
[15秒間、沈黙が続く。パーカーは目を閉じ、歯を食いしばる。彼女の表情からは明らかな怒りが見て取れる]
[彼女は怒りを押し殺す]
パーカー: 「みんな、きっと…なんで2年経って、今更こんな動画を送っているのか、不思議に思ってると思う。実は、その…」
[パーカーは頭をかく。視線はカメラの方を向いていない]
パーカー: 「もうお金がないんだ、母さん、父さん。いくつも仕事には応募したけど…毎日の生活費をやりくりするので精一杯なんだ。夜は眠れないし…それに…ジェマが…」
パーカー: 「どんどん大きくなってるの。こんなに…こんなに大きな2歳児は他にいないわ。どんな服をあげてもすぐに小さくなるし…だから、あなたたちに…」
[パーカーは泣き始める。唇を噛んで気持ちを抑えようとする]
パーカー: 「あなたたちに…」
[彼女は扉の方を見る。唇が震えている]
[そのまま8秒間、じっと同じ場所を見つめる。そして再びカメラの方を向く]
[彼女は表情がこわばり、前に身を乗り出す]
パーカー: 「いや、いや、いや、いや。あんたら、よく聞け?」
[パーカーの声が徐々に大きくなる。彼女は話しながら首を振っている]
パーカー: 「あ、あんたらなんか、クソくらえだ。全員くたばれ。ジェマは私が育てる。あんたらも、あんたらの体罰も私を止めることはできない…どんなに負け犬と呼ばれようとね」
[パーカーは鼻をすする。そして顔を上げ、数回深呼吸をする]
パーカー: 「クソ。ずっとずっと、言いたかったんだ。あんたらと同じ屋根の下で暮らすのはもううんざりだ。さっさと出ていきたい。独り立ちしたいんだ。あんたらは私も、ジェマも見つけられない。家に帰って…それで…ずっとそこにいろ。あんたらにはクソうんざりしてるんだ。ずっとクソ怯えてるのもクソうんざりだ…クソ…クソが…」
[パーカーは再び深呼吸をする。彼女の体は震えている。おそらく怒りのせいだろう]
[彼女は話し始めようとするが、平静を保つためにこらえる]
パーカー: 「あんたらに、その…私とジェマがどんなに幸せに過ごしていたか、どんなに楽しい人生なのか、見せてやりたかったわ。ここは太陽が明るいし…喧嘩もない。叫び声もない。そして…泣くこともない。私は娘を連れてあんたらを置いてきた。私は幸せなんだ」
[パーカーは笑みを浮かべる。涙が頬を伝う]
[後ろから子供の泣き声が聞こえる。パーカーは振り向き、右側にあるドアの方を見る]
パーカー [かすかに]: 「ああ、また起きた。ジェマ?ママがすぐに行くからね?」
[パーカーはドアの方へ向かい、画面外に移動する]
パーカー [かすかに]: 「しーっ…大丈夫。大丈夫よ。大丈夫。ママと一緒だから安心して。ママと一緒だから」
[無関係な記録を省略]
[録画が終了する]
[ラベルなし]
[1990年頃]
[テープにはSCP-6670が寝室で遊んでいる様子が映っている。SCP-6670が嬉しそうに叫び、長い金髪は乱れている。推定年齢2歳であるにもかかわらず、身長は121.9cm2ほどに見える。パーカーがビデオカメラを持っているものと考えられる]
SCP-6670: 「ママ!ママ!見て!」
[SCP-6670は両腕を横に伸ばし、小さな寝室を走り回り始める]
SCP-6670: 「飛行機だよ、ママ!」
パーカー: 「そうね、ジェム。飛行機はどんな音を出すの?」
SCP-6670: 「ブーン!」
パーカー: 「上手ね、ジェム。さあ、今度は…」
[電話が鳴る音が聞こえる]
パーカー: 「ああ、もう」
[パーカーはすぐにカメラをベッドの上に置き、SCP-6670の方に向ける。音が鳴る方へ歩き、電話を取る音が聞こえる]
パーカー [かすかに]: 「はい、メラニー・パーカーです。どちら様でしょうか?」
[パーカーが電話で話している間、SCP-6670は寝室の壁にある小さな穴の中に入り込む。興奮した状態で視界から消えていく様子が映されている]
SCP-6670: 「ママ、見て!」
[パーカーはSCP-6670の声が聞こえたような素振りは見せず、引き続き電話で話しているが、会話の内容は聞こえない]
[30秒が過ぎると、パーカーが嬉しそうに叫ぶ声が聞こえる。電話を置く音が聞こえると、彼女は部屋に戻り、画面内に現れる。SCP-6670を探して辺りを見回す様子が映されている]
パーカー: 「ジェマ?どこにいるの?」
[3秒が過ぎる]
パーカー: 「ジェマ?」
SCP-6670 [壁の内側から]: 「ここだよ、ママ!」
[パーカーはすぐさま穴の方へ移動する。穴の中に向かって話している姿が見える]
パーカー: 「ジェマ?そこから出てきてくれる?」
[壁の向こう側から沈黙が聞こえる]
パーカー [不安そうに]: 「ジェマ?ジェミーちゃん?そこには入らないように言ったよね?お願いだから出てきて!」
[5秒が過ぎる]
パーカー: 「ジェマ・ルイーズ。3つ数えるまでに出てこないと、私は…」
SCP-6670: 「トンネルの中にいるんだよ、ママ」
パーカー: 「いち」
[1秒が過ぎる]
パーカー: 「に」
[1秒が過ぎる]
パーカー: 「に、てん、ご」
[1秒が過ぎる]
パーカー: 「さ…」
[割れるような大きな音が聞こえると、SCP-6670が悲鳴を上げる]
パーカー [叫びながら]: 「ジェマ?!」
[パーカーは頭を穴の中に突っ込む]
[SCP-6670が苦痛で泣き始める]
パーカー: 「ジェマ、ジェマ?!」
SCP-6670: 「ママ、痛いよ!」
パーカー: 「ジェマ、大丈夫なの?!」
SCP-6670: 「ママ、痛い、痛い!」
[パーカーは穴の奥に進んでいく。画面からは彼女の下半身しか見えない]
パーカー: 「ジェマ、どこが痛いのか教えて!」
[SCP-6670はますます大きな声で泣き始め、理解不能な言葉しか発しなくなる]
パーカー [すすり泣きながら]: 「助けを呼んでくるからね、いい?ジェマ、もう少しだけ我慢してね?」
[SCP-6670が泣き続ける中、パーカーは穴から身を引き抜き、外に走り出す]
[無関係な記録を省略]
[15分後、ドアが開く。パーカーはロープを持った若いアジア系アメリカ人の男性を連れて戻る。男は後にパーカーの隣人であるジョン・ベイツと確認される。SCP-6670の泣き声は止んでいる]
パーカー: 「この中よ!」
[パーカーが跪く横でベイツは立ち止まる]
ベイツ: 「おい、メル。あの子、どうやってそこに入ったんだ?」
[パーカーは再び頭を穴の中に突っ込む]
パーカー: 「ジェマ、大丈夫?」
SCP-6670 [かすれた声で]: 「ママ、ここから出して。ママ、ママ、お願い」
パーカー [泣きながら]: 「ジョンさんが助けてくれるからね?ロープをそっちに投げて、私たちが引っ張るから…あなたはしっかり掴まっててね、いい?」
[パーカーが穴から身を引き抜くと、ベイツが跪き、穴に上半身を突っ込む。ロープを手に持ち、SCP-6670に投げる準備を始める]
ベイツ: 「さあ、ジェム。3つ数えたら投げるからね?」
[SCP-6670から返事はない]
ベイツ: 「いち、に、さん!」
[ベイツがロープを投げる]
ベイツ: 「ジェム、掴めたかな?」
[返事はない]
パーカー: 「ジェマ…」
ベイツ: 「引っ張ってる。ジェムが引っ張ってる。メルもロープを持って」
[パーカーがロープを手に取る]
ベイツ: 「3つ数えたら引っ張る、いいな?」
[パーカーが頷く]
ベイツ: 「いち、に、さん、引け!」
[パーカーとベイツがロープを引き始める。力を入れて踏ん張る声が聞こえる]
パーカー: 「ジェマ、出てきてる?」
ベイツ: 「全然動いてない。もっと強くだ。引け!」
[パーカーとベイツはロープを引き続けるが、成果は得られない]
SCP-6670 [弱った声で]: 「ママ、出れないよ。動けないよ、ママ」
[ベイツは徐々に引く力を弱めるが、パーカーは精一杯引き続ける]
ベイツ: 「メル」
[パーカーは引き続けている]
パーカー: 「ジェマ、絶対に出してあげるからね!もう少しだけ待っててね!」
ベイツ [叫びながら]: 「メル!!!」
[パーカーは徐々に引く力を弱め始める。首を横に振る彼女の頬を涙が伝う]
パーカー: 「ダメ。ダメ。ジェマを失うわけにはいかないの。絶対何か方法があるはず」
ベイツ: 「今、必要なのは…」
パーカー: 「何よ?何が必要なの?私の娘が壁の中に閉じ込められて、私たちにはどうすることも…」
[ベイツはパーカーの肩を掴む]
ベイツ [叫びながら]: 「俺たちだけじゃ無理だ!メル!冷静になれ!」
[パーカーの動きが止まり、目はベイツの顔をじっと見つめている]
ベイツ [諦めた様子で]: 「その…なんだ…他の人の助けが必要だ、メル」
[パーカーは反応がないままだ]
パーカー: 「私…私…」
ベイツ: 「警察か…誰か…助けを呼ばないと…。クソ、どうすればいいかわからん。この辺りに住んでるのは俺らしかいない。こんなクソみたいな場所にはな。ハンマーを持ってきたいが、ジェマは奥に入りすぎてる…家が崩れるかもしれない」
パーカー [弱った様子で]: 「消防署に連絡してみるのは?人を…助けたりするんじゃないの?」
[ベイツはパーカーの肩から手を離す。ベイツが画面外に移動すると、電話を取り、番号を押す音が聞こえる]
ベイツ [かすかに]: 「もしもし?」
パーカー [かすかに]: 「誰か出た?」
[3秒が過ぎる。ベイツはイライラした様子で電話を置く]
ベイツ [かすかに]: 「クソ。今日は悪魔の夜3だったのを忘れてた。電話が繋がらない」
パーカー [かすかに]: 「それって、つまり…」
ベイツ [かすかに]: 「今夜はジェマに我慢してもらうしかない。外をうろついてる奴らがいる間は助けも呼べない。クソッ…。クソ、クソ、クソ、クソ、クソ」
パーカー [かすかに]: 「ジョン、ジェマは医者が必要なの!私の娘が…もう…」
[パーカーはすすり泣き始める]
ベイツ [かすかに]: 「そうはならないよ、メル。いいか?ただ…信じてくれ。警察と連絡さえ取れれば、壁から出してあげられる。そうすれば、医者にも診てもらえるさ。な?」
パーカー [かすかに]: 「ジョン、私にはお金がないの。財布には6ドルしか入ってない。ジェマの医療費なんか払えない。それに…若い女が1人で子育てしてるなんて知られたらどうすればいいの?ジェマを連れていかれちゃうよ、ジョン。絶対連れていくに決まってる」
ベイツ [叫びながら]: 「じゃあ、お前はどうしたいんだ、メル?!娘を死なせたいのか?!もはや、お前なんかより俺の方がよっぽどジェマの心配をしてる。あのままにしたら死んでしまう。絶対放置するわけにはいかない」
[2分間、沈黙が続く]
ベイツ [かすかに]: 「叫んで悪かった。ただ…お前、実の娘が閉じ込められて出られないんだぞ。自分のことばかり考えてないで、ジェマのことを考えろよ。テキサスに家族がいるって言ってたよな?」
[3秒が過ぎる]
パーカー [かすかに]: 「ダメ。ダメよ。あのクズたちだけはダメ、お願い」
[4秒が過ぎる]
ベイツ [かすかに]: 「悪い、メル。だが…」
[5秒が過ぎる。ドアが開く音が聞こえる]
ベイツ [かすかに]: 「その…自転車で消防署まで行ってくるよ。そしたら助けが来て…」
[ベイツの話し声が止まる]
パーカー [かすかに、すすり泣きながら]: 「本当にごめん、ジョン。本当に…本当にごめんなさい」
[7秒が過ぎる]
[鈍い衝撃音が鳴り響く]
[扉が開き、数秒後に閉まる。そして30秒後に再び開く]
[パーカーが画面内に移動する。服は血まみれで、目は充血している。手とズボンには泥と油がこびりついている4。彼女は数秒間、カメラをじっと見つめる]
[彼女は無言で跪き、穴に頭を突っ込む]
SCP-6670 [弱った様子で]: 「ママ?」
パーカー [優しく]: 「ママはここにいるよ、ジェマ。心配しないで」
[パーカーは鼻をすする]
パーカー: 「ママが守るからね」
[無関係な記録を省略]
お誕生日おめでとう、ジェマ 1991年
[映像はおそらく壁の内部から撮影されている。小さなラバライトが設置され、狭い空間を照らしている。地面に横たわるSCP-6670の前には、ろうそくを立てた小さなカップケーキが置かれている。SCP-6670は笑みを浮かべている。彼女の肩幅は壁の幅の全長にまで広がり、映像から推定される身長はおおよそ152.4cm5である。画面にパーカーは映っておらず、カメラの後ろにいるものと考えられる]
パーカー [歌いながら]: 「ハッピーバースデー、ジェマ!ハッピーバースデー、ジェマ!ハッピーバースデー、ハッピーバースデー…ハッピーバースデー、ジェマ!」
[SCP-6670は笑顔を見せる。以前のテープよりも顔色が悪くなっている]
パーカー [嬉しそうに]: 「ろうそくを消して、ジェマ!ろうそく!」
[SCP-6670がろうそくに息を吹きかけて消す。パーカーは拍手をする]
パーカー: 「3歳のお誕生日おめでとう、ジェマ!」
[パーカーの右腕が画面に映り、SCP-6670を抱きしめる。SCP-6670が嬉しそうに笑っているのが見える]
[録画が終了する]
お誕生日おめでとう、ジェマ 1993年
[前回のテープと同様に、映像は壁の内部から撮影されている。SCP-6670は以前よりカメラにかなり近づいており、明らかに体調が悪そうである。垂れ目になっているように見える。肩の成長は、閉じ込められている狭い空間に阻害されていると推測できる。SCP-6670は疲れたように笑みを浮かべ、彼女の前には5本のろうそくが立てられた大きめのケーキが置かれている]
パーカー: 「5歳のお誕生日おめでとう、ジェマ!」
SCP-6670 [弱った様子で]: 「ありがとう、ママ」
[パーカーは身を乗り出し、SCP-6670の額にキスをする。SCP-6670は弱々しく微笑み返す]
パーカー: 「大好きだよ、ジェマ。知ってたかな?」
SCP-6670: 「私もママが大好き」
[ゴロゴロという音が聞こえる]
SCP-6670: 「お腹空いたよ、ママ。もう食べていい?」
[パーカーが涙をこらえている様子が聞こえる。楽しそうに振る舞おうとしているのが伝わる]
パーカー: 「もうちょっと待ってね、ジェマ。今からママがご飯を取ってくるからね」
[パーカーはカメラを持ち、穴から身を引き出す]
[録画が終了する]
お誕生日おめでとう、ジェマ 1997年
[SCP-6670の顔は、今や穴全体を塞いでいる。識別可能な頭部は見当たらない。以前の成長から身長は約211cm6と推測されるが、それ以上の可能性もある。以前と異なり、笑顔はない。ラバライトとさらに大きくなったケーキは穴の前に移動されている。画面にはSCP-6670の横に跪いているパーカーが映っている]
パーカー [歌いながら]: 「ハッピーバースデートゥーユー!ハッピーバースデートゥーユー!ハッピーバースデー、ハッピーバースデー…ハッピーバースデートゥー…」
SCP-6670 [弱った様子で]: 「ママ、もう食べていい?」
パーカー: 「ちょっと待ってね、ジェマ。バースデーソングを歌い終わったらね?」
SCP-6670: 「ママ、お願い。お腹空いてるの」
パーカー [歌いながら]: 「ハッピーバースデートゥー…」
SCP-6670: 「ママ、お願い」
パーカー [歌いながら泣き始める]: 「…ユー、ハッピーバースデートゥーユー」
SCP-6670 [叫びながら]: 「ママ、お願い!!!」
[パーカーは歌うのをやめる。凍りついたようにSCP-6670を見つめ、泣いている]
パーカー [泣きながら]: 「ごめん」
[パーカーが画面の外に歩いていく]
SCP-6670: 「ママ?」
[SCP-6670が少しずつ前に進もうとするが、彼女の顔は穴を通ることができない。数本の骨がピキピキと音を立てているのが聞こえる。SCP-6670は痛みで顔をしかめる]
SCP-6670 [泣き声で]: 「ママ?」
[無関係な記録を省略]
[テープにはラベルがない。SCP-6670の発見時にビデオレコーダーから発見された。2001年頃に撮影された映像と推定されている]
[パーカーが寝室のドアの外で泣いている様子が見える。その横にはマットレスと、大きな2段ケーキが用意されている。映像全体を通して、パキパキという音が家中に響いている]
パーカー [泣き声で静かに歌いながら]: 「ハッピーバースデートゥーユー…」
SCP-6670 [かすかに]: 「ママ?ママ、お腹空いたよ」
パーカー [泣き声で静かに歌いながら]: 「ハッピーバースデートゥーユー…」
[何かが割れる音が鳴り響く。天井が崩れ始めていると推測される]
SCP-6670 [かすかに]: 「ママ、本当に痛いよ」
[パーカーは泣き声を押し殺し、歌い続ける]
パーカー: 「ハッピーバースデー、ハッピーバースデー…」
SCP-6670 [かすかに]: 「落ちたくないよ、ママ。落ちたくない」
パーカー: 「ハッピーバースデートゥー…」
[パーカーは歌うのをやめる。彼女の頭はドアにもたれかかり、視線は凍りついたように動かない]
[数分間、沈黙が続く。パキパキという音が徐々に大きくなる]
パーカー [泣きながら]: 「ユ…」
SCP-6670 [かすかに]: 「ママ、助けて、ママ。怖いよ、ママ」
[パーカーは目を見開く。呼吸が速くなると、彼女は自分の口を覆い、目を閉じて泣き続ける]
[天井が崩れる音がますます大きくなる]
SCP-6670 [かすかに]: 「私、落ち始めてるよ、ママ。背中が痛いよ。背中が痛いよ、ママ」
[パーカーは過呼吸になる。SCP-6670が呼びかけを続ける]
[SCP-6670の体重に耐えられず、天井の一部が崩れる音が聞こえる]
SCP-6670 [叫びながら]: 「ママ!!!」
[その瞬間、パーカーはドアを開き、部屋の中に飛び込む。カメラが倒れる。亀裂だらけの天井のみが見える]
[大きな衝撃音が響き渡る。SCP-6670の一部が天井を突き破って落ちた音と推定される]
パーカー [かすかに]: 「ママが受け止めるからね、ジェマ!落とさないから!」
[寝室全体の天井が崩壊し始めると、ますます大きな音が響き渡る]
SCP-6670 [叫びながら]: 「ママ、助けて!!!」
[天井が崩壊する。SCP-6670は寝室に落ちたものと考えられる。骨が割れる音が聞こえる]
[5分間、沈黙が続く]
SCP-6670 [泣きながら]: 「ママ?ママ、いるの?痛いよ、ママ」
[SCP-6670はテープの残り4時間にわたって泣き続ける]
[録画が終了する]
発見記録: 最後のテープが録画されたと考えられている日から間もなく、建物が「呼吸している」と話す通行人が現れたことで、財団当局はSCP-6670を発見しました。その後、財団のエージェントが現場に派遣され、数時間後には収容スタッフも呼ばれました。収容措置が実施され、SCP-6670の監視を目的とした収容サイト86が設置されました。現時点では、建物の安定性の大部分はSCP-6670によるものであると考えられています。
更新6670 - 11/19/2005: 収容サイト86から異常音が聞こえるとの報告がありました。SCP-6670によるものであると考えられています。建物の調査は保留中です。


