SCP-6739

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アイテム№: SCP-6739

オブジェクトクラス: Anomalous

特別収容プロトコル: SCP-6739の性質上、現状では収容プロトコルは必要ありません。財団職員は普段通りにサイト-400のカフェテリアを訪問および利用しても構いません。SCP-6739に関連する情報を持っている職員には、それを現在の研究主任 (理論仮説部門のジェラルド・ホーガン博士) へ報告するよう推奨します。

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メインカフェテリアの壁の隅。

説明: SCP-6739は人類の集合的なノウアスフィア1における明白かつ不可視の特定の欠落部分に対する指定であり、主にサイト-400の職員向けメインカフェテリアの天井に面する壁の隅に集結・集中していると思われます。

この壁の隅を知覚・把握した人物は、その特定箇所にかつて何かが存在したものの、今では現状不明な手段によって存在しないように見られていると完全に信じ込みます。

SCP-6739に関する研究が示唆しているように、メインカフェテリアを頻繁に訪れる特定の財団職員は、この集中化した欠落にある種の親密な愛着や結び付きを持っているようですが、そのように感じる正確な理由は誰も想起できていません。

SCP-6739の性質は上記の通りですが、超現実部門が提供する (非?) 標準的なクラス-⌘不可知化薬2を活用すれば、壁の隅からいくらかの "残留した" もしくは "余剰の" 概念を取得することができます。この方法によるSCP-6739の調査が進められています。

調査/実験ログ1:

I/T-6739-1

被験者: D-3324

不可知化薬の投与量: 3.5 ml

手順: D-3324は壁の隅を直視して観察するよう指示を受けた。

観測結果: SCP-6739は自然であり、全く異常ではなかった。しかし、それと同時に "不自然" でもあるという矛盾した概念が説明された。

I/T-6739-2

被験者: D-3324

不可知化薬の投与量: 5.2 ml

手順: D-3324は壁の隅やその周辺と直接接触するよう指示を受けた。

観測結果: SCP-6739の周辺一帯は粘着性があって白く、"不明瞭な感触" がした。"ク-cob-" や "そのようなことをしてはいけない" というアイデアも存在すると報告された。

I/T-6739-3

被験者: D-3324

不可知化薬の投与量: 7.8 ml

手順: D-3324は壁の隅の下に2時間立っているよう指示を受けた。

観測結果: 当初、SCP-6739は意図せずしてサイト-400の財団職員のほぼ全員に恐怖感を誘発させた。しかしその後、職員の大多数はSCP-6739に対して徐々に愛着や親近感を覚えるようになった。

添付更新: アラン・マッキンリー博士は、アノマリーが情報災害や認識災害の性質を有している可能性があり、"何も思い出さないことが最善かもしれない" という懸念から、SCP-6739の調査と実験を中止するようホーガン博士に要請しました。この要請は却下されました。

調査/実験ログ2:

I/T-6739-4

被験者: D-3324

不可知化薬の投与量: 10.3 ml

手順: D-3324は壁の隅と交流を試みるよう指示を受けた。標準仕様のインタビューシートが渡され、D-3324は自分なりに返答することを許可された。

観測結果: SCP-6739は "可愛らしい" と見なされたが、この事実は 幾人かの 1人の財団職員には受け入れられなかった。D-3324によれば反応は得られなかったものの、インタビュー中は苛立ちや怒りを感じず、むしろ喜びや楽しさを感じたと報告した。

I/T-6739-5

被験者: D-3324

不可知化薬の投与量: 13.7 ml

手順: D-3324は提供されたスクリュードライバーで壁の隅を僅かに損傷させるよう指示を受けた。

観測結果: SCP-6739は極めて小さいが、3つ以上の目と、恐らくは粘着性のある白い物質 (I/T-2参照) を生成するのに用いられると思われる、付属器官のような多数の肢を有していた。何らかの理由で、"ひび割れたフロントガラス" と "極度の罪悪感" の記憶が存在していた。

I/T-6739-6

被験者: D-3324

不可知化薬の投与量: N/A

手順: D-3324は壁の隅の付近に小型のドゥ=グレイ非現実錨を設置するよう指示を受けた。

観測結果: 小さくて細い、無作為に延びた青い光の線が壁の隅に出現した。非現実錨は、以下の物体を描写した詳細不明の反画像を生成した。

非現実錨からは何のコンテキストも提供されなかった。

インシデントログ: マッキンリー博士が、権限のない資格証明でSCP-████-EXの収容チャンバーへのアクセスを試みていたところを保安職員に確保されました3。SCP-████-EXに対するマッキンリー博士の正確な動機を突き止めるための尋問で、マッキンリー博士はSCP-6739が呈する危険性や脅威について何度も懸念を示し、実験を直ちに中止するよう要請しました。マッキンリー博士はSCP-████-EXに関する質問に対してコメントを拒否しました。

この一件を受け、ホーガン博士は最終的に、事態が適切に解決されるまではSCP-6739の調査を無期限停止することを決定しました。これ以降、マッキンリー博士は倫理的な情報抽出の方法が発見されるまで謹慎処分を受けています。

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