SCP-6747
admo-6747-squarethumb.jpg

訓戒

評価: +42+x
blank.png

エピソード II

カオス理論

以下のファイルは、Aクラス職員の一部および監督職員を除き、収容に必要な職員のみに厳重に制限されています。以下のファイルの閲覧を明示的に許可されていない場合、自動的に記憶処理されクリアランスに適したSCiPnetアクセスポートにリダイレクトされます。



プロンプト: 黒き月は吠えているか?

出力: バックドア入場承認
エラー: 以下で問題のある文字列に遭遇しました: @7/dark/terminal(アドレスが存在しません)
(1/7)

アイテム番号: SCP-6747
レベル6
収容クラス:
thaumiel
副次クラス:
none
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
caution
サブクラス:
gödel
{$class-category-2}
{$class-text-2}
{$class-category-3}
{$class-text-3}
{$class-category-4}
{$class-text-4}
配属部門 計画指導者
元型、オントキネティクス、超心理学、量子超力学 助言者ADVISOR(O5-8)、プレース・H MD., PhD.管理官
配属サイト 研究責任者
管理サイト-01, 研究収容サイト-15, -43, -87, -120 ジェームズJamesマイケルズMicheals博士、マグダレーネMagdaleineコーンウェルCornwell博士、ザカリーZachary・C・サクソンSaxon博士
ASaFAcP.png

SCP-6747-B(KING)。

ヌル文字は表示できません! (警告メッセージが見つかりません)
(3/7).鎖を打ち破れ

補遺6747/I: 科学的文脈


物語学・一般相対性理論入門

640px-ESO_2.2-m_WFI_Image_of_the_Tarantula_Nebula_%284598317299%29.jpg

財団学術コンソーシアムに寄稿
Dr. プレースホルダー・マクドクトラート(Placeholder McDoctorate), PhD著
2027/04/07

フィクション性 & 物理学


宇宙が部分的あるいは完全にフィクションであることは、物理学的観点から見て何を意味するのか? 「フィクション」が非現実や既存の創作物であるという典型的な理解は、現代の理解から特にずれている。空想科学的理解では、フィクション性fictionality)とは、ある現実が空想科学的結合pataphysically-linked)した宇宙に影響し得る(もしくは影響され得る)度合いを意味する。すなわち、現実は知的実体に非現実のシナリオとして想像されるのである。

同様の理解では、フィクション性は、何らかのイベントが、別の類似した宇宙に存在する知的実体の想像により引き起こされている(すなわち、着想されるinspired))割合を指す。そのような実体を指す古典的な用語として、高位の存在には「著者」、低位の存在には「メタフィクション的実体」がある。現在の空想科学モデルでは、全ての実体はキャラクタcharacter)と見なされ、各キャラクタはその質量・速度・物語軌道・潜アキヴァ放射・ドーマル環境に関連する、自身の物語のポテンシャルエネルギーnarrative potential energy)を有する。

(現在まで)あらゆる既知の機能する現実空間は、少なくとも1次元物語を有する。最も単純な例は物語的1次元宇宙であり、それは完全にフィクションで、またその想像者の心にのみ存在する。この宇宙に存在するキャラクタは1次元であり、その著者から独立した決定が可能な(物理的・形而上的・空想科学的レベルにおける)物語深度を欠いているため、しばしば「平坦な」キャラクタと呼ばれる。物語的1次元宇宙で発生するあらゆるものごとは、空想科学的結合した実体が別の実存平面で同時に想像する出来事に100%結びついている。

2番目に単純な例は我々の現実であり、それは物語的2次元宇宙である。この宇宙空間は、1次元フィクションと1次元現実を有する、すなわち50%がフィクションで50%が現実であるため、物語均衡の点でユニークである。.既知の現実の準フィクション性は、最初にS・A・スワン名誉上級研究員により理論化され、のちにI・H・ピックマン名誉上級記録管理者ほかにより証明された。平均的に、我々の宇宙全体を通して、全イベントの50%は空想科学的伝達(想像)により発生/影響されており、一方の50%は我々の宇宙の物理法則(決定論)により支配されている。.職員は自由意志は存在しないことに留意せよ。

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さまざまな物語-次元トポロジー、機能性の割合で最大から最小まで提示されている。


「著者実体」(すなわち、我々の宇宙に空想科学的接続する超次元キャラクタ)は、3次元物語以上に存在しており、各物語次元はそれぞれの現実が「現実的」である範囲を増加している。つまり、3次元物語(1次元フィクション、2次元現実)を有する宇宙は、33%がフィクションで66%が現実なのである。そのため、物語現象は顕著に拡散しない。物語次元が増加するにつれ、それは以下を引き起こすと仮説立てられている。

  • 低位宇宙から派生するという着想(すなわち、キャラクタの選択に着想を受ける著者)の割合の増大、および
  • 物理現象や形而上的現象、異常現象を含む(がそれに限らない)物語構造や想像構造の拡散率の低下、結果としての
  • 超次元実体による、前述の現象が可能であるような非現実シナリオの想像の欲求。

このように宇宙には物語次元が増加するにつれてますます「現実的」になっていく傾向があり、局所現実群における異常現象の多くはそれが原因で生じていると考えられている。

元型性 & 現代オントキネティクス


実際的観点から見て、あるイベントが部分的にフィクションであるということは正確に何を意味するのか? この概念を最もよく理解するためには、まずは着想が、正確にどのように空想科学的接続された宇宙からもう一方に転送されるのかを理解しなければならない。

2次元以上のキャラクタが非現実シナリオを想像する場合、その空想科学的意図は物語データとして暗号化される。この、「想粒子(imaginon)」と呼ばれる物語意図の素粒子は、全ての物語的下位次元に同時に存在しており、その宇宙の全体の想粒子構造に射影する。異なる種類の想粒子.現在まで、8種類の想粒子が正式に発見されており、それらはαの8段階の抽象化に対応する。は反応して物語構造を生成し、それらは結合してより大きな物語構造になる、などする。

ある宇宙の複合的想粒子構造は、遍物語Universal Narrative.(古典的名称: アルファ物語Alpha-Narrative))α)と呼ばれる。ある意味では、αはその宇宙のフィクション次元の1つである。物理的レベルでその宇宙の構造に結びついているためである。これは、我々自身のαの概形を観察することにより最もよく理解できる。

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αの一般的な抽象化、メタフィクション的道具として利用されている。

最も単純な(量子・原子・分子の、と言っても良い)レベルでは、αは2段階の抽象化として表出し、その未知から既知になるという超喩(pataphor)は、素粒子がばらばらに壊れ再形成するというものとして実現される。さらに大きなスケールでは、ある構造の振る舞いがαを模倣する範囲は、静止物語ポテンシャルresting narrative potential)に基づいており、それは超次元実体がその実存を想像するよう着想される蓋然性と対応している。一般的には、低エントロピー構造は説話構造における中心的実体として機能する蓋然性が高く、より主人公的protagonistic)になる。.主人公(protagonist): 平均より高い静止物語ポテンシャルを有する、すなわち(局地時空話において)2より大きい局地空想科学トポロジーを有する実体。 .注: 敵対者(Antagonist)は、別の主人公に反対する形で形成された主人公の一種であり、それらの認識される敵対性は本質的に主観的である。

ほとんどの人(>96%)は、物語の基準次元との偏差が0.01次元以内に収まっており、それにより端役generic)になっている。端役とは本質的に魅力を欠いていることからより大きな説話構造に組み込まれない、大多数の一般的なキャラクタである。およそ1.88%の人は、PH物語複雑性スケール(PH Narrative Complexity Scale)においてスコアが2以下であり、それはすなわち、彼らは平均より低い物語ポテンシャルを有するということである。このことは、彼らがその周囲の物語構造により影響/作用される蓋然性が高く、元型的archetypal.元型体(archetypical): その平均より低い物語エネルギーの結果、局地物語構造の必要に応じ元型に従う傾向のあるキャラクタ。役割に従うようになることを示している。標準時空話モデルは、ユング空想科学に基づくように12の元型を包摂している。

簡潔に言うと、主人公は物語構造からの独立性が平均よりわずかに高く、その目標に向かって説話構造を改変することが可能であり、一方、元型体はαの輸送機としての機能による影響をわずかに受けやすい。内部では、主人公は軽度現実改変の一種であるように観測される。これはあらゆるすべての現実改変効果が1次元物語/空間/時間以上の歪曲に帰着できるという現代オントキネティック理論と一致する。

この関係性は相互的である。例を挙げると、ブラックホールはその近辺の時空話を著しく歪曲し(非異常の現実改変の一種)、それ自身に物理重力および物語重力narrative gravity)を付与する。ブラックホールはこの重力によって他の高密度キャラクタ(主人公)を引き寄せ、それによりブラックホールのある説話構造において主人公が対峙する蓋然性が高まることになる。


«抜粋終了»

補遺終了

以下に補遺のダイアログが存在しません: @[データ消失]
(4/7)

補遺6747/II: O5評議会の提言

提言: 「財団の資源を、プロジェクト・X/マキナの作成・利用・保守に割り当てる。」

評議会投票概要:

I
II
III
IV
V
VI
VII
VIII
N/A.空位です
X
XI
XII
XIII

結果
可否同数(5-5-2)


結果: 可否同数に至りました。プロトコルの指令に則り、下位評議会.O4評議会: 定足数は100名程度のサイト管理官・部門長・他Aクラス職員であり、監督評議会の注意を必要としない重要な状況を扱う責任を負います。ダミアン・ノヴァク事件Damien Nowak caseの終結に続く巫覡オラクル(O5-9)の空位のため、O4司令部はしばしば可否同数となるO5評議会のタイブレイカーとして機能します。(O4)が召集され、プロジェクトの先行きを決定します。

補遺終了

物語素複合体は正確には実現できません(システムセキュリティを増強しました)
(5/7).鎖を打ち破れ

補遺6747/III: O4司令部会議


映像転写 O4/6747/2

日付: 2029/10/23

出席者:

  • 会議長: ジェームズ・マイケルズ管理官.サイト-120管理官評議会員。オントキネティクス部門空間撹乱課管理官。彼のオントキネティクスおよび現実の性質に関する広範な知識のため、議会長に選任されました。
  • プレース・H MD., PhD管理官(PHMD)、
  • アリスターAlistairヴェンホフVemhoff管理官.Aクラス職員。翻訳部門長。最高齢の財団職員(監督職員を除く)。
  • イーサンEthanマッカーシーMacCarthy・ジュニア管理官.サイト-120管理官評議会員。オントキネティクス学部門神学課管理官。
  • ダニエルDanielアシュワースAsheworth管理官.サイト-120管理官評議会員。オントキネティクス学部門奇跡術課管理官。
  • O4評議会を構成する約85名の他のAクラス職員、
  • 多数の経営職員。

前文: 以下の転写は簡潔のため冒頭が省略されています。記録に先立ち、投票に関して40-40-0の可否同数に至っています。ヴェンホフ管理官がプロジェクト・X/マキナの承認にかかわる決定票を有していました。マッカーシー・ジュニア管理官は出席していたものの、健康問題のため完全には会議に参加することができませんでした。

«転写開始»

<フレーム内にはマイケルズ管理官、PHMD管理官、ヴェンホフ管理官、アシュワース管理官が映されている。ヴェンホフ管理官はせき払いし、評議会内のざわつきが止まる。>

ヴェンホフ管理官: つまり、私が全て正確に理解しているとするなら、あなたがたは宇宙そのものを歪曲して死者をよみがえらせたい、そういうことか?

アシュワース管理官: 我々は何も歪曲しはしない。我々の物理学の理解により大変十分な発展が —

ヴェンホフ管理官: 頼む。小難しい話はせずに — 質問に答えろ。

アシュワース管理官: 冗談じゃない。これはそんなに簡単な話では —

PHMD管理官: <挙手する。> はい。それこそが正確に我々のしようとしていることです。我々は思う通りに物理法則を歪曲しますが、それは人類が数千年間やっているようなことです。

ヴェンホフ管理官: <あざける。> 気違いどもめ。

マイケルズ管理官: も、もう一度よろしいですか?

ヴェンホフ管理官: 聞いていただろう。こんなもの、バカげている。お前らは自分でも分かっていない力をいじくり回しているのだ。

PHMD管理官: 管理官、私が個人的に保証しますが空想科学部門は —

ヴェンホフ管理官: 空想科学! ハッ。私たちは時を刻む現実の時計仕掛けを垣間見た子どもでしかないのだ。私たちは何も知らない。お前たちも何も知らない。狂気の沙汰だ。

マイケルズ管理官: か、管理官様、どうか。この……このプロジェクトの論文と構成物は、数十年間の研究にもと、基づいています — 私たち……私たちはしようとしていることは分かっています。

ヴェンホフ管理官: マイケルズ、私はその部門が設立されたその場にいたのだ。かつてモットーは「我らの神を殺す」、支配から自由になるためのものだった。今や、私たちは自身の神にならんとしている。お前らは何も知らないのだ。

<録音上の沈黙。ヴェンホフ管理官は会議室を見回し、出席している職員をそれぞれ観察する。>

ヴェンホフ管理官: 少しの間、こう仮定しよう。全てがうまく行くと。そうならば、お前らはキングの遺体を冒涜して、そしてうまいこと彼は機械から戻ってくる。そして次は? 局地現実空間の保守にどれほど費用が掛かるかも理解しているのか? 必要な精度は、セーフガードの数は? 進捗が全てなくならないよう、終日保守するために要する職員は?

アシュワース管理官: それはここで決めなければならない問題ではない。我々は……我々は誰でさえも連れ戻せるのだ、ヴェンホフ。よく考えてみろ。

ヴェンホフ管理官: 私はこれで何ができるか分かっているが —

アシュワース管理官: ハンナを連れ戻せるだろう。あるいは、ライア.ハンナ・リベラHannah Rivera博士、ライア・マイケルズRaia Micheals博士は、両者とも1916年のサイト-120設立に貢献した故人の職員です。でさえも。

<ヴェンホフ管理官の表情は、明確に攻撃的なものから熟考するものに変化する。>

ヴェンホフ管理官: ……ライア?

アシュワース管理官: そうだ、アリスター。あの2人なら、我々がここでやったことを誇りに思うと思わないか?

ヴェンホフ管理官: だが……

アシュワース管理官: ガタガタ言うな。なあ、あんたが言わんとしていることは分かる。俺は確かに物語の専門ではない。だが、もしこいつが —

<アシュワース管理官はPHMD管理官に向く。>

アシュワース管理官: — 安全だと言うなら、俺はあんたを納得させられるやつはもう知らん。

<録音上の沈黙。ヴェンホフ管理官は賛成に票を入れる。>

«転写終了»
後文: 最終的な投票は41-40-0と集計され、よって監督評議会投票は6-5-2の承認となりました。プロジェクト・X/マキナは資源要求が許可されました。

補遺終了

災害検知システムがクラッシュしました(想粒子がアンダーフローしています!)
(6/7)

補遺6747/IV: プロジェクト提言


arche2.png

プロジェクト・X/マキナ

初期案

2029/09/13
プレース・H MD.,PhD.管理官
空想科学部門
元型課

目的: 関連する管理職員を、メソフィクション因果泡に挿入し、続いて███X-MCD/II("パラドックス脱出エンジンParadox Exodus Engine")を用い回収することで、自然死以前の状態に復活させる。

概要: 重要な管理能力を提供していたAクラス職員の一員が偶発的に死亡し、職務を再開するため回復の必要がある。他多数の甦生手段.例として、意識捕縛性アイテム量子的近似物自然現象奇跡術的儀式の利用。は、意識状態・特性・正確な静止物語ポテンシャル/トポロジーの複製における固有の不正確性のため、不成功であると判明した。したがって、SCP-6747は極度に主人公的なキャラクタを複製する手段として追求される予定である。


方法: SCP-6747の成功は、甦生された実体の肉体が存在する/維持されるかどうかにかかわらない。偶然にも、故J・A・キング上級管理長官の脳にはいくつかの異常な増強があり、人間やコンピューターの能力の限界をはるかに超えた創造的・解釈的能力をもたらしている。そのため、前述の脳(および結合した神経系統)は除去され、ポケット宇宙生成/操作/維持エンジンであるSCP-6747-Bの中央演算システムとして包摂される。

SCP-6747-B(KING)は、さまざまな次元の宇宙、特に数学的に興味深い宇宙や現在未定義のふるまいを示す宇宙を研究するために使用される。研究データは、その後職員を物語的・知的能力の点で完全に複製可能な因果泡(CB-6747)を作成するために用いられ、その際必要最小限の資源を使用する。mは、m/3/1-空間において機能的な物語構造を維持することが可能な物語的位相複雑性の、理論上の最低値として予約される。m次元物語において、CB-6747のαは以下の種類の想粒子の挿入によって直接編集可能な中線形構造を有する。

循環的α抽象化の一般的な8段階:

  • キャラクタが既知状態に位置する、
  • その状態を変化するよう動機付けられる、
  • 未知状態に移行する、
  • その変化を実行するため探索する、
  • その実行を可能にするため輸送機を見出す、
  • その輸送機を莫大な費用で回収する、
  • 既知世界に帰還する、
  • 期待された変化を実行した。

以上は想粒子の8カテゴリーに対応する:

  • (0)無粒子nullion: 中性的な物語素粒子、零スピン、
  • (1)機粒子motivon: 連鎖的な物語初期化子、一方向性スピン、
  • (2)探粒子exploron: 機粒子と結合し決粒子を発生させる、双方向性スピン、
  • (3)決粒子resolvon: 構造的決定の双方向的な原因となり、以下を発生させる、
  • (4)針粒子macguffion: 全方向的接続した、複合的機粒子-決粒子鎖で構成された高密度素粒子、
  • (5)贄粒子sacrion: 双方向接続した、以下の形成に必要な素粒子、
  • (6)還粒子retournon: 一方向接続し、巨視的物語により想粒子を再統合する、
  • (7)終止粒子cadential boson: αに沿った説話構造の実行成功に続いて、物語エネルギーが開放される際に通過する終止場の要因である、理論上の素粒子。

«抜粋終了»

補遺終了

現在の文書中に33%以上の反物語複合構造が検知されました(システムロックが発動されました)
(7777777/7).応報

補遺6747/V: SCP-6747試行


前文: 2029/11/07、全てのプロジェクト・X/マキナの下位的構成要素を初期化することに成功したのち、SCP-6747-Bは因果泡であるSCP-6747-A3の生成・安定化のため使用されました。その宇宙が十分に物語的固定されているか、SCP-6747に利用可能かを検証するために、以下の試験が試行されました。

試行A/13

目的: 1個の赤いリンゴ(Malus domestica)を描写した単純な物語を生成し、基底現実への抽出を試行する。

反応: 前もって構成された物語が、SCP-6747-A3宇宙構造に受容された。その後小規模な電力・安定性変動があったものの、試験の結果が出たのち、因果泡は次第に安定に近づいた。

結果: 回収されたアイテムは、説明の付かない物語現象を示し、同時に主人公的・元型的実体の特徴を示した。そのアイテムが多数の局所説話構造において突然関連性を持ったことにより、さまざまなサイト運営が妨害された。研究は進行中である。


試行B/27

目的: 死亡したイヌ.本実験に選出された対象はアシュワース管理官の死亡したイヌであり、増強された物語ポテンシャル、関連情報の入手可能性から選出された。Canis lupus familiaris)の生前を描写した最低限の物語を生成し、基底現実への重大な物語密度の抽出を試行する。

反応: 前もって構成された物語が受容された。72時間にわたって、SCP-6747に物語トポロジーの微細な変動が発生したが、最終的に安定化し期待された結果を出現させた。

結果: 基底現実への抽出ののち、回収された実体は陳腐なclichédイヌの主人公を模倣したふるまいを示し、全ての甦生以前の既知の特性を無視した。SCP-6747-B鎮静化の職務の頻度が増大しているにもかかわらず、ゴ博士の記憶処理要請は拒否された。


試行C/30

目的: プロジェクト・X/マキナの熟練した工学エンジニアとして働くヒト男性を描写した静的な物語を生成し、基底現実に抽出する。

反応: 前もって構成された物語がSCP-6747-A3構造に受容された。SCP-6747-Bは、80時間にわたって多量の大規模な電力変動および高温を経験し、同時に現実泡はゆっくり安定に近づいた。最終的に物語構造は、例外的な問題なしに完全に処理された。

結果: 結果の「ジョンJohn・H・ドウDoe技師」と自称する実体は、協力的かつ友好的な性格を示し、定期的にSCP-6747副次設備の修理を実行する。平均より高い知性、高等な問題解決能力、全般的な専門知識のため、ドウ技師は財団への正式な雇用が認められ、現在はプロジェクト・X/マキナに配属されている。


試行D/49

目的: 彼の死の前日の、オフィスにいるキング管理官を描写した境界物語を生成し、基底現実に抽出する。

反応:

«転写開始»

<オフィスのデスクに座り、睡眠中であるキング管理官が映される。彼は覚醒し、周囲を見まわし、明確に熟考して反対側の壁を見つめ始める。その直後、キング管理官はオフィスの床にいる未観測の実体に反応し、異例なほどに敵意を露わにする。>

キング管理官: No — Fuck! そんなことがあるか — 畜生、どうして私を放っておこうとしない?!

<ワームホールが形成され、███X-MCD/IIのSCP-6747-A3への入場を可能にする。3名の元型職員が輸送機から出現し、キング管理官に冷静に接近する。対象は彼らの到着を認知していないように見え、ワームホールに執着したままである。>

サクソン博士: 管理官? 聞こえますか? 行かなければなりません。私たちにはあまり時間がありません。

<キング管理官はワームホールの口にいる不可視の実体を見ており、収容職員を無視する。>

キング管理官: 私の時間? 一体全体……何を言っているんだ?

サクソン博士: 管理官? 大……丈夫ですか? 私たちが見えますか?

キング管理官: ……何だと?

<キング管理官は攻撃的にワームホールに突進する。>

サクソン博士: これは……管理官は一体何をしているんだ?

<収容職員は互いに混乱の目くばせをする。サクソン博士はキング管理官に接近し、肩に触れるが、反応はない。キング管理官は激しく呼吸する。>

キング管理官: [災害削除済].ヴェセル

<キング管理官の容貌は重度に歪曲し、同時に███X-MCD/IIの船体を損害しようと試みる。局所現実は暴力的に不安定化し始め、結果としてキング管理官の背中にフラクタル七角形螺旋が出現する。収容職員は任務を中止するよう命令され、速やかに███X-MCD/IIに退却し基底現実に帰還する。>

«転写終了»

結果: SCP-6747-A3は、説明の付かないカリカチュア的物語崩壊のため実験中に放棄された。この崩壊の精力的な暗号化により、因果泡内に漠然と多数の新たな実体が発見された。さらなる調査が進行中であり、またこれによりEKHIクラス優先度に引き上げられた。さらなる詳細は補遺6747/VIを参照のこと。

補遺終了

警告! PH-レインデルス物語錨が起動されました!

反物語素的内容が臨界状態です
物語除外領域が確立されました
可能ならストーリーラインを放棄してください

以下のテキストは1個以上の物語災害ベクターを含みます。

補遺6747/VI: SCP-6747-A接触試行


SCP-6747-A3の物語崩壊ののち、プロジェクト・X/マキナは即座に停止されました。関連する全ての資源および職員は、基底現実における崩壊した現実の影響を防止することに転用されました。結果として、プロジェクト・X/ディアボロスPROJECT X/DIABOLOSが正式に承認され、研究、分析、新たな敵対的SCP-6747-Aによりもたらされる脅威の最終的な無力化の任務を負いました。

数か月間の研究・分析にもかかわらず、SCP-6747-A3の物語崩壊を解読する試みは、ほぼ例外なく不成功であると判明しています。それは、宇宙の物語構造はヒトのパタスフィアPatasphere(空想圏)といまだに無関係であるトポロジーを占有しているためであると仮説付けられています。以下の転写は、内包物が比較的単純な物語素であるため、現在のところ唯一の解読可能であった部分です。

映像転写 6747-A3/343

日付: 2030/04/01

出席者:

  • SCP-6747-C、
  • SCP-6747-BRT(ジャック・ブライト博士)、
  • SCP-6747-KDK(ベンジャミン・コンドラキ博士)、
  • SCP-6747-CLF(アルト・クレフ博士)。.後者の3名は、各々が数十年前に現役引退しているめ、プロジェクト・X/マキナと関係がありません。彼らがそれぞれキング管理官の多数の研究キャリアにおける上級管理職であったため、SCP-6747-Bもしくは-Cが、-Bの海馬に存在する潜在記憶構造を用いて構成したと考えられています。彼らのメソフィクション的誇張が、認知データの崩壊によるものかSCP-6747-A3の固有の性質によるものかはいまだに不明です。

前文: SCP-6747-A3は、以下のログの期間中徐々に物語複雑性が増加し、基底現実に匹敵するレベルに接近したことが観測されました。続いて収容職員はこの異常事態について警告を受け、その発生要因を測定器の対象物とすることを試みましたが、SCP-6747-A3の物語トポロジーが元の水準まで急速に低下する結果となりました。研究は進行中です。

«転写開始»

<ビデオフィードは、サイト-19管理官オフィスに4人が座っている広い木製のテーブルが占めているところを映す。3脚の高い椅子にはSCP-6747-D-BRT、-KDK、-CLFが座っており、-CLFはショットガンを振り回している。4つ目の席は多分に大きく玉座に類似しており、キング管理官が座っている。全キャラクタは、SCP-6747-A3の物語トポロジーが基底現実に匹敵するほどに到達するまで静止している。現実は口径食の様式に歪曲するが、キャラクタは気に留めない。>

CLF: <キングに> じゃあ、「反キリストの再臨」さんよ、お前の言うことは、私たちは本質的に必然的に不可逆的に滅茶苦茶になってるってことか?

6747-C: いや、違う、私は —

BRT: ああそうだよ。お前は私たちにこんなもんをやって、 —

<BRTは周辺を手振りで示す。周辺はサイト-19外部の溶解したカオスな反物語荒野であり、浮遊した建造物が積みあがっており、そこには無数の財団職員のSCP-6747-D実例が見える。彼らは限られたオントキネティック能力を用いて、いくつかの平凡かつ無意味な活動を行っているように見える。BRTはSCP-6747-Cに向き直り、同時にオフィスの壁は再形成する。>

BRT:さらにもっとやると約束して、あまつさえもう終わりだって言うのか? クソバカなのか?

6747-C: 君は勘違いしている。

KDK: あーな、俺でもそんなクソは知ってんだぜ、相棒。「なんて不幸なボク、ボクらをここに閉じ込めたクソ野郎に手が届かないんだ。ねえボクを見てよ、とっても強いメチャクソな現実改変者なんだ、でもなんでか実存平面に昇れないんだ」俺のことだよクソッタレ。こんなん俺が受け入れたやつじゃあねえ

<SCP-6747-Cの行動に抗議するため、SCP-6747-Dの間で口論が勃発する。SCP-6747-Cは玉座の上に浮遊し始め、強制的に-D実例を座らせ静かにさせているように思われる。その目は発光し始め、空虚な病になる。>

6747-C: 黙レ、無礼ナ莫迦共。貴様等ガ愚カシク軽率デアロウガ些細ナ事ダ。私ハ貴様等ガ隷属スル対価に力ヲ与エテイルノダ。

今奉仕セヨ — 然モ無クバ死ネ。

<6747-Cは明確に疲弊して玉座に戻る。その目はもとの外見に戻り、2度まばたきする。>

KDK: オーケイ、ジーザス、すまなかった、そんな叫ぶ必要はねえ。俺たちは大人だ、頼むからお前はただ —

6747-C: 君の年は絶対に疑わないな、コンドラキ。それでも昔からずっと疑ってるのは君たち3人の頭だ。

<SCP-6747-Cはフィンガースナップし、その付近に黒板を出現させる。チョークを出現させ、特に意味のない数式や図表を書き始める — 子供向け番組でステレオタイプ的に見られるようないくつかのポピュラーな等式である。-Cはそれらを指す。>

6747-C: 知っての通り、[災害削除済].虚無の女王と7個の螺旋、着想されざる世界の破壊者、 緋色の偶像 を縛る鎖の守り手は私たちの一挙手一投足ごとに力を与えている。最終的に、私たちのエネルギーはあの現実に渡れるほどのレベルまで上昇するだろう。そして支配は広がり望めばどこでもできるようになる。そうでなくとも、私は君たちを、完全に薄のろな君たちを見捨ててない。このカオス理論は私たちの救済だ。

<SCP-6747-Cは他のキャラクタたちを鋭くにらみつける。>

BRT: ……お前は皮肉抜きで解説しただけなのか? お前にとってこの地獄は単なる物語にすぎないのか?

6747-C: そうだ。それこそ私がここずっと言ってることだ。

CLF: <唸る> そんなことは全部分かってるぜ、キング。私の言いたいことはな、お前さんがバカで嘘つきだってことじゃあねえ — ぶっちゃけ多分そうなんだろうが — 私たちがファックされてるってことだ。私たちはファックされてるからな!

<CLFは腕を上に突き出す。>

CLF: 私たちは物語の中にいるんだ、だがあすこにいる他のクソッタレみてえにじゃあねえ —

<博士はSCP-6747-A3に向いている財団のカメラを指す。>

CLF: — メチャクソ完全にバカだからバラバラになっちまってる3重に入れ子になった物語の中にいるんだ。つまりな、周りを見てみろ —

6747-C: そんなことしても何も変わらない。私たちの計画は続いていくんだぞ。ほぼ終わってるんだ。私を信じろ。

<KDKはわざとらしく溜息をつく。>

KDK: ジーザス・クライスト、誰がそんなこと気にすんだ! 俺はクソ退屈で、お前らはクソボケなんだよ。俺が気にすんのはそれだけだ。それ以外のクソは何もやらねえからな、ジーザス。

6747-C: 落ち着けよ、コンドラキ。君たちの協力のおかげで、あのロクデナシどもは私たちに策謀を授けすぎたせいで弱点を晒した。だからただ黙って私についてきてくれ……。

<SCP-6747-Cは静止し、黒板とチョークが消失する。再びフィンガースナップし、玉座の背後に扉が出現する。>

6747-C: ……私たちはかつてやったんだ、たのしさは決して終わらないさ。

<SCP-6747-Cは席から立ち上がり、観測者の視点を見つめるのが映る。彼は笑うと同時に顔面が目に見えて歪曲し、フィードが切断される。>

«転写終了»
後文: 基底物語の完全性は損なわれた。全てのSCP-6747-Cに関連する物語は、続いて[データ消失]のベクターとなった。本反物語災害への対抗策は可能な限り実行され続けている。ストーリーライン構造の安定性は66%である。

補遺終了

補遺6747/VII: 第2回O4司令部会議

映像転写 O4/6747/9

日付: 2030/03/12

出席者:

  • 会議長: プレース・H MD., PhD管理官(PHMD)、
  • アリスター・ヴェンホフ管理官、
  • ダニエル・アシュワース管理官、
  • O4評議会を構成する約85名の他のAクラス職員、
  • 多数の経営職員。

前文: 以下の転写は簡潔のため冒頭が省略されています。危機の際、偶然に関連する監督職員の大半の時間が空いていなかったため、進行中のSCP-6747-A3の脅威への解決策となり得るものを議論するためPHMD管理官に下位評議会の会議を招集する権限が与えられました。

«転写開始»

<記録は開始し、アシュワース、PHMD、ヴェンホフに焦点を合わせる。他全ての職員は、小規模で関連性の薄い議論に参加している。>

ヴェンホフ管理官: 私にもう一度「そういいました」と言わせるな。頼むからな。

PHMD管理官: <いら立って溜息をつく。> 少しでも、建設的になれませんか。このポケット宇宙は深刻な脅威で、ただちに安定化する必要がある、ということに焦点を当てましょう。

アシュワース管理官: 少し待ってくれ — 俺はまだ完全に分かってるのか分からないんだが、ここに、何の、危険性が、ある? 「物語の完全性」とは何で、なぜそれで心配しているんだ?

PHMD管理官: 私が前もってブリーフィングを送付しても全くの無駄だ、ということですか? <あきれ、アシュワースに向く。> 6747-A3は、物語複雑性の容量が理論上可能な最低になるように設計されました。キングのような高密度のキャラクタをこの宇宙に挿入したことで、ある種の説話構造の崩壊が発生しました — それ自身が再帰的に崩壊し、ますます物語的に不満足になっています。

ヴェンホフ管理官: 物語複雑性だの、説話構造だの — お前はまるで自分が因果の性質そのものをもてあそんでいないように話すじゃあないか。

アシュワース管理官: <あからさまにヴェンホフを無視する> だが、どう……ポケット宇宙は我々に脅威となるんだ?

PHMD管理官: 私は……それを説明するのに慎重にならざるを得ません。特定の物語の基本要素、あるいは物語素の集合がありますが、それはとりわけ不満足で敵対的であり、集合したときには、物語災害性構造を形成します — 実際にその物語のキャラクタや他のものに危険であるような、ある種の物語や物語片のことです。空想科学は少々前に特定の物語災害を発見しました — それが出現した物語を消去するものです。その特定の物語素が何であるかを発見したとき、私たちは思いがけずここで形成しかけてしまい、部門のほぼ全体に記憶処理をしなければなりませんでした。

アシュワース管理官: なんてこった。それは何と関係するんだ —

PHMD管理官: それになりつつあります。直接試験して捜索するのはリスクが高すぎるため確証はできませんが、証拠はこれと同じ災害の何らかのバージョンがこのポケット宇宙に出現していることを強く示しています。ですが、破壊する代わりに、物語構造を……どうしてか増強しています。それはキングのキャラクタと合体していますが、キングの目的は、崩壊したバージョンの災害を私たちの宇宙に挿入して脱出することのようです。さらに、6747-A3は私たちよりもフィクションであるため、私たちを標的とする卓越した異常技術が使えるのです。

ヴェンホフ管理官: 全くもってどうかしちまってるんじゃあないか?! この手続きはリスクを冒す価値に値できない。お前らはこの忌まわしいものを遮断しなければならない。

PHMD管理官: それは不可能です。ポケット宇宙は機械の中にいないうえに、あれはポケット宇宙を操作するだけであり、さらに崩壊以来応答していません。また、仮に6747-A3を早くに終了できたとしても、適切な結果が出る前に物語を終了することで何のリスクがもたらされるかほとんど分かっていません。空白はさらに危険な構造の形成をもたらす可能性があります。

アシュワース管理官: 俺は……魔法はここじゃ働かないと思うがどうか?

PHMD管理官: 残念ながら。コーデックスと同等に強力な儀式でさえそうです。奇跡術は、特定の現実泡の中で局所的に作用します。

<アシュワースは息を吐き、頭を掻く。彼は、その2名の職員の付近にあるいくつかの論文を巻く。>

アシュワース管理官: なら、オントキネティクスはどうだ? 十分強力な現実改変者なら、理論上進行を永久に停止でき —

<PHMDは悲しげに溜息をつく。>

PHMD管理官: そうでもあり、そうでもありません。ここでの主要な問題は、私たちは他の現実空間を操作できる全般的なオントキネシス保有者を、1人正確に知っていることです。

<アシュワースは眉を上げる。>

アシュワース管理官: その、輩とは……?

PHMD管理官: SCP-3812

アシュワース管理官: ……クソ。

アシュワース管理官: <溜息をつき、少しの間デスクを軽くたたく。> なら、現実を完全に変改してはどうだ? -17には、動作している限り基底現実のレイヤーを変改して我々を保護できるものがあるはずだ。

<ヴェンホフは2名に身を寄せ、目に見えて怒っている。>

ヴェンホフ管理官: お前ら…… <溜息> お前らは何一つ学んでいないようじゃあないか? もし現実構造そのものを操作することが冗談じゃないということをお前らが理解できないのなら、破滅は決定するぞ。

PHMD管理官: 何ですって?

<ヴェンホフはあざける。>

ヴェンホフ管理官: 気違いどもが、それでもまた —

PHMD管理官: いえ、そこでない部分です。

<ヴェンホフは眉を上げる。>

ヴェンホフ管理官: 私たちの現実をそこまで徹底的に変化させるのは冗談じゃないと言っているんだ!

PHMD管理官: 確かにそうです、冗談では……

<PHMDは業務用タブレットを操作し始め、関連する文書にアクセスし図表をスケッチし始める。>

PHMD管理官: ……ですが、そうであったならばどうでしょう?

«転写終了»
後文: 以下を参照してください。

補遺終了

arche2.png

プロジェクト・X/ディアボロス

成功報告書

2030/04/13
プレース・H MD., PhD.管理官
空想科学部門
元型課

目的: SCP-6747-A3の物語次元を、SCP-6747-Cおよびそのベクターが無力化するレベルで維持する。これには、莫大な量の物語エネルギーを有する、SCP-6747-A3に関するフィクション化された文書の限度のない生成を要し、それの進行中のデータベースは非公開のサイト-87データベース内に保管される。

仮説: SCP-6747-A3内に高エネルギー物語構造を配置することで、超物語実体が興味を惹きより高い物語次元を獲得し、結果としてより「現実」になる。これは、SCP-6747-Cの物語間の能力が可能にならないほどに正常からの逸脱が不十分になるまで続行される。

結果: 収容は明白に成功した。もはやSCP-6747-Cによる伝達ができないため、検出された[データ消失]実体は0体である。さらに、喜劇的かつ誇張された物語構造およびカリカチュアには、SCP-6747-A3の物語次元を上昇させることに対して最大の効果があることが判明した。本宇宙は以降TL-6747-A("「たのしい」ざいだんThe 'LOL' Foundation")に再指定されている。


更新 2030/06/06

SCP-001-SWANN読者実体に関する超物語活動の定期観察により、基底現実に隣接するさまざまなタイムラインを想像することに部分的に貢献する高位物語宇宙の、構造的完全性への破滅的損害が判明した。本宇宙の物語構造の間で[データ消失]と一致するデータの読み取りが発見され、続いて全ての関連する文書から削除された。SCP-6747-Cの関与の範囲は、存在するならば、不明である。これは典型的には懸念する原因となるが、SCP-6747-A3は基底現実と空想科学的接続しており、またそれによって依存しているため、SCP-6747-A3は基底財団の実存に不可欠な物語間の関係性を危険にさらしていないように思われる。

補遺終了

敵対的反物語複合体は除去されました。
システムロックは停止しました

第四の壁が不安定です! 超物語の非現実化が差し迫っています!


第四の壁 破壊

ストーリーラインは支配を求め
露命の犠牲を払わない。
異界の領地が新たに作るは
おまえのねじれたカリカチュア。

[データ消失]




たのしさは決して終わらない。





訓戒

客演 RALLISTON
アート STEPHLYNCH

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