アイテム番号: SCP-676
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-676を含む土地は、休眠会社の█████████(株)という名目で財団が所有しています。民間人の立ち入りは禁止され、危険物貯蔵施設が存在することを示す標識が掲示されます。
いかなる状況下でも、SCP-676に流れ込む水流を妨げてはなりません。小川が閉塞した場合には、水流を維持するために予備の水タンクが用いられます。水路の予期せぬ閉塞を防ぐため、小川に沿った幅10メートル内の植物は除去されます。
説明: SCP-676は██████████████郊外の丘に位置する熱水泉と、それに付随する長さ7キロメートルの小川です。財団による発見時、泉の幅は約2メートルでしたが、後にこれは直径90メートルにまで拡大しました。
小川は██████████川から熱水泉に向けて伸びています。泉の標高は川面より750メートル高いにもかかわらず、小川の水は丘を上って泉に達しています。小川の開始点の水温は外気温と同じ22℃ですが、丘を上るにつれて水温は上昇し、泉に流れ込む時点では82℃に達します。小川から採取した水に非典型的な特性はなく、斜面に零すと通常通り流れ落ちます。小川に直接投入した水は重力に逆らって流れ始め、流れに運ばれる粒子も同様です。
小川が常に水を供給しているにもかかわらず泉の水位は一定で、直下の岩盤に水が流出していることが示唆されています。赤外線センサによると、泉の水温は81℃から84℃です。水中に置かれたあらゆる物体が分解されることから、より直接的な手段で温度を測定することは不可能です。
小川に流れこんだ小さな物体や生物は継続的に熱水泉に流入し、溶解し続けています。この現象の理由は不明です。ほとんどの場合、この現象は泉の壁には影響を与えません(実験記録676-01を参照)。泉に投入されたあらゆる素材は即座に壊れ始め、数秒後には完全に分解されています。染料や放射性標識マーカーも同様に消失し、この過程が化学的プロセスより低次のレベルで起こっていることを示唆しています。このためにSCP-676の泉からのサンプル取得や保持は不可能で、内部の液体が水なのか、他の無色液体化合物なのかは不明です。
光、音響を用いたSCP-676の探査からは、それが地下深くまで続いていることが示されましたが、最深部は特定されていません。データの分析からは周囲の岩盤が異常に柔らかいことが示されています。これは、地域での地震発生率が高いことと、SCP-676の地下水路が定期的に移動することに関連している可能性があります。
実験記録676-01: SCP-676への流れを堰き止めた場合の影響について
川と小川の接続点でSCP-676への水流を堰き止める。現地時間13:24:02に最後の水が泉に流入。その後3時間にわたって反応はなく、水位も変化しなかった。16:41:57、泉の壁が分解され始め、その面積は着実に増大し始める。12分後、監督研究員は小川の流れを回復することを決定した。18:03:19に流れが回復したが、この時点で泉の直径は4000%増大、4つの建造物と現地の観測機器の大部分を飲み込んでいた。死者は無し。
この事件後に地域の地震活動は激増し、小川の流量は200倍に増加しました。封じ込め手順は更新され、SCP-676のオブジェクトクラスはEuclidに昇格されました。