SCP-6794

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倉庫 (補遺6794.2参照)

特別収容プロトコル: 現存するSCP-6794症例は根絶されたと考えられています。回収したSCP-6794感染者は標準的な生物災害物質収容チャンバーに保管し、関わる際はいかなる場合でもサイトのHMCL監督官の許可を得る必要があります。ワシントン州広域で孤独死や散乱死体の報告があった場合は、SCP-6794が再発した可能性がないか調査します。

説明: SCP-6794はシアトル州・ワシントン州一帯に見られた伝染性の強い異常な感染症です。SCP-6794の発生源、媒介動物、潜伏期間は不明ですが、調査の結果、初期の感染者はいずれも仕事上もしくは社会上の人間関係が密接であったと判明しており、感染要因の1つに物理的近接性があることが示されています。SCP-6794は2015年3月にアレックス・ハーレーの死体が発見されたのをきっかけに分類されました。

SCP-6794は感染からしばらくして人体に影響を及ぼし始めます。進行は2つの段階に分けられます。

第一段階:

  • 感染者は関節が少し強張っている感覚を覚え、結果として動きが制限され、痛みを伴います。しかし、これは軽微なものであり、大抵は筋肉痛や痙攣として見過ごされます。
  • 感染者は日常生活を送り続け、無意識のうちに他者に感染症を広げます。
  • 感染者はまた、屋内に留まりたいという欲求と、火への関心を示します。これらの行動の関連性は不明です。
  • 感染者は親友や家族に対し、SMSメッセージや電子メールで奇妙かつ支離滅裂なメッセージを送りますが、直接会うことはありません (補遺6794.3参照)。

この段階は1〜2週間ほど継続し、その間、痛みの度合いは少しずつ増していきます。

第二段階:

  • 感染者は私用の場所 (大抵は自宅) に完全に閉じこもりますが、時には閉じこもる先が、職場の掃除用具入れや天井裏の狭い隙間といった、半ば隔離された公共の場所である場合もあります。そのまま1〜2時間、動きはしないものの微かに身震いしつつ、静かに留まります。折り畳みが始まる数分前に、感染者は自らの衣服・靴・アクセサリーを全て外し、綺麗に畳んだ上で近くに置きます。
  • その後12時間かけて、感染者は身体を半分に 1〜4回 折り畳みます。折り畳む回数はインデックス・ケース/ゼロ号患者との近さに関連しているように見受けられます。すなわち、折り畳みの回数が多い感染者ほど感染連鎖の上位に位置します。この作用から感染の時系列が割り出され、インデックス・ケースが特定されました (補遺6794.1、6794.2参照)。
  • 折り畳まれる過程で激しい内部損傷や、出血、骨組織の破砕が生じます。折り畳みは中心軸にわたって発生します。例を挙げると、1回目の軸は腰に及ぶ横断面、2回目の軸は両脚の間の矢状面です。
  • 激痛が生じるにもかかわらず、感染者が折り畳んでいると推定される時間帯には、同僚や隣人から異音に関する通報はされていません。

感染者は全員死後に発見されているため、感染者が生きたままこの過程を経験しているのかは不明です。


補遺6794.1

感染者記録



補遺6794.2

インシデント6794.1



補遺6794.3

証拠記録6794.2


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