SCP-6802
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捜索状態でサイト-64を歩き回るSCP-6802。

アイテム番号: 6802

オブジェクトクラス: Euclid

収容プロトコル: SCP-6802は標準的な動物収容室に収容され、標準グレードのドッグフードを1日2回提供されます。模範的な行動の報酬として、SCP-6802に減塩ブイヨンを与えることが許可されています。毎月1回、訓練を受けたペットトリマーが、調教師の補助の下でSCP-6802の毛皮と爪の手入れを行います。

SCP-6802が捜索状態に入る際には、次席研究員1名が同伴者として割り当てられます。SCP-6802の捜索状態に備えて待機している職員がいない場合、最寄りの意欲あるサイト職員が役割を果たすように要請されます。捜索状態のSCP-6802は共用寮、食堂、キッチンをはじめとするサイトの大部分に立ち入ることを認められます。完全版のリストは文書6802-Bで閲覧可能です。

300リットル容量の樽の貯蔵場所が、サイト-18近辺の安全な場所に複数設けられます。活動を充実させるため、樽の配置は定期的に入れ替えられます。

説明: SCP-6802はゴールデン・レトリーバーに酷似している大型犬です。SCP-6802が“スープ犬”SOUP DOGである旨を宣言する、身体障害者介助犬の装具と表面的に似通った緑色のハーネスと付属の引綱を身に着けています。調査の結果、障害を持つアメリカ人法、イギリスの2010年平等法、ニュージーランドの1996年犬管理法、或いはその他の政治団体によって、“スープ犬”という区分が定められたことは一切無いと確認されています。ハーネスは従来の手段で除去できますが、SCP-6802に精神的苦痛をもたらすらしく、実験目的以外の取り外しは禁止されています。

1週間に3~4回程度の頻度で不規則に発生する“捜索状態”に入るまでは、SCP-6802は非異常な犬と同じように振る舞います。捜索状態の間、SCP-6802は著しく追い詰められた様子を見せ、しばしば左右に歩き回り、鼻を鳴らし、吠えて注意を引こうと試みます。この時SCP-6802を見た人物は例外なく、SCP-6802が“スープを求めて”いると認識します。影響者はSCP-6802の引綱を持って、共にスープを探しに行こうとします — 行動の優先順位はSCP-6802の身の安全、影響者自身、スープの入手の順です。捜索状態はSCP-6802が消費可能な形式・温度のスープを発見するまで続きます。

スープを発見すると、SCP-6802は毎秒最大100リットルの吸引速度 (一般的な商用消防ホースに匹敵する) で力強くスープを吸い上げ始めます。スープを消費し終えると、SCP-6802は再び捜索状態に入り、合計約120リットルのスープを吸引するまでこの活動を継続します。その後、SCP-6802は通常の挙動に戻り、収容室に連れ戻すことができます。

捜索状態のまま放置されると、SCP-6802のスープに対する欲求は経時的に高まり、最終的にはスープを摂取するために収容違反を試みます。観察者にSCP-6802を支援させる強制力もまた増大し、最終的には、同伴者のいない捜索状態が3時間続いたSCP-6802がクラス-4ミームハザードになる結果を招きます。


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