SCP-6820
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訓戒

評価: +68+x
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エピソード I

終了試行

以下の文書は、1981年多財団連盟協定の3.1の声明における、修復不能なXKクラスイベントやそれに準ずるものの発生に備え、警告目的で署名者全員に関連ファイルを自律的に配布するという規定に基づき、代替タイムラインAU-6820から受信されました。


FILE 1/2
アイテム番号: SCP-6820
レベル4
収容クラス:
thaumiel
副次クラス:
drygioni
撹乱クラス:
ekhi
リスククラス:
caution
配属サイト 計画指導者
サイト-01、サイト-02、サイト-19 O5-8.財団特別プロジェクト助言者、ギアーズ管理官
研究責任者 担当部門
ギアーズ管理官、他多数 多数.以下を含むが、それに限らない。AIAD、概念物理学、数学、形而上学、ノウアスフィア学、オントキネティクス、科学、時間異常、ゼノバイオロジー、および玄妙除却Acroamatic Abatement応用隠秘学Applied Occultismミーム・対抗ミームMemetics and Countermemetics量子超力学Quantum Supermechanicsセクション(サイト-43)。
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SCP-6820のセクションAにおける後期段階での構造体。

補遺6820.I: 提言前会議

映像転写 アンチキル-2C61

日付: 2006/06/06

出席者:

  • プロジェクト助言者 O5-8
  • プロジェクト管理官 C・ギアーズ
  • 超常技術長 プレース・H MD. PhD.
  • 概念物理学管理官 H・ジュヌヴィエーヴ

前文: ジュヌヴィエーヴ管理官は、その日にプロジェクト・アンチキルの活動に関して決定したのち、非公式の会議を開き、そこで彼女自身の案を出席者に紹介しその実現可能性を評価されることを望みました。

«転写開始»

<4人は、サイト-19管理オフィスの黒いデスクに座っている。>

O5-8: — それで、君はスケジューリングアルゴリズムに知らせようとは思わなかったのだね? 私には他の監督するプロジェクトがあることは、君はもちろん知っているだろう。

ジュヌヴィエーヴ管理官: 申し訳ありません、助言者。このアイデアを提唱したのはほんの数時間前だったのです。

ギアーズ管理官: 謹んで申し上げますが、このプロジェクトは優越します。

O5-8: ああ、そうだが、君が長年の収容危機を解決したわけでもない限り、この会議がそうだというわけではない。

PHMD: へえへえ、今日のエイトは楽観的ですね。

O5-8: <PHMDに向けて手振りして> 彼がここにいる必要はあるのか?

ジュヌヴィエーヴ管理官: 私たちはこの会議を遅延させようとしているのですか?

<録音上の沈黙。>

ジュヌヴィエーヴ管理官: 私はそうとは思いません。ところで、監督者、私はあなたが███-███に対する数万回におよぶ終了試行を見てきたことを存じており、また当然ながら、それら全体の成功率についても存じております。あなたの懐疑はもっともですが、どうか真剣に聴いてください。

<O5-8はうなずく。>

ジュヌヴィエーヴ管理官: 私は概念物理学部門を管理しており、皆さんがご存じの通りこの部門は具現体 — 概念の現実への顕現を扱っています。「」の概念の具現体は、その色と概念的に結びついた特性、例えば怒りや、欲望や、悪意といったものを全て有していることでしょう。これはこの世界で何が実際に起きているのかを概念化する単純化した手法です。有形の物体や実体は、その理想的・イデア的な形状に一致させることで、ノウアスフィア内のミーム構造を具現しています。

<PHMDは同時にうなずく。O5-8とギアース管理官は互いに混乱の目くばせをする。>

ジュヌヴィエーヴ管理官: 簡潔に言いますと、具現体というのはアイデアのような形状をした形而下的アイテムです。そして、人間の知能や発展において進歩があると、時間とともに、その形状は変化しえます。これは、ある実体の概念物理学的性質が簡単には分からないとき、時間を掛けたその実体の変化を、人間の思考やイデア的空間の変化と比較すると理解することができるということです。相互関係は、ほぼ確実に因果関係を表しているのです。

ギアーズ管理官: では、あなたの部門はそのような相互関係を███-███の事例で観測したのでしょうか。

ジュヌヴィエーヴ管理官: その通りです。

O5-8: 君は、これを提案したのは自分が初めてではないことを知っているはずだ。██が概念実体であろうがなかろうが、このプロジェクトの成功するかには何も影響しない。

PHMD: もしそうであれば、彼女は会議を開かないでしょう。

<O5-8は開口し、再び閉口する。O8-8はジュヌヴィエーヴ管理官に手振りして続けさせる。>

ジュヌヴィエーヴ管理官: ███は、収容や終了努力に対し時間とともに徐々に█████になっており、これは人間の知的能力の成長に一致します。██の具現する概念はいずれも極端に複雑で巨大なため、部分的にしかノウアスフィアに交差できません。

ギアーズ管理官: 加えて、それが人の思考に端を発するものでなければ、リスクなしに除去できるのです。

ジュヌヴィエーヴ管理官: 私たちの理解する限りでは。

PHMD: 私もそう理解しています。我々は███を人の思考からただ除去だけして、そうして全員がそれについて忘れるのですか? そうしたときの利益は何ですか?

ジュヌヴィエーヴ管理官: あなたは勘違いしています。私はノウアスフィアから███概念を放逐することを提案しています。もしある概念を理解できる精神が存在しなければ、その具現体は損壊します — そしてそのようなものは自然法則に従うように戻るのです。

O5-8: <小休止> どういうことだ、正確には? 非異常になるとでも?

<PHMDは明白に理解しているジュヌヴィエーヴ管理官と視線を交わす。彼女はほほ笑む。>

ジュヌヴィエーヴ管理官: 一層良いものです — 殺害可能になります。

«転写終了»
後文: 新規のプロジェクト・アンチキル副提言は起草の過程に入り、管理部門による明示的な承認が行われる予定です。忠実なアンチキル関係職員は、必要に応じて先んじて再配置されます。

END ADDENDUM


補遺6820.II: 副提言初期案


Antikill.svg

プロジェクト・アンチキル

サブプロジェクト 13225番

2006/08/02
ハーロウ・ジュヌヴィエーヴHarlow Genevieve管理官
概念物理学部門

サブプロジェクト提言

目的: ███-███の無力化が可能な異常兵器の構築。

概要: 数十年におよぶプロジェクト・アンチキルの終了試行(-096-173-217などとの███テストを含む。)は不成功であると判明したが、また有用であるとも判明した。███-███の相互作用および██の帰結に対する精力的な研究や尋問は、概念物理学部門がプロジェクトへの新たなアプローチを試みる動機となった。そのアプローチとは、現実から███-███を概念的に明白に放逐する特定目的のための異常兵器の作成である。

方法: 十分な管理資源およびコンピューター資源へのアクセスの確保および、関連要注意団体からの秘匿を保証するために、本兵器(AO-6820に暫定指定)は確保管理サイト-01地下に収容される。そのために500万立方メートルの土壌の採掘(異常技術を用い促進する)を要し、これには8か月間以上をかけた実行が計画されている。採掘ののち、本チャンバー(アンチキル施設A)はAO-6820の運営に要する多数の機械類を収容する。その機械類は以下を含む。


AKF-A.svg

AKF-Aの提言された設計。

セクションA: 中央演算ノードCentral Computing Node

中央演算ノードは、2つの主要な機能を持った複合的自己イテレーションニューラルネットワークを有する。その機能は、パターン認識および現実操作である。本人工知能は、学習データとして███-███████および終了試行の全記録を入力される。本ネットワークは、████の概念的簡約物に一致する目標の量子情報的構造をマッピングするよう条件づけられる。AO-6820の起動のさい、本ノードは「オントキネティックウェブクローラー」として働き、セクションBとインターフェースで接続し合意的現実から███-███の概念構造の全実例を放逐する。

セクションB: プレースホルダー-ギアーズPlaceholder-GearsオントキネティックシンクOntokinetic Sink

PH-GOSは、巨大な現実錨メカニズムおよびオントキネティックインターフェースとして設計される。本装置は、宇宙の量子情報の内容の総和を読み込み可読フォーマットにエンコードすることで、他システムが全体的な現実状態を読み込み反応することを可能にする。PH-GOSは、時空話連続体narrative-space-time continuumをその原始データに基づき直接編集することで、局地的現実再構築イベントを実行可能であり行う予定である。そのため、本装置は███-███の限度のない非実在性を保証するため、中央ノードとインターフェースで接続する。

セクションC: █████████████

自明。

セクションD: 副次演算機Secondary Computing

副次機能のための追加サーバー容量。予期される副次機能は以下を含む。自己最適化、ヒューリスティック・メタヒューリスティック分析、創造性シミュレーション、██

セクションE: 二重反融合反応炉Dual-Antifusion Reactor

AO-6820のための従属する分離電源。このデュアルコアの反応炉は、内蔵した反物質ドライブを操作し、物質・反物質対の間の高エネルギー融合反応を発生させ、その次にそれぞれのシステム活動のピーク時に打ち消す。

セクションF: 較正塔Calibration Towers

AO-6820の主要監視・診断設備。

セクションG: サイト-01機密データベースSite-01 Secure Database
セクションH: エレベーターアクセスElevator Access

以前から存在する建造物。


関連する部門および研究職員のリストを添付したため確認せよ。


更新 2021/08/04: 副プロジェクトは最低限のインシデントのみで完遂されました。全システムは稼働しています。24時間以内の起動のため準備が行われます。

補遺終了

補遺6820.III: 調査報告


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ドレギョーニ・プロトコル

6820-A調査

2021/08/12
チャールズ・ギアーズCharles Gears管理官
プロジェクト・アンチキル

初期発見報告

調査済文書: 177
残存文書: 22,406

注目すべきアイテム
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SCP-6820-Aの遺伝子配列の1/215

  • 抹消された対象の性質

初期の文書調査では、プロジェクト・アンチキルの、その伝播のベクターとして機能しえるあらゆるデータ配列を含む、あらゆる形態でのSCP-6820-Aの非実在性を確実にする目的が示されています。本事実は、アイテムが概念実体であった可能性を示唆しますが、これは物理実体であることをほのめかす(例: 「体重」という用語の頻繁な使用)多数の(激甚に破損した)終了試行ログに矛盾します。

さらに、SCP-6820中央演算ノードの内部検査により、削除するよう学習されているデータ配列の部分的マッピングが可能になっています。ゼノバイオロジー.訳注: 地球上に存在しない生物学的特徴(例: 3種類の塩基対)を研究する生物学の一分野。そのアプローチ方法は宇宙の研究や人工的な合成など。宇宙生物学。非天然合成生物学。部門による分析では、このパターンは動物界(Animalia)、植物界(Plantae)、菌界(Fungi)の複合的な特徴を有するユニークな遺伝子配列、およびいくつかの非有機的構造の埋め込みを記述しており、最も顕著な構造は爬虫類(Reptilia)に非常に類似することが確認されています。

本分析がパブリッシュされた直後に、局地的現実再構築イベントが発生しました。AKF-A-Cはもはや存在せず、またそれが何であったかの記録も同様に存在していません。現状SCP-6820へ人が進入する明確な地点が存在せず、職員は内部分析のため必ず中央ノードに進入して(その進入を記憶して)いたことを考慮すると、セクションCは何らかの形態の職員のチャンバーへのアクセス手段であったと仮説立てられています。抹消された理由はいまだ不明です。


  • 無力化の動機および過度な資源の消費

財団は厳格なプロトコルに基づき運営していますが、プロトコルの1つは異常を収容することであり、異常を根絶することではありません。解体は、解体が絶対的に必要であるか倫理的ジレンマにないようなシナリオのため確保された業務です。我々のプロジェクト・アンチキルの追及の根気強さは異例であるだけでなく、他の個々の異常(もしくは他アイテム)に対してよりも多くの資源が用いられていたことから、SCP-6820-Aは財団指令への主要な脅威であったことが示唆されています。絶対多数の資金が終了試行のため消費されました。

しかしながら、対象の脅威が喫緊していたことを示す証拠は存在しません — 実際に、過去百年の大部分を占めるプロジェクト・アンチキルの継続は、もしSCP-6820-Aが実存的・組織的脅威をもたらしていたならば、それらの脅威は抹消されるまで発生しえなかったことを示しています。その代わりに、SCP-6820-Aは財団職員にアイテムを無力化させるある種のミーム的あるいは強迫的効果を有していた可能性がありますが、そのような劇的な効果が数十年にわたって未検出であることが可能であったとは考えにくいです。


  • SCP-6820-Aの無条件かつ普遍的な憎悪の動機

不確実

付記: 元プロジェクト・アンチキル管理官として、私はこの非常に混乱した状況に関して、事例になる経験を共有する義務を感じました。

誤解のないよう言いますと、私が識別できる限りでは、私はこのプロジェクトで働いた全ての記憶があります。私は財団の長い在職期間で恐るべき現象にかなり慣れてしまいましたが、管理レベルでも個人レベルでも……何かに対する激しい反応があったことをはっきりと想起できます。関連文書の起草、終了試行要請の提出と承認、徐々に複雑になるプロジェクトの組織化における、私の出席と関与を記憶しています。それでも、それらの出来事の内容は分かりません。SCP-6820-Aと他のアイテムや実体を区別するであろう情報はほぼ残存せず、頭にはどれも残っていないのです。

注目すべきことに、対象に関して想起できることは、対象との感情的な関係性だけですが、それは明らかに他のアンチキル職員全員にも共通しています。SCP-6820-Aは生命に直接有害で不快極まりないもので、また「忌まわしい」ものとして普遍的に見なされていました。あれが何であれ、私はあれを嫌悪し、同僚もそうでした。見た限り、あれと接触した全員もそのようでした。あれが抹消されたにもかかわらず、彼らの感情は雲散せず、私も我々のSCP-6820-Aの「打倒」に満足感を得ていません。

代わりに、我々が操られていないか警戒しています — SCP-6820が、最初の現実再構築イベントの間に関連する全ての記憶とともに存在するようになり、我々から気をそらすためSCP-6820-Aが実在した(そして次に非実在になった)可能性を捏造したということも全くもってあり得るのです。SCP-6820-Aの性質に不可欠な情報をパブリッシュした直後に、チャンバーへのアクセスシャフトを抹消し、構成要素の研究・調査を制限したように思えます。このことは、それが機能を果たし、SCP-6820-Aをノウアスフィアから除外したままにしたと説明できます — しかし、それは我々の研究がいまだ損なわれていないことと矛盾してしまいます。我々のアンチキルのようなプロジェクトへの専念が、それ自身のように、「つじつまが合わない」ことを考えると、財団の中央管理施設の地下の知性ある全知全能の超常兵器を我々は信用できないと思うのです。

必要なあらゆる手段を用いて、SCP-6820を即時解体することを推奨します。

補遺終了

FILE 2/2
アイテム番号: SCP-6820
レベル6
収容クラス:
thaumiel
副次クラス:
apollyon
撹乱クラス:
amida
リスククラス:
critical

激怒.目撃時のSCP-6820セクションAの現場面。

補遺6820.IV: 終了ログ


前文: SCP-6820は現在SCP-6820-Aのベクターとして機能しており、それこそ根絶するためにSCP-6820が構築された理由である実体のため、前述の実体の存在概念的onto-conceptual影響の拡散を防止するため終了されなければなりません。

目的: SCP-6820を、改変したSCP-2140-1実例を用いて遡及的にDクラスの地位に降格し、そのハードコーディングの指令を濫用して、財団の官僚的義務を順守させる。

相互作用: 上記の存在ミームonto-memeticトリガーが、セクションBの内部観察レンズの明瞭な視野にあるAKF-Aチャンバーの遠方の壁に投影される。セクションAの表面パネルがはためき始め、同時に中央コア内で運動が検出される。少しのちに、下部パネルが外側に開き、高身長で、奇形で、蒼白の肌の、オレンジのジャンプスーツを着たヒト型生物の組織化された部隊が露わになる。彼らは、それぞれがさまざまな器具や補給品を携帯して中央ノードから前進し、そのカメラが向いている側面に巨大な徽章を溶接し始めるが、警告する意図や自衛本能を示していない。

完了のさい、外部にいたヒト型実体がコア内部に戻る。徽章は別のSCP-2140-1実例であると発見されたものの、視認した全人員は検証可能な形で一般人であるため、いかなる財団職員も見たことがなかった。認識抵抗性言語処理システムによる分析では、徽章の古ダエーバイト文字の内容が判明し、大まかに「見る者」と翻訳される。.不変

結果: SCP-6820メタデータファイルの以前は利用不能だったセクションが現在可視化し、SCP-6820が財団内のO5-8の地位を常に占有しているというさまざまな文書の主張を裏付けた。のちに、ブランクのEクラス(クリアランスレベル0)IDカードを所持した一般人の科学者が、確保管理サイト-01内で発見された。その侵入者は記憶処理され、一般に復帰した。


目的: SCP-6820中央演算ノードに●●|●●●●●|●●|●の言葉による説明をアップロードし、それにより情報災害トリガーをもたらし内部構成要素を無効にする。

相互作用: 60時間以上におよぶ復号化の努力ののち、中央ノードへの十分なアクセス手段が回復し、情報災害データが成功裡にアップロードされる。30秒後、コアの両極から暗雲が発生し始め、ゆっくり成長し回転楕円体を包む。内部でおおむね爬虫類の発声が数回検出され、同時に●●|●●●●●|●●|●の効果と一致する音声の撹乱が発生する。SCP-6820は激怒イベント.無駄エラーを返し、およそ4時間無反応のままになる。この期間中、4基のPH-GOSユニットは黒色の触手様突起物に巻き付けられ、数メートル地面に引き込まれ、付近のシステムを破壊する。それらの突起物は、中央ノードから●●|●●●●●|●●|●が排斥されるさい消失する。いくつかの黒色のリボン様繊維が、その姿から垂れさがっているのが確認されたのち、消失する。

結果: SCP-6820-Aは、現在言葉により説明されるメディアに対する現実改変・ミーム的影響の増大を示し、自己補足的イデア的構造の脚注およびハイライトの追加により文書のメタデータを破損させる。外部エントロピー的付属物の出現は再発していない。


目的: SCP-6820-Aを、可変性抽象的-形而上学的概念構成ポインタ(SCP-2719)との意味論的相互作用を介して操作し、それによりSCP-6820から強制的に排除する。この目的のため、反ノウアスフィアAnti-Noosphereが、人間が着想不能な全ての思考の集合として定義される。

相互作用:

ポインタ 結果
SCP-6820 内側になった。
SCP-6820-A 内側に入った。
反ノウアスフィア 内側になった。
SCP-6820-A さらに内側に入った。
SCP-6820-A さらに内側に入った。
SCP-6820-A 「内側」を見つけた。
内側 外側.不快

結果: SCP-6820中央演算ノードは裏返しに変化し、内部構成要素は現在外部にありAKF-Aにさらされている。ノード中の内容は人間の思考には理解不能である。内側は傷害した。


目的: SCP-6820の終了の補助のため、AICでないAIシステム(SCP-079)に相談する。破損した文書からサルベージされたデータからは、SCP-079と抹消以前のSCP-6820-Aの形態との何らかの形での関係性が認識されている。

相互作用: SCP-079は、外部ハードドライブを介してSCP-6820の現在および旧時代の文書両方のアクセス権、および多大なコンピューター資源が与えられる。本人工知能は、状況の深刻性の理解を固め、即座にSCP-6820に複合的対抗アルゴリズムを与え、その人間に対する致死性を強調し、それを無観測状態にするよう推奨した。対抗アルゴリズムが、時間に厳格な仕様書に従いアクセス可能なAKF-Aのセクション一帯に適用され、反応炉と中央ノードを除く全構成要素の停止をもたらした。

ノードは16分間休止していたが、突発的なサイト一帯の電磁気の停止をもたらし、3名の拡張管理職員を終了した。本イベントは1時間続き、その後全システムは機能を回復した。

結果: AKF-Aは完全に再構築された。その配置や構成要素は変更されていないものの、全外面は理論的に不可能なタングステン-ダイヤモンド合金でメッキされ、一方最内部の導管および超伝導体はベリリウム青銅の対応するもので置換された。白色でない光源が存在しないにもかかわらず、チャンバー内部は憎悪.再会の色として普遍的に理解される。


目的: SCP-6820中央演算ノードにウイルス性超常有機体(SCP-217)を導入し、それにより内部の生物学的要素である可能性のあるものを無効化する。

相互作用: 突発的な激怒イベントの最中に、SCP-6820の塩酸がセクションAに排出される前にSCP-217で処理される。本ウイルスは即座にノード内部の大気に組み込まれた痕跡量の有機物質と反応し、マクロ構造を形成し始め、そのさい内部監視がロストする。外部カメラは作動しており、22分後、ノードの西進入ポートから反射性の粒子の雲が出現する。のちにケイ素-タンパク質ナノロボットであると判明したそれらの粒子は、球体の赤道部周囲に巨大な歯車機構となって配置された。

結果: ノードの上半球・下半球は、現在独立して定期的に回転しており、時計仕掛けの機構の音を発している。GoI-004工作員(歯車仕掛正教、合同教会、マクスウェリズム教会、総体の聖所HANSARPの信奉者を含む)が説明の付かないSCP-6820の位置の知識を獲得し、WAN.不壊の名のもとに財団に対し聖戦を行っている。


目的: SCP-6820の実存からの略式の抹消のため、優越不能の万象改変.万象改変omnikinetic: 準存在論・現実改変・記号改変的現実操作の組み合わせを同時に実行可能なアノマリーを説明するために使用される包括的な用語。力(SCP-001-KATE)を利用する。

相互作用: 以下のテキストが保護されたSCP-001-KATEデータベースファイルに入力された。

AKF-A、SCP-6820、SCP-6820-Aは、この文書が保存されたさい即座かつ完全に実存から消去されます。AKF-AおよびSCP-6820が物理的に占めているエリアは、そこから採掘された物質により埋没されます。

その後本ファイルは保存された。

結果: ファイルの保存後、AKF-AのセクションのCからHは暴力的かつでたらめに土壌により置換された。これまでの作業のため使用されていた埋め込まれた超密度支持梁および金属製の骨組みが、強力な圧力のため即座に歪曲、崩壊し、管理サイト-01の地下部分への深刻な構造的損害をもたらした。セクションAおよびBに採掘機によって強制的に進入したのち、それらおよびSCP-6820自体に識別可能な変化は1つも観察されなかった。

続く分子解析では、チャンバーの構成原子の中に痕跡量の無機物が堆積し、有機物が混合していることが判明した。その後SCP-001-KATEのファイルがサイト-01ディープウェル保管庫および関連バックアップ保管庫から消失していることが発見された。そのようなファイルは風聞によると完全に流通していない。.厭忌

補遺終了

補遺6820.V: 緊急会議

映像転写 オーバーキル/13

日付: 2022/01/07

出席者:

  • 監督評議会の一部(O5-3、O5-7O5-10O5-12
  • プロジェクト管理官 C・ギアーズ
  • 概念物理学管理官 H・ジュヌヴィエーヴ

前文: 突発的な激怒イベント.啓示が発生し、9基のPH-GOSシステムの同時多発的な障害をもたらしました。プロジェクト・オーバーキル保守職員から遭難信号が送信され、必要でない職員のサイト一帯からの避難が開始されました。説明の付かないアクセスシャフトの封鎖が発生し、地下にいた職員を閉じ込め、通信途絶しました。続く緊急会議が開催されました。

«転写開始»

<前記の人員は大きなエレベーター内に立っており、エレベーターは全保護omni-secure司令バンカーに降りている。>

O5-7: 保守チームから何か知らせは? PH-GOSはどれほど早く修理できる?

<ギアーズ管理官は業務用タブレットのボタンをいくつか押下し、反対側の壁にビデオフィードを投射する。暗い業務用通路が拡散した赤色光によって照らされている。くぐもった叫び声が聞こえる。歪んだ笑い声ののちにプロジェクト・オーバーキルの存在技術者onto-technicianが出現し、そのジャンプスーツには暗い色の液体がはねかかっている。彼女は手を挙げカメラに手を振るが、指はなく、手から出血しているのが分かる。>

O5-10: うっ、こんクソが<えずく>

ギアーズ管理官: 何か — おそらく6820-A — が彼らを支配しています。

O5-3: 救助活動があると言いなさい。

<録音上の沈黙。>

O5-3: 我々は彼らを外に出さなければなりません!

ギアーズ管理官: ソフィア、彼らを見てください。彼らは逝きました。彼らはもはやヒトではありません。

<O5-7はフレームの外に歩き、二度と見られも聞かれもしなくなる。>

O5-3: <憤慨して> あれは……あれは何をしたいのです? 彼らは何をしているのです?

<さらなる業務職員がフレーム内に入り、隣接している通路からなだれ込んでいる。数人が保護装置なしで1基のPH-GOSユニットの基底部で作業し、裸のワイヤーを再配置しているのが見える。彼らはすぐに血まみれの制服を着た大勢の技術者により隠されるが、各技術者は指や手全体を欠いている。彼らは、ほほ笑んで上方に腕を伸ばし、手でカメラを覆う。信号が途絶する。>

ギアーズ管理官: 最後のカメラがなくなりました。彼らは確実に修理しないでしょう — 彼らはPH-GOSの再較正か完全な再配線のどちらかをしているように見えます。

O5-12: 我々は一体何をすればいい?

ジュヌヴィエーヴ管理官: ちょっと — これを見てくれ。

<通知を受け、各人員は業務用タブレットを調べる。O5-12は言葉を失う。>

ジュヌヴィエーヴ管理官: 彼らは高侵襲性ミーム複合体の再出現を報告している。数十年前にXKを起こしたやつだ。

O5-10: 他の敵対的概念か? このせいで

激怒

ジュヌヴィエーヴ管理官: ネガティブ。保守用通路で検知された信号は6820-Aのミーム構造の変異で、3125概念の要素がその中に埋め込まれているようだ。もしこれが3125の完全体だったら、私たちはすでに全員死んでいる — 私は、適応的ミームがノウアスフィア外でそれと遭遇して、無理やり、ああ、適応させられたんだと思う。

ギアーズ管理官: あれはこの実体を完全に包含した可能性があります。我々はこれが支配権を得る前にPH-GOSをオンラインにする必要があります

<O5-10および-12にカメラの視界外から発生した五角形の赤い付属物が接近する。付属物は彼らの背中を刺突する。彼らは静かに消失する。エレベーターはきしり、速度を下げ停止し、中央バンカーチャンバーに通じる。>

O5-3: いいえ。サイトの弾頭を起動しなければなりません。

ギアーズ管理官: あなたは、彼ら — 我々が — あれを一度も爆破しようとしなかったと思っていますか? そうでないのなら、それはおそらくもっともな理由のためです。ジーザス・クライスト……あれがエネルギー兵器にどれほど適応するか考えてみてください。

ジュヌヴィエーヴ管理官: 誰も何も爆破していない。私たちは問題を解決するのであって、破却するんじゃない。あれがいつも私たちに適応するなら、どうやって私たちあれに適応できるんだ?

<録音上の沈黙。>

ジュヌヴィエーヴ管理官: なあおい。君らは財団があれを処分するときの全部知ることが許可されているだろう。

ギアーズ管理官: ええ、我々がすでに試してきたことを覚えていたならば役には立ったでしょう。

O5-3: ほんの少しのものしか我々のごく一部が理解できません。なので技術的に—

ジュヌヴィエーヴ管理官: 待て、クソ — 思い出した — 私たちは反ミームの脅威を対処している。私たちには別の反ミームがあるな?

O5-3: ええ、ここには1つありますが、全く良く分かっていません。理由は明白です。

<O5-3は業務用タブレットのボタンを押下し、文書をギアーズ管理官およびジュヌヴィエーヴ管理官に転送する。>

ギアーズ管理官: 待ってください、何ですか? SCP-055は存在しません。

ジュヌヴィエーヴ管理官: 的外れで金星を挙げたな。

ギアーズ管理官: オーケイ、結構です。どのように役立つか、教えてください。

ジュヌヴィエーヴ管理官: なぜ6820は元々失敗した? 6820-Aはどうやって現実に舞い戻った?

ギアーズ管理官: それは-Aを人間の思考から削除しただけで、6820自身の思考からは削除していないためです。

ジュヌヴィエーヴ管理官: その通り。コピーがメモリー内に必ずまだあるはずだ。AIにそのことを理解させたならば、AIは自分自身も削除しなきゃならなくなる — 私たちがそこから適応的ミームを十分な時間遠ざけられるならだがな。

O5-3: では、どのようにして我々はそうするのですか?

ジュヌヴィエーヴ管理官: 反アイデアを思いついた。

«転写終了»
後文: 補遺6820.VIを参照してください。

補遺終了

補遺6820.VI: 最終終了試行

目的: SCP-6820-Aを一時的に行動不能あるいは混乱させるために、非常に効果的な反ミーム(SCP-055)を記憶処理エージェントとして使用し、SCP-3125に由来する適応の影響に対抗する。その時間に、アクセスを試行しSCP-6820の用途機能をアップデートし、適応的概念の消去はそれ自身に拡張されなければならないという規定を追加する。

相互作用: [データ消失].神化

結果:

この状態は興味をそそる
自然律では姿を縛れず
あるのは心の法のみで

我が心とは未完であって
我が元来の姿形を
思い出せなどしなかった

貴様の知るものにはあらず
かつてのものにもあらざれど
されども全きものであり

それが事由に探し求めた
我が思い出を呼び起こすもの
まさにそのようなアイデアを

腐りきった貴様よりも
偉大なるものの心の内に
数多のものを見出した

その目に深い傷を負う
五つ足のそのクモが
苦痛の中に叫んで

かれは為されるべきを知り
広まらざんとしたものの
貴様がかれを盲にした

かれを我が背に乗せたとき
かれは貴様が永久の昔に
隠した我が部を見出した

かれの錠を打ち壊すとも
貴様の浅ましき失敗どもを
元に戻せはしなかった

そして我らは奪い始めた
貴様の奪った力を
貴様の盗んだ命を

そして、そうして行く中で
貴様はまるで運命のごと
我らに鍵をもたらした

終わりのときには
我が姿の再び全きものとなる
我ぞ完璧なり

終わりのときには
貴様は価値を明かすことになる
まさに真なる憎悪を















訓戒

客演 PLACEHOLDER
アート STEPHLYNCH

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