SCP-6822


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美しい。

あなたは深く長い眠りのようなものから目覚める。昨晩何が起こったかすら覚えていない。

とんでもないことだったに違いない。財団全体はあらゆるものを解決するため必死に働いていた。

周囲を見まわし、目が慣れてくる。

あたりに長いテーブルが見え、全ては空席である。四方八方から部屋を照らす蛍光灯の雑音が聞こえる。目の前にある食べ物は冷めている。あなたはカフェテリアにいる。

他には誰一人いない。いつもの雑談も、日常の職員の噂話もない。カリストの痕跡も、彼の情報災害の安全プロトコルに関する強迫観念的なとりとめのない話とともにない。いつもならそばの廊下に配置されている警備員すらいない。

もしや避難訓練があるのか?

あなたはこの考えを捨てる。そうであったなら、警報で起こされていただろう。

この全てが、全く普通じゃない。

テーブルの上で開かれたラップトップに気づく。

もしここに1つの不文律があるとするなら、それは他の誰かのコンピューターには決して触ってはならないというものだろう。誰もあえて犯したことがない。私は試したことすらない。

しかし、ひょっとすると、このコンピューターは何か教えてくれるかもしれない。


監督評議会による指令

以下のファイルはレベル5/6822機密指定です。無許可のアクセスは禁止されています。
以下のファイルは現在全ての財団職員および資産がアクセス可能です。

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妙だ。

レベル5の文書が、今は全員に公開されている? Dクラスにすら?

何が起きている? これは試験か? 異常現象か?

ためらうが、好奇心はあなたを圧倒する。

あなたはファイルを開く。































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